リュウちゃんの懐メロ人生

橿原市・本薬師寺跡のホテイアオイと彼岸花、
ようやく訪れた「夏の交代」

秋分の日の少し前、女房殿のリクエストもあり、明日香村に隣接する橿原市の本薬師寺跡に咲くホテイアオイを観に行って来ました。

ここのホテイアオイは数年前から休耕田を利用して地元の畝傍北小学校の生徒さんが近隣の農家の皆さまと協力して植えたようで、年々栽培面積、株数は増加し、今年は約14000株のホテイアオイが咲いています。

本薬師寺（もとやくしじ）は天武天皇が後に持統天皇となる皇后の病気平癒を祈願し、建立した寺で、７世紀の終わり頃、藤原宮に隣接する橿原の地に建立されました。
西暦710年、平城京遷都により、現在の奈良市の西の京に新しく「薬師寺」が建立され、寺勢は急速に衰えたようですが、近年の発掘によれば、11世紀の初頭まで存続したとされています。

午後１時、女房の運転する車の助手席に乗り、法隆寺出発、午後１時30分、本薬師寺跡に到着、

ここには10台ほど駐車出来る小さな駐車場があります。駐車料金は無料、近所の農家の方が駐車場の整理に当たっていましたがその献身的な応対ぶりに頭が下がりました。

ホテイアオイの見頃の時期だけは多少の駐車料金を徴収し、
今後の育成の資金の一部にすればいいのに！

駐車場の隣が、お目当てのホテイアオイの咲くところです。

おお、今ホテイアオイは満開だ！

下の写真はホテイアオイの咲く横にあるハスの葉越しに撮ったものです。９月中旬のこの日、ハスの花は完全に終わっていました。

下の写真は、８月初めに、上の写真とほぼ同じ角度から撮ったハスの花の写真です。この時、既にホテイアオイは「咲き始め」でした。

以下、８月初旬に本薬師寺跡で撮ったホテイアオイとハスの花の写真を何枚かＵＰします。

８月初旬に咲き始め、９月下旬でも満開を維持、
ホテイアオイの寿命は長い！

実はリュウちゃん、８月初旬に藤原宮跡のハスの花を観に行きました。上掲の本薬師寺跡のハスの花は、藤原宮跡への途上で撮りました。藤原宮跡のハスの花につきましては、ブログを書く機会を逸してしまったのですが、この機会に改めて何枚かＵＰしてみます。

やはり藤原宮跡のハスの花は素晴らしい！

本薬師寺跡の休耕田の畦道には、冒頭い及び以下の写真のように。彼岸花も咲き始めました。

駐車場の近くでは、キバナコスモス、萩の花も咲いていました。

ハスの花からホテイアオイを経て彼岸花・コスモス・萩の花へ、
これ、「夏の交代」だ！

「夏の交代」、懐メロリュウちゃんが思い出すのはドイツの作曲家、グスタフ・マーラーの歌曲「夏の交代」です（リュウちゃんの言う「懐メロ」は、クラシック音楽も含むのです）

グスタフ・マーラー：歌曲「夏の交代」
https://www.youtube.com/watch?v=n8oiNwOGZ9o

歌曲「夏の交代」のメロディは、後にマーラーの「夏の交響曲」と云われる「交響曲第３番の第３楽章に転用されました。

マーラー：「交響曲第３番第３楽章」
https://www.youtube.com/watch?v=0w2FiVpwrUY

オリジナルの歌曲が２分位の小さな曲なのに対し、交響曲第３番の第３楽章は16分位、オリジナルの歌曲の８倍の長さです。

この第３楽章、正に「静寂の夏」なのだ！

本薬師寺跡の彼岸花を見て、俄かに明日香村の石舞台と、その奥手にある「稲渕地区の彼岸花」を見たくなりました。

思い立ったら百年目、善は急げ、

明日香村へＧＯだ！

午後２時過ぎ、本薬師寺跡を後にして、明日香村に向かったのでした。

（以下、「明日香村の彼岸花」に続きます）