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テーマ:最近観た映画(54)
カテゴリ:日本映画(邦画)
カンヌ映画祭審査員特別賞受賞 清新なホームドラマの名作、ここに誕生、
先日、是枝裕和監督の新作「そして父になる」を観て来ました。 http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/
この映画は、今年のカンヌ映画祭で、審査員特別賞を受賞しました。是枝監督の作品としては、2004年の「誰も知らない」以来、2度目のカンヌ受賞ですが、今回は作品自体に与えられた賞なので、その受賞価値はより大きいと思います。
また、出演者が人気絶頂の福山雅治=尾野真千子ということもあり、興行的にも順調な滑り出しで、予想では興行収入20億円規模の大ヒットになるようです。「誰も知らない」の興収は9200万円なので、是枝作品としては破格の大ヒットですね。
今年のカンヌ映画祭は、例年になく大きな話題になりました。 審査委員長は20世紀アメリカ映画を代表するスティーブン・スピルバーグが選ばれ、同じく審査員には、「ライフ・オブ・パイ」のアン・リーなどと共に、日本人として初めて河瀬直美監督が選ばれたのです。
「そして父になる」の大ヒットは、河瀬直美監督が日本人として初めてカンヌ映画祭の審査員に選ばれたことに端を発した」 と奈良人リュウちゃんは考えています。
河瀬直美監督は、奈良出身。奈良在住の映画監督です。1997年に発表した「萌の朱雀」で、カンヌ映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)受賞、その10年後の2007年、「殯(もがり)の森」で、カンヌ映画祭審査員特別賞(グラン・プリ)受賞、この2度に渡るカンヌ受賞で、河瀬直美の名声は世界の映画人の間に轟いたのです。尚、以上2本の映画の主演は、今回の「そして父になる」で、福山雅治の妻を演じた尾野真千子でした。
「殯の森」公式HP
是枝裕和監督は、1962年生まれ、河瀬直美監督より7歳年上です。東京生まれの東京育ち、テレビ番組制作会社に入社して、主にドキュメンタリー番組を制作していましたが、1995年、「幻の光」で監督デビュー、2004年の「誰も知らない」で、主演の柳楽優弥(やぎらゆうや)が、史上最年少でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞したことで一躍、世界の映画人に知られる存在になりました。
是枝監督の作品は、デビュー作から日本よりも外国で評判が高く、数々の映画祭で華々しい受賞暦があります。以下に受賞暦をまとめて見ます。 ★ 1995年「幻の光」(主演:江角マキコ、浅野忠信) ヴェネツィア国際映画祭 金のオゼッラ賞 バンクーバー映画祭 グランプリ シカゴ映画祭 グランプリ ★ 1998年「ワンダフルライフ」(主演:ARITA他) ナント三大陸映画祭、グランプリ ブエノスアイレス映画祭 グランプリ、 ★ 2004年「誰も知らない」(主演:柳楽優弥、YOU) カンヌ映画祭 最優秀男優賞 フランダース国際映画祭 グランプリ ★ 2006年「花よりもなほ」(主演:宮沢りえ、岡田准一) 高崎映画祭 最優秀作品賞 (尚、高崎映画祭では、是枝監督の作品は、ほぼ全作、作品賞、監督賞を受賞しています) ★ 2008年「歩いても歩いても」(主演:阿部寛、樹木希林、原田芳雄、YOU) ユーラシア国際映画祭 最優秀監督賞 マール・デル・プラタ国際映画祭 最優秀作品賞 ★ 2011年「奇跡」(主演:前田航基、前田旺志郎) サン・セバスティアン国際映画祭・カトリックメディア協議会賞 イスファハーン国際青少年映画祭、最優秀作品賞
第66回カンヌ映画祭は、2013年5月15日~26日の12日間に渡って開催されました。それに先立つ4月24日、河瀬直美監督が日本人として初めて審査員に選ばれたというニュースが日本中を駆け巡り、今年のカンヌ映画祭には例年になく、マスコミ取材が殺到、テレビを始め、様々なメディアで河瀬直樹監督のインタビューなどが大量に流されました。
「そして父になる」は、5月18日に公式上映され、上映の後、約10分間のスタンディングオーベーションが巻き起こり、是枝監督や主演の福山雅治、尾野真千子は号泣したのだそうです。
河瀬直美監督は、審査に当たり、審査委員長のスティーブン・スピルバーグから、「技術がどうとかではなく、自分の心に一番残った感動作を選びましょう」とアドバイスを受け、審査員という重圧から解放されたのだそうです。
河瀬直美、日本人として初めてカンヌの審査員になる→マスコミにカンヌの話題が大量露出→「そして父になる」、公式上映で大好評、最終日に審査員特別賞受賞、是枝監督、福山雅治、尾野真千子の受賞インタビューが大量露出。
以上のプロセスにより、「そして父になる」の大ヒットは確約されたとリュウちゃんは思いました。
是枝監督は、今年51歳、東京生まれの東京育ち、河瀬監督は今年44歳、奈良生まれの奈良育ち、年代も生まれ育ったところも違う二人の監督、どんな接点があったのでしょうか?
実は、この二人の監督は、 お互いの無名時代から 太い「絆」で繋がっていたのです! 次回のブログでは、二人の18年に渡る「絆」について書いてみる予定です。
(「そして父になる」を観る(2)に続きます)
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