リュウちゃんの懐メロ人生

荘厳な根本大塔

白雪の下、朱色眩しく

正午に「奥の院前」からバスに乗り、金剛峯寺近くの「千手院橋」で下車、ここで小一時間の昼食休憩、午後１時頃、「金剛峯寺」の表門をくぐりました。下の写真の表門の奥に見えるのが「主殿」です。

「金剛峯寺」は高野山真言宗の総本山で、全国3600に及ぶ末寺があるそうです。

下の写真は、東門から撮った「主殿」です。

金剛峯寺の伽藍は「壇上伽藍」といいまして、表門・主殿と道路を隔てた南側にあります。

表門と主殿が伽藍配置の外にある？

何やら不思議な感じが致しました。

冒頭の写真は、壇上伽藍の建築物の中でも一際目を引く「根本大塔」です。

雪の中に建つ朱色の巨大な塔、初めてここを訪れたリュウちゃん、この大塔に釘付けになってしまいました。

何と美しい塔なのだ！

それで、この塔の写真を様々な角度から何枚も撮ったのですが、以下に２枚だけUPしておきます。

「壇上伽藍」は、空海が在世中に堂宇を営んだところで、真言密教の道場としての高野山の中核となる部分なのだそうです。根本大塔の内部には、本来別々の経典に説かれている「胎蔵界」と「金剛界」の仏像を一緒に安置していますが、これは、両者は根本的には1つだという、空海の思想を表したもので、「根本大塔」という建物名もこれに由来するのだそうです。

下の写真は、東塔から撮影した「根本大塔」です。

前回のブログの最後で、

空海は実際はキリスト教徒だった？？？

と、突然書きましたが、きっと皆様も驚かれた事と思います。知人から聞いたリュウちゃんも驚いて、少しネットで調べましたところ、以下のサイトに出会いました。

＜大乗仏教に見られるキリスト教の影響＞

http://www2.biglobe.ne.jp/remnant/bukkyokirisuto02.htm

以上のサイトの論旨を簡単にまとめて見ます。

★    仏教の開祖・釈迦の元々の思想は「色即是空、空即是色」即ち、この世界も、苦も、生も、死も、すべては空であり、実体のないものであると説いたもの、

★    彼の思想は、もともと無神論で、神、あるいは神的存在者に関する思想は持っていなかった。

★    ところが、空海などが日本に伝えた大乗仏教になると、「大日如来」、「阿弥陀仏」などの「神的存在者」が"が出てくる。

★    また、大乗仏教には、「浄土」という概念が出て来る。「浄土」はキリスト教では、「天国」だ。

★    大乗仏教の一派である「浄土宗」には、「懺悔滅罪」という。キリスト教の「罪」の概念が出てくる。

★    以上のように、空海などが日本に伝えた大乗仏教は、釈迦の教えというより、キリストの教えに近い。何故か？

★    紀元一世紀，キリストの十二使徒の一人、トマスは、キリスト昇天後、トルコ(東方)、インド、中国に布教に赴き、インドで没した。

★    トマスの影響を受けたコンスタンティノーブル（現イスタンブール）の大主教ネストリウスは、景教（ネストリウス派キリスト教）を興した。

★    景教は、唐の太宗（在・626～649年）の時代に中国に伝えられ大いに栄えた。空海は在唐中、景教徒の般若三蔵からサンスクリット語を学び、彼の影響を受けた、、、、

だんだんややこしくなってきましたので、この辺で俄か薀蓄は止めておきます。「空海はキリスト教徒だった」というのは「言い過ぎ」ですが、空海の真言密教がキリスト教（景教）の影響を濃厚に受けたことは確かなようですね。

明治末に来日したアジア研究家の英国人であるE・A・ゴードン夫人は、真言宗と景教の関連性を確信し、高野山に中国にあった景教の記念碑「大秦景教流行中国碑」のレプリカを建立しました。この碑は、奥の院参道の入り口近くに建っているそうです。

壇上伽藍を後にし、ＰＭ３時10分発のケーブルカーで下山。ＰＭ５時に灘波着、

思いつきの高野山行きでしたが、素晴らしい１日になりました。

また夏にでも避暑を兼ねて、

高野山を歩いて見たいと思っています。