リュウちゃんの懐メロ人生

三重県と奈良県の境にある秘境、
香落渓（こおちだに）の秋まだ浅し

奈良に住んで35年目を迎えたリュウちゃん、奈良近郊の紅葉の名所で、まだ行ったことがなく、是非一度行ってみたいところが幾つかあります。

その一つが、三重県名張市から奈良県曽爾村にまたがる青蓮寺川の上流域に約８キロに渡り奇岩と渓谷の連なる「香落渓（こおちだに）」です。
http://www.kankou-nabari.jp/spot/syourenji/

上記「なばり観光ガイド」を参考に出掛けることにしましたが、何しろ生まれて初めて行くところ、

無事に辿り着けるのだろうか？

不安は一杯でしたが、元来、「出たとこ勝負」の無計画・ノーテンキなアバウトな性格のリュウちゃん、

出掛けてみれば何とかなるさ、

例によりまして、缶ビール（２缶）と、おにぎり弁当の入ったリュックを背負って朝8時過ぎに法隆寺を出発、午前10時、出発点の近鉄名張駅到着、

ありゃ、観光案内所も香落渓行きのバス停も見当たらない！

仕方がないので、とりあえず香落渓の入口に当たる「青蓮寺湖」までバスで行くことにしましたが「青蓮寺湖」行きのバスもありません。なので湖に近くまで行く「つつじが丘」行きのバスに乗り、終点の手前の「つつじが丘口」で下車、そこから徒歩10分で下の写真の「青蓮寺ダム」に着いたのが午前10時30分、

ダムの前にある案内図を見ましたところ、右手にある赤い「弁天橋」を渡り、その先にある青い「青蓮寺橋」に出るのが香落渓の入口の「香落トンネル」に至る近道のようです。で、下の写真の「弁天橋」に向かいました。

あちゃ～、
弁天橋の先は「落石危険のため、車も人も通行止め」、
あちゃ～！

やむなく、ダムに戻り、大きく迂回して下の写真の「青蓮寺橋」を渡ったのが午前11時30分、迂回路で１時間も使ってしまいました。

正午までに「香落トンネル」を抜けられるのだろうか？
トンネルの長さはどれ位あるのか？
あまり長いと閉所恐怖症のリュウちゃん、トンネルを抜けられない！

幸いなことに、正午少し前にトンネル到着、
幸いなことに、トンネルの長さは100メートル弱、閉所恐怖所のリュウちゃんも簡単に抜けられました（苦笑）

トンネルを抜けたところから８キロが「香落渓」の道、冒頭及び以下の２枚の写真は、トンネルから１キロ位歩いたところにある「天摩嶺」付近で撮りました。

時刻は午後１時近くなって来ました。

お腹が空いてきたのに、適当な休憩場所が見当たらない！
これまで２時間以上散策した道には、店はおろか自販機も全く無い！

午後１時ジャスト、やっと「紅葉谷」というバス停の前に「青蓮寺茶や」というお店を発見、

このお店の横にある無料休憩所でやっと昼食、

プファ～、ビールが旨い、断崖と渓谷が美しい！
しかし、紅葉の季節の「紅葉谷」なのに、紅葉が少ない！

遅い昼食を終え、本日の終着点である「小太郎岩」まで更に３キロ、歩きました。見所の岸壁の紅葉は少なかったのですが、渓流沿いには美しい紅葉が点々と見られたのです。

下の写真は本日の終着点、奈良県曽爾村にある「小太郎岩」です。

「小太郎岩」は高さ約200ｍ。幅700ｍに及ぶ大絶壁で、「香落渓」随一の見所のようですが、やはり紅葉が少なく、残念でした。

「小太郎岩」から１キロ引き返し「落合」バス停で名張行のバスに乗り、午後４時過ぎに近鉄名張駅に着きました。

初めての「香落渓（こおちだに）」散策、紅葉は期待外れでしたが、次々と変わる柱状節理の岸壁と青蓮寺川の渓流に目を奪われた１日でした。

よし、今度は紅葉のベストの時期に香落渓に行くぞ！