リュウちゃんの懐メロ人生

長谷寺の舞台に注ぐ秋の陽光、
紅葉と競い、華麗！

正午過ぎに近鉄奈良駅に行き、西大寺～八木駅を経由し、長谷寺駅に着いたのが午後１時半頃、駅から長谷寺の入口である仁王門までは駅前の100段余の石段を下り、平安時代から栄えた「初瀬の参道」の坂を登り、駅から約15分ほどで着きます。
この「初瀬の参道」の両サイドには、名物の草餅の店を始め、多数の茶店、土産物屋、地酒「こもりくの里」を醸造している酒屋、そうめん屋などが軒を並べています。

まるで京都の清水寺の参道のようだ！

下の写真は、長谷寺の入口、「仁王門」です。

長谷寺は明治15年の大火災で、堂宇の大半が焼失しました。上記「仁王門も明治18年に再建されたものですが、周囲の歴史的景観を保つ建物として重要文化財に指定されています。

入口の仁王門をくぐると、長谷寺名物、399段の「登廊」（回廊）があります。
この「登廊」の両サイドには、唐の僖宗皇帝から贈られたことを起源とする7000株もの「牡丹の花」が植えられているのですが、今の季節は勿論、牡丹の花は咲いていません。紅葉を求め、ひたすら登廊を登りました。

「長谷寺」は、大和と伊勢を結ぶ「初瀬街道」を見下ろす「初瀬山」（標高548m）の中腹に建てられている大寺院です。創建は飛鳥時代とされていますが詳細は不明、本尊の木造十一面観音立像（重文）は身の丈三丈三尺六寸（約10ｍ）、日本最大の木造仏なのだそうですが、今回は紅葉狩りが目的でしたので、観音さま見物はパスしてしまいました。

冒頭の写真は、本尊の十一面の観音様を祀っている「本堂」の「舞台」から見た光景です。

門前の参道といい、本堂の舞台といい、
やはり長谷寺は奈良版・清水寺だ！

以下、本堂の周りの紅葉の写真を何枚か貼り付けます。

本堂周辺、紅葉の名所と言われる割には、紅葉が少ないぞ、

本堂の舞台を後にして、正面右側の道を下り、五重塔（昭和29年再建）に向かいました。五重塔を見上げる休憩所に着いて、やっと「奈良の紅葉の名所」にふさわしい紅葉に出逢うことが出来ました。

長谷寺の紅葉のビュースポットは、五重塔の辺りだ！

まだ紅葉の色づきはイマイチ、しかし、緑と紅のグラデーションが美しかったのです。

下の写真は、五重塔を下り、仁王門の近くにある池の傍のドウダンツツジと楓の紅葉、「見頃」になれば全山がこのように真っ赤に染まる筈ですね。
今回の紅葉狩りは少し時期が早かったようです（残念！）

ドウダンツツジのある道の外れに、小さな「桜」が咲いていました！
これ、多分、「寒桜」ですね。

最盛期の長谷寺の紅葉には出逢うことが出来ませんでしたが、最後に見ることが出来た「寒桜」にホッと和まされ、夕暮れ迫る長谷寺を後にしました。

来年こそは、紅葉の盛りの長谷寺に行くぞ！