リュウちゃんの懐メロ人生

コスモスに残照映える奈良の秋

早や11月になりましたね。

こちら奈良でも、コスモスは大体終り、いよいよ紅葉の季節が到来しました。

今回は10月に訪れて、まだブログにＵＰしていなかった２個所の「奈良のコスモス」を紹介させて頂きます。

(1)唐古・鍵遺跡のコスモス

ここが奈良のコスモスの名所であることは、同じ奈良県に住むブログ友、「まほろば407」さんのブログで知りました。
http://plaza.rakuten.co.jp/mahoroba407/diary/201410090000/

コスモスの咲き乱れる中に建てられた古代の楼閣、

如何にも奈良にふさわしい風景だ！

コスモスもさることながら、この楼閣が見たいと思い、早速、行って見ようと思いましたが、当初はこの遺跡の場所がサッパリ判りませんでした。ネットで調べましたところ、ここの住所は「奈良県磯城郡田原本町大字唐古及び大字鍵」、この住所の地図を検索しましたところ、リュウちゃんの家からのアクセスの方法は以下であることが判りました。

法隆寺～（バス）～近鉄筒井駅～（近鉄橿原線）～近鉄岩見駅～（徒歩20分）～唐古・鍵遺跡。

これだったら

家からドアツードア（？？）で１時間半もあれば行けるぞ、

実際は岩見駅から古墳まで20分で着くところ、道を間違えてしまい、１時間くらい掛かってしまいました。

相変わらずの方向音痴、これは死ぬまで治らないようです（苦笑）


「唐古・鍵遺跡」は一世紀前半（西暦元年~50年）くらいの弥生式時代の大規模な環濠集落遺跡です。「環濠集落」とは、集落の周りに水堀を巡らせた集落のことで、この水堀は外敵からの侵略に備えるという防御的目的が強くあったようです。一世紀前半といえば、西暦80年頃に成立したと云われる中国（後漢）の歴史・地理書「漢書地理誌」の

「夫れ楽浪海中に倭（日本）人有り。分かれて百余国を為す。歳事を以て来り献見すと云ふ」

という記述で推定されるように、まだ日本は統一されておらず、100を超える豪族の群雄割拠の時代だったようで、大規模集落はこの遺跡のように周囲に深い水堀を巡らし、外敵から集落を守っていたのではないかと思われます。

かつてこの遺跡は、「こここそ邪馬台国の卑弥呼の都だ」と云われた時期がありましたが、卑弥呼の生きていた３世紀前半よりも200年位時代が古い遺跡だと分かってからは、この遺跡から直線距離で約５キロ離れた「纏向遺跡」が卑弥呼の住んでいた「邪馬台国」であると、バトンタッチされたようです。



この楼閣、正に「古代ロマンの粋」だ！
何時頃、建立されたのだろう？

と思って調べてみました。

この「楼閣」は、遺跡から出土した下記の「絵画土器」の楼閣の絵を参考にして、平成６年（1994年）に復元されたものなのだそうです。

まだ今年で「築20年」なのだ！
リュウちゃんの家より２年古いだけの「新築」なのだ（苦笑）


現在の外観は、リュウちゃんの目には、古代の建築と少しも変わらない古色蒼然とした建築物に見えましたが、この楼閣が点景として在ることで、ここは奈良の新しいコスモスの名所になったと思います。

来年の秋には皆様も是非「唐古・鍵遺跡のコスモス」を見に行って下さいね。


(2)斑鳩の里、法起寺周辺のコスモス、

リュウちゃんの家から法起寺までは徒歩20分、毎日の朝の散歩コースに入っている場所で、いわばリュウちゃんの庭の一部ともいえる処です。

コスモスの向こうに見える「三重塔」は８世紀初めの建立とされ、三重塔としては日本最古のもので、国宝に指定されています。

従来、奈良のコスモスの３大名所」として、（１）般若寺、（２）法起寺、（３）安倍文殊院が挙げられていましたが、リュウちゃんはこの３か所に（４）唐古・鍵遺跡を追加し、「奈良のコスモスの４大名所」だと提案したいと思います。


10月末で奈良のコスモスもほぼ終わり、待望の紅葉の季節の到来です。


今年は幾つ、紅葉狩りが出来ますことやら？