リュウちゃんの懐メロ人生

奈良公園のシンボルツリーと云える飛火野のクスノキ、
いつもながら圧巻の迫力だ！

１月２日の「奈良公園一周＋α」の散策の後、再び奈良を散策しました。
今回の第一の目的は、奈良国立博物館で開催されていました「春日若宮おん祭と春日信仰の美術展」を見に行くことでした。

下記の写真は博物館の前で撮りました。ポスターの前に七夕のような「笹竹」が飾られていて、まるで夏のような風景ですが、この「笹竹」は、おん祭の「お渡り式」の時に少年の従者が手に持って町を練り歩くときに使われるものなのです。

リュウちゃんは「視力傷害５級」の障害者手帳を持っていますので、国立博物館の入場料は常に無料なのですが、その代わり、展示物は常に大まかにしか鑑賞が出来ません。サイズの小さい展示物や古代の書き物は全くお手上げなのです。
今回も映像ブースで見た「おん祭のビデオ」のみ楽しめたのでした。

情けなや～！
しょうがない、外に出て巨樹探訪をしよう。

という次第で、早々に博物館を出て、博物館から徒歩３分のところにある春日大社参道に向かいました。

以下の写真は、冒頭の「飛火野のクスノキ」の周辺にある「巨樹」、「巨木」、「珍木」です。

ここで少し頭を整理、

「巨木」と「巨樹」はどう違うのか？

ある「グリーンあすなら」の会員さんのブログによりますと、「巨木」と「巨樹」は以下のように言葉を使い分けているようです。

「巨木」

環境省の基準があり、地上1,3mのところの幹回りが３ｍ以上の木を「巨木」と呼びます。円周率（Π）はだいたい3,14ですから、直径１ｍ以上の木が「巨木」なのですね。

「巨樹」

「巨木」とは云えないが、その木の種類にとっては「太い幹」を持つ木の事、「奈良の三銘椿」の一つとして奈良県の天然記念物に指定されている「白毫寺（びゃくごうじ）の五色椿」は幹回りが１ｍしかありませんが、椿としては大木で、奈良市内屈指の「巨樹」なのです。

そうだったのか！
これまで「巨樹」のほうが巨大な木だと勘違いしていた！

下の写真は飛火野の対面にある「片岡梅林」の近くにある「老木」です。

これ、何の木なのだろう？

「片岡梅林」から、これまで一度も行った事のない「旧大乗院庭園」に向かいました。この庭園は1087年に築造された日本最古の庭園で、昭和33年に「国の名勝」に指定されました。

下の写真は、この庭園の横手、奈良ホテルの下にある「聖ラファエル協会」の入り口にある「クスノキの巨木」です。

これも立派な「巨木」だ！

大乗院庭園から奈良町の「十輪院」を散策してから、「猿沢の池」に戻りました。下の写真は、猿沢の池の傍の土手にあるクスノキの巨木です。

これも立派な巨木だ！

下の写真は、JR奈良駅から三条通りを歩き、猿沢の池に出る直前のところにある「奈良県里程元標」と「橋本町御高札場」です、右上の小さな神社は「手力雄神社」です。

この高札所の裏にある「柳の巨木」
奈良市屈指の「巨木」だ！

しかし、この巨木は「グリーンあすなら」が発行した写真集「奈良の巨樹たち」には掲載されていない、

何故なのだろう？

不思議だ！

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写真集「奈良の巨樹たち」

（発行者）「グリーンあすなら」
（第１刷発行）1998年３月
（定価：2500円）

この写真集、行きつけの古書喫茶「ちちろ」のマスター、うだしげきさんから頂きました。この写真集には奈良県の「119の巨樹巨木」が大きなカラー写真で掲載されています。

この写真集、リュウちゃんのバイブルなのだ！