快晴の天川村、
山の彼方には何があるのだろう?
奈良に住んで35年、9月2日、生まれて初めて奈良の秘境・天川村(てんかわむら)に行ってきました。
奈良県に天川村というロマンティックな名前の村があることをリュウちゃんが知ったのは、昭和63年(1988年)に刊行された内田康彦のミステリー「天河伝説殺人事件」によってでした。
この小説は、その後映画化され、テレビドラマ化されました。
(映画「天河伝説殺人事件」予告編)
https://www.youtube.com/watch?v=8Z5Azf57eTo
(中森明菜「二人静」~映画「天河伝説殺人事件」挿入歌)
https://www.youtube.com/watch?v=Qg_dp7yJqeU
(テレビドラマ「天河伝説殺人事件」全長版)
https://www.youtube.com/watch?v=hNVvZF3ucaA
天川村、どんなロマンティックな所なのだろう?
今回は女房殿の運転する車で行くことにしました。
道順が判らないのでカーナビの目的地を天川村の中心部である「洞川(どろかわ)温泉」にしました。
法隆寺から洞川温泉までの所要時間はジャスト2時間、
例によりまして、おにぎり弁当とリュウちゃん特製(?)の缶ビール2缶持参です(苦笑)
午前8時30分、自宅出発、午前10時30分、ナビ案内の終着点、龍泉寺駐車場到着、
下の写真は龍泉寺の入り口(修験門)です。
龍泉寺は、古来から「修験道の山」として知られる大峰山(山上ケ岳)に登る修験者が、この寺の境内にある「龍の口」という湧水の泉で「水ごり」する所です。
リュウちゃんが訪れた時にも、2人の修験者が「水ごり」をしていました。
夏はいいけど、冬の「水ごり」は大変だ!
本堂の右手の山道を登り、大原山展望台に向かいました。
下の写真は山道の途上にある道標、右側は最初の目的地である大原山展望台、(写真ではよく判りませんが)左側が第2の目的地である「面不動鍾乳洞」です。
下の写真は途中にある吊橋「かりがね橋」です。
橋の左右がフェンスで囲われているとは云え、高所恐怖症のリュウちゃんにとりましてはここが一番の難所でした(汗!)
下の写真は大原山展望台から見下ろした天川村の風景です。
初秋の微風が心地良い!
快晴、気温25℃、ここは正に天国だ!
暫し展望台からの絶景を楽しみ、次の目的地である「面不動鍾乳洞」に向かいました。上掲の「道標」から鍾乳洞までは徒歩20分です。
「面不動鍾乳洞」は昭和8年に地元の人によって発見された全国でも屈指(下記「日本の鍾乳洞ランキング」では全国第5位、関西第1位)の鍾乳洞です。
http://travel.rakuten.co.jp/mytrip/ranking/syounyuudou-ranking/
鍾乳洞内の気温は年間を通じて約8℃、夏は涼しく(寒く)、冬は暖かい(天川村は標高820mの高地にありますので、真冬の気温は常時0℃以下のようです)。
それでは暫し鍾乳洞探訪を愉しみ下さい。
写真のように、鍾乳洞内はライトアップされているのですが、足元は灯りが届かず、目の悪いリュウちゃん、洞内を歩くのに往生しました(またまた汗!)
鍾乳洞内の道、かりがね橋より怖い!
約30分の鍾乳洞探訪を終えて、外に出たのがジャスト正午、冒頭の写真を撮った鍾乳洞入り口の休憩所で昼食、
プファー、ビールが旨い!
快晴の山並みが美しい!
下の写真は、快晴のこの日に見た「唯一の雲の写真」です!
「面不動鍾乳洞」までは、下の写真のような「トロッコ列車(モノレール)」が通っているのですが、リュウちゃんたちはモノレールを使わず、徒歩で下山しました。
下の写真は、モノレールの始発点の近くにある「洞川八幡宮」です。境内にある樹齢千年の杉・ケヤキの巨木に目を奪われました。
下の写真は、洞川地区を流れる清流「山上川(さんじょうがわ)」です、この川は大峰山に源を発し、「みたらい渓谷」の下流で「天ノ川(てんのかわ)」、十津川村では「十津川」と名前を変え、最後は「熊野川」として新宮市の熊野灘に注いでいるのです。
ここは大河「熊野川」の源流なのだ!
(洞川地区の街並み探訪)
天川村洞川地区は古来から修験道の聖地・大峰山の門前町として賑わいました。近年、ボーリングによって温泉(単純泉、湯温度26℃)が掘り当てられてからは、
「洞川温泉」として関西では知られる温泉郷になりました。昔ながらの街並みには修験者のための旅館・民宿が20数軒、特産の和漢胃腸薬「陀羅尼助(だらにすけ)」を製造販売する店が10数店、「名水100選」に選ばれた「ごろごろ水」を使った豆腐店、コーヒー店などがあります。
洞川地区は大峰山の周囲から湧出する清涼な水に恵まれた土地です。
昭和60年に環境庁が選出した「名水100選」に、ここの湧水が「洞川湧水群」として奈良県で唯一選出されました。
洞川の古い町並みを抜けた所に、「洞川湧水群」を象徴する「ごろごろ水」の泉があります。この湧水を求めて、ここには人の往来が絶えないようです。
洞川の街並みを一周して、龍泉寺に戻ったのが午後3時前、
当初は洞川地区と、村内を流れる清流「山上川」の下流にある「みたらい渓谷」を探訪する予定でしたが、残念ながら時間切れになりました。
よし、次回は「みたらい渓谷」を探訪しよう!