京都府立植物園のハスの花、
今、華麗に開花。
祇園祭が始まった7月171日(日)、また「京都府立植物園」に出掛けまました。
今回の目的は、園内のハスの花鑑賞です。
この日は、下の写真のポスターにあるように、園内で3日間限定の「観蓮会」が行われていましたが、奈良在住のリュウちゃん、早朝に京都の植物園に行くのは少しシンドかったので、こちらへの参加は早々にパス、
朝9時頃に植物園に着けば、充分ハスは観られる筈だ。
で、朝7時過ぎ、法隆寺出発、9時少し過ぎた時間に京都地下鉄烏丸線北山駅に着きました。
駅から地上に出たところの植物園の「北山門」から植物園に入場、
例によりまして入場ゲートで園内の地図を入手、先ず園内の「ハス池」に向かいました。
このハス池、少しガッカリ、
ハスのメインの場所は何処なのだろう?
暫し園内を散策、「観蓮会」のポスターに書かれていた「四季彩の丘」に多数の鉢植えのハスがありました。
170種、180鉢のハスの花、今が見頃!?
180鉢の大半に、花の名前が書かれた札が付けられていましたので、例によりまして「リュウちゃん版ハス・ミニ図鑑」を作ってみることにしました。
以下に「ハス図鑑」をUPしますが、個々のハスの説明文には少し予備知識が必要です。以下に幾つかの予備知識メモ」を書いてみます。
~「ハス図鑑」予備知識メモ~
(1) ここのハスのかなりの部分が京都府久世郡久御山(くみやま)町にかって存在した「巨椋池(おぐらいけ)」周辺で発見された品種のようです。
(2) また、ここのハスの花は、京都花蓮研究会初代会長で「ハス博士」といわれた内田又夫氏(?~2005年)が関係を持っているようです。以下の「京都花蓮研究会」のサイトには、「巨椋池品種」が16種、「内田又夫氏作出品種」が9種掲載されています。
http://www.ihasu.net/breed-u.html
(3) 内田又夫氏ゆかりの「内田蓮園」が久御山町にあります(以下は探訪ブログです)
http://blog.livedoor.jp/rekishi_tanbou/archives/1702948.html
内田蓮園の住所は久御山町東一口、
上の住所の「一口」、「いもあらい」と読むのだそうです!
これは屈指の難読地名だ!
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{京都府立植物園のミニハス図鑑}
(1)「二本柳」→京都府久世郡久御山(くみやま)町にあった巨椋(おぐら)池北部、二本柳で発見されたハス。
(2)「妙蓮寺」→昭和53年、久御山町の妙蓮寺の近くでハス栽培家の内田又夫氏により発見されたハス、
(3)「巨椋(おぐら)の白鳥」→京都市伏見区向島で内田又夫氏が発見し、育成したハス、
(4)「巨椋の大島」
(5)「佐古外屋敷」→昭和53年、久御山町の旧飛行場跡から内田又夫氏が発見、
(6)「巨椋の曙」→昭和46年発見、開花一日目はピンク、2日~3日と経るに従い、白色に変化する、
(7)「にぎりめし」→久御山町百間切で発見された品種、命名の由来はこの地の形が上空から見ると「おにぎり」に見えることから来ているのだそうです。
(8)「紅重台蓮(こうちょうだいれん)」→小型の八重咲品種、
(9)「小麗錦(しょうれいきん)」→珍しい斑蓮の八重咲品種、
(10)「ペリーズジャイアントサンバースト」→1987年、アメリカで作出、キバナハスと白色八重弁の交配種、
今回観た唯一の黄色いハスだ!
(11)「青菱紅蓮(せいりょうこうでん)」→中国・湖北省武漢市にある「青菱郷」で産出された品種です。
(12)「カスピカム」→ロシア西部ヴォルガ河流域からコーカサス地方に自生するハス、
(13)「紅万々」→大きな花を咲かせる紅色八重のハス、条線(花弁の脈線)が目立たない唯一の八重品種、
(14)「毎葉蓮(まいようれん)」→花付きのよいハス、球形の種子は数珠の材料になるのだそうです。
(15)「大麗錦(だいれいきん)」→珍しい八重咲きの斑蓮、
(16)「福岡八重蓮」→佐藤誠氏作出、ハスはバラなどと違い、殆ど品種登録はされないようですが、これは「品種登録第1号」のハスなのだそうです。
(17)「平等院」→1999年に宇治の平等院の内池から出土した種子を育成したもの、門外不出の貴重な品種なのだそうです。
170種中、今回UP出来たのは1/10の僅か17種、
ハス極めの道程は遠いな(苦笑)
午前11時頃植物園を出て、次の目的地の「相国寺・承天閣美術館」に向かいました。この美術館では現在、「生誕300年記念・伊藤若冲展」が開催されています。
初めて観る「動植綵絵(どうしょくさいえ)」全30幅にリュウちゃん大感激!
次回のブログは若冲の「動植綵絵」について書いてみます。