赤目四十八滝のシンボル、荷担(にない)滝、
水量溢れ、豪快!
(前回のブログの続きです)
陰陽滝から暫く遊歩道を登ると「百畳岩」に辿り着きます。
下の写真は百畳岩のすぐ傍にある「七色岩」です。赤目渓谷の滝川には、このような巨石が至る所にあり、訪れる人の目を楽しませてくれるのです。
下の写真は、赤目の滝の内、唯一、渓流の外側にある「雨降滝」です。
断崖の上から水が滝のように降り注ぐところから、渓流にある滝とは別に命名された滝のようです。この断崖の岩の様子、何やらイースター島の謎の巨石像「モワイ」を連想します。リュウちゃんはこの滝のことを勝手に「モワイの滝」と名付けました。
「モワイの滝」、「布曳滝」のような岸壁は、赤目四十八滝の見所の一つです。渓流の中にある「七色岩」のような巨岩も、絶壁が崩れ落ちて形成されたもののようです。
このような絶壁・巨岩、どのようにして形成されたのか?
約1500万年前、赤目四十八滝を含む室生地区で火山の大噴火があり、噴火によって周囲に堆積した安山岩が年月を経て浸食され、紅葉の名所として名高い「香落渓(こおちだに)」、赤目四十八滝、室生寺周辺に見られる巨岩・奇岩が形成されたようです。
★(赤目5瀑その4)「荷担滝」(落差8m、滝壺の水深:不明)
冒頭及び下の写真は、現在、赤目四十八滝の観光ポスターに採用され、赤目のシンボルフォールになっています「荷担滝(にないだき)」です。3段の滝で構成され、上段は落差4m、中段が落差3m、中央の岩で二股に分かれる下段が落差8mです。
下段の滝が中央の巨岩で二股に分かれている景観が、まるで天秤棒で荷を担っているように見えるところから「荷担滝」と名付けられたようです。
下の写真のように3段目の滝を上から見下ろしますと、中央の大岩が、まるでタラバガニの甲羅のように見えますね。
で、リュウちゃん、この滝に「カニの泡吹き滝」という愛称を付けました。
今日はいっぱい泡を吹いているぞ!
女房殿、「荷担滝」の麓で小休止、お疲れさま、
★(赤目5瀑その5)「琵琶滝」(落差15m、滝壺の深さ10m)
いよいよ「赤目5瀑」の終着点、「琵琶滝」です。
滝の形が楽器の「琵琶」に似ているところから命名されたようですが、目の悪いリュウちゃんには、この滝の形から楽器の「琵琶」を連想出来ません。
皆様は如何でしょうか?
「琵琶滝」を後にして、「百畳岩」に戻り、昼食、
プファ~、缶ビールが旨い!
涼しい渓流と涼風が心地良い!
「赤目四十八滝」には、名の付いた滝は20程しかありません。48という数字は「数多くある」という意味なのですね。
★ここで俄か蘊蓄を一席)
全国には「四十八滝」の名前を持つ「滝群」が各地にあります。
以下にウィキペディアに記載されている「全国の四十八滝」を幾つか紹介します。
(1) 鳳鳴(ほうめい)四十八滝(仙台市)
http://www.city.sendai.jp/kensetsu/ryokka/midori100/guide/037/037.html
(2) 日光四十八滝(日光市)
http://tochijiken.org/totigikensyoukai/meisyo/nikkounotaki080607/nikkounotaki.html
(3) 宇津江四十八滝(高山市)
http://www.hidakokufu.jp/%e5%ae%87%e6%b4%a5%e6%b1%9f%e5%9b%9b%e5%8d%81%e5%85%ab%e6%bb%9d
(4) 那智四十八滝(和歌山県那智勝浦町)
http://www.nachiguro.co.jp/nachi_fall48.html
(5) 滝畑四十八滝(河内長野市)
http://www.kankou-kawachinagano.jp/scene/shijyuhataki/index.html
(6) 有馬四十八滝(神戸市)
http://syou3a.bokunenjin.com/taki-kobe%20arimasijyuuhatitaki.html
(7) 筱見(しのみ)四十八滝(兵庫県篠山市)
http://www.geocities.jp/kurumilk_web/hyogo/taki0901/sijyuhatitaki.htm
(8) 阿瀬四十八滝(兵庫県豊岡市)
http://www8.plala.or.jp/takimi/kengai_taki/ase48_hyogo.html
(9) 矢部四十八滝(熊本県山都町)
http://blogs.yahoo.co.jp/iwa5196book/14315211.html
う~ん、全国には素晴らしい四十八滝がいっぱいあるのですね。
缶ビール(2缶)を飲み、少し千鳥足で下山しました。足元がちょっと危険でしたが遊歩道はスニーカーでも滑ることがなく、無事生還しました(苦笑)
(マンモスの鼻の木、リュウちゃん命名)
最後の写真は赤目の滝の下流にある「大野寺弥勒磨崖仏」です。
30mの岸壁に弥勒菩薩像が彫られています。
この磨崖仏も壮観だ!