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リュウちゃんの懐メロ人生

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2014年01月23日
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カテゴリ:日本映画(邦画)

 

辞書は言葉の海を渡る舟、

その舟を編んでいく編集者の苦闘の物語

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映画「舟を編む」予告編

http://www.youtube.com/watch?v=0kwCc-1o1lc

 

先日、2013年第87回キネマ旬報ベスト10が発表されました。

この映画賞は、日本映画・外国映画それぞれ10本、計20本を選ぶものです。

以下に今年のベスト10を紹介致します(カッコ内は監督です)

 

(日本映画)

1位:「ペコロスの母に会いに行く」(森崎東)

2位:「舟を編む」(石井裕也)

3位:「凶悪」(白石和彌)

4位:「かぐや姫の物語」(高畑勲)

5位:「共喰い」(青山真治)

6位:「そして父になる」(是枝裕和)

7位:「風立ちぬ」(宮崎駿)

8位:「さよなら渓谷」(大森立嗣)

9位:「もらとりあむタマ子」(山下敦弘)

10位:「フラッシュバックメモリーズ3D」(松江哲明)

 

(外国映画)

1位:「愛 アムール」(ミヒャエル・ハネケ)

2位「ゼロ・グラビティ」(アルフォンソ・キュアロン)

3位:「ハンナ・アーレント」(マルガレーテ・フォン・トロッタ)

4位:「セデック・バレ第1、2部」(魏徳聖)

5位:「三姉妹~雲南の子」(ワン・ビン)

6位:「ホーリー・モーターズ」(レオス・カラックス)

7位:「ライフ・オブ・パイ~トラと漂流した227日」(アン・リー)

8位・「ザ・マスター」(ポール・トーマス・アンダーソン)

9位:「熱波」(ミゲル・ゴメス)

10位:「もうひとりの息子」(ロレーヌ・レビ)

 

リュウちゃん、昨年は月に2回ほど、近所のシネコンに足を運び、例年になく多くの映画を観た筈ですが、上記キネ旬のベストテン20本の内、観たのは邦画4本(「舟を編む」、「かぐや姫の物語」、「そして父になる」、「風立ちぬ」)と洋画2本(「ゼロ・グラビティ」、「ライフ・オブ・パイ」)の計6本だけでした。

 

う~ん、あまり観ているとはいえないなぁ

 

昨年観た映画の中では、ブログに書かなかった「舟を編む」が、実はリュウちゃんの昨年の「マイ・ベストシネマ」になりました。このブログでは、「舟を編む」について少し書いて見たいと思います。

 

◎    映画「舟を編む」(リュウちゃんのメモ)

 

★原作は「まほろ駅多田便利軒」で直木賞を受賞した三浦しをん、2012年に発表した「舟を編む」で、本屋大賞受賞。

★(ストーリーの骨子)

(1)   出版社「玄武書房」では、中型国語辞典「大渡海」の刊行準備が進められていた。ベテラン編集員の退職に伴い、新しい辞書編集部員を社内からスカウトすることになったが、そこで白羽の矢が立ったのが、営業部で燻っていたオタク社員、馬締 光也(まじめ みつや)である。

(2)   馬締は言語学の大学院を卒業して、この出版社に就職したが、人との健全なコミュニケーションが出来ない人間で、職場の中では変人扱いされていたが、辞書編集部に配置されてから、この仕事を天職と考えるようになり、徐々に同僚や仕事の関係者など、周辺の人たちに心を開いていく。

(3)   馬締は学生時代から「早雲荘」という古い下宿屋に住んでいた。大家のタケおばさんは彼の唯一の理解者だったが、彼の唯一の友達は、この下宿屋の飼い猫の「トラさん」だった。

(4)   ある日、この下宿屋に「かぐや(香具矢)さん」という、タケおばさんの孫娘が同居することになるが、馬締は忽ち彼女に惚れてしまう。

(5)   恋に不器用な馬締だったが、何とか恋を成就させ、かぐやさんを生涯の伴侶とし、「大渡海」の編纂に邁進、約15年かけて「大渡海」発売に漕ぎ着ける。発売パーティの翌日から「大渡海」の改定作業に取り掛かる。

 

★    (リュウちゃんの断片的感想)

(1)  辞書編纂の過程が詳細に描かれており興味津々だった。辞書編纂には、まず「用例採集」といって、辞書に入れる言葉をカードに書き出し、その言葉の使用例をこのカードに書いて行くという地道な作業が基本となる。「玄武書房」の資料室には、100万点の「用例採集カード」が保存されているが、日々この採集カードを持ち歩き、新しい言葉を採集するのである。「大渡海」編纂に際しては、この100万点のカードから、辞書に採用する24万の「見出し語」を選び出し、それに「語釈」言葉の意味)を独自に付けていくのである。正に気の遠くなる作業だ。

(2)    ベテラン編集部員の荒木は、新編集部員のスカウトにあたり、「君、「右」という言葉を説明出来るかい?」という質問を連発する。昔、マーティン・ガードナーの「自然界における右と左」という本を読んだことがあるが、宇宙人に地球の「右」の概念を正確に伝えることは不可能なのだそうだ。言葉は、この例のように、一語だけ取ってみても、「語釈」は大変難しい。「言葉の海」は、とてつもなく広く深い。「言葉の海」に果敢に航海する人間の姿に感動した。

(3)  馬締君とかぐやさんの恋については、「男はつらいよ~寅次郎夢枕」の岡倉先生(米倉斉加年)の、お千代さん(八千草薫)に対する恋物語を思い出した。この映画は、「男はつらいよ」のオマージュのようにリュウちゃんは感じた。

(4)   馬締君を演じた松田龍平、かぐやさんを演じた宮崎あおい以下、演技陣が素晴らしかった!

馬締君の先輩のオダギリジョー、「大渡海」の監修者の加藤剛、その夫人の八千草薫、タケさんの渡辺美佐子など、大ベテラン俳優と新鋭俳優のアンサンブルが素敵だった。

特に主役の松龍平の馬締君になり切った演技に感動した。彼はこの作品の演技で、キネマ旬報主演男優賞受賞の他、報知映画賞、日本アカデミー賞、毎日映画コンクールで主演男優賞を受賞、今年の数々の映画賞の主演男優賞を総ナメにした。素晴らしい俳優だ!

(5)  この映画は劇場で1度観て感激、DVDで2度、計3度観たが、飽きるどころか、益々面白くなってきた。リュウちゃんにとっては、「生涯のエヴァーグリーン」の1本になったと思っている。

 

この映画を劇場で見落とした人も、是非DVDをご覧頂きたいと思います。

 

広大な「言葉の海」に浸る幸せが満喫出来ますよ!

 






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最終更新日  2014年01月23日 09時26分23秒
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