藤井聡太四段、30連勝成らず、
今期のタイトル獲得成るか、勝率、最多勝、対局数は?
今年の藤井四段からますます目が離せない。
(藤井聡太四段)
2017年7月1日、藤井聡太四段は30連勝をかけて、竜王戦決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段と対局、午後9時31分、101手で投了、残念ながら連勝記録は29でストップしてしまいました。
これで今年中の竜王挑戦は不可能になってしまいましたが、竜王戦6組で優勝しましたので、来期は5組で竜王位に挑戦することになりそうです。
では、今期、藤井四段はどこまで成績を伸ばせるのか?
将棋界は「将棋大賞」といいう棋士表彰制度があります。
期末の3月31日に選考し、同日発表、
2017年の表彰棋士は以下です。
<最優秀棋士賞>佐藤天彦(あまひこ)名人
<勝率1位賞>斎藤 慎太郎七段、(勝率)7割5分(過去の1位記録は、中原誠十六世名人が1967年に達成した8割5分5厘(47勝8敗)です)
<最多勝利賞>千田 翔太(ちだ しょうた)六段、48勝、(過去の1位記録は2000年の羽生善治3冠の68勝)
<最多対局数>千田 翔太六段、佐々木勇気五段、65局(過去の1位記録は2000年の羽生善治3冠の89局)
<連勝賞>近藤 正和六段、14連勝(過去の1位記録は1987年に神谷 広志(ひろし)八段の28連勝、この記録を30年ぶりに藤井聡太四段が更新、来年の将棋大賞連勝賞受賞を確実にしました)
<新人賞>八代 弥(やしろ わたる)六段、
藤井聡太四段の今期(2017年4月1日~2018年3月31日)の成績は7月6日の時点で19勝1敗(連勝賞だけは前期からの記録が合算されます)
このまま行けば、藤井四段は来年の将棋大賞を独占する可能性がある!
以下、ヘボアマチュア二段のリュウちゃんが期待する今期の藤井聡太四段の最終成績に付いて書いて見ます。
<期待される藤井聡太四段の今期成績>
(1) 対局数:90局(対局数歴代1位)
(2) 勝敗:81勝9敗(勝数歴代1位)
(3) 勝率:9割(勝率歴代1位)
(4) 連勝:29連勝(確定、歴代1位)
(5) タイトル獲得1~2、棋戦優勝1~2、
これまでの最多対局数の記録は2000年に羽生善治(現3冠)が達成した89局です。
年間対局数の記録がたったの89局、
大相撲の年間対戦数の90番よりも少ない!
棋士は「気楽な稼業」なのか?
大相撲の勝負はほぼ一瞬ですが将棋の「一局」は通常、丸一日掛かります。
これが名人戦七番勝負のような2日掛かりのタイトル戦になりますと、実際に対局する2日間と、その前後の日の2日を含めますと、「一局指すのに4日間」掛ることになります。
ですから、「年間90局」は物凄い「対局過多」となり、学校に通う時間が殆ど取れなくなるのが実態です。
<藤井四段は高校・大学に進学するのか?>
中学生棋士の藤井四段は、対局過多のため、学校を休む日がどんどん増えているようです。来年は高校進学の歳ですが、このまま勝ち続けますと、高校に進学したとしても、出席日数が足りなくなることは明白です。
<トップ棋士の学歴感についてのエピソード>
(1) 故・米長邦雄永世棋聖の名言→4人兄弟の末っ子だった邦雄は小学校時代、兄弟の中で一番将棋が強くなり、唯一、プロ棋士になりました。3人の兄は皆、東京大学に進学したのですが、兄弟の中で唯一、最終学歴が高卒になった邦雄は「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」という名言(?)を残しました。
(米長邦雄永世棋聖)
(2) 羽生善治の最終学歴は中卒?→藤井聡太四段と同じく、中学3年生でプロ棋士になった羽生善治(現3冠)は、高校には入ったのですが、対局過多となり、出席日数不足で途中退学、その後通信制高校に転入して、ここを卒業、なので彼の最終学歴は「高卒」ということになりますが、既に高校在学中にさまざまなジャンルで大卒以上の一般教養を身につけていたようなので、大卒の肩書は不要だったとリュウちゃんには感じられました。
高卒の羽生善治3冠の知的レベルは大卒以上なのだ!
(羽生善治3冠)
(以下の写真は映画「聖(さとし)の青春」で、東出昌大が演じた羽生善治です。本物の羽生さんと比べますと、目線が鋭ど過ぎますね)
★藤井聡太四段は高校に進学するのか?
藤井四段は現在、日本で唯一の国立中高一貫校である「名古屋大学教育学部付属中学」に通っています。中高一貫校なので、高校進学の受験勉強は必要なく、よほどのことがなければスンナリと高校進学が可能なようですが、中学と違い、出席日数に厳しい高校では必ず羽生3冠と同じような「出席日数不足」という問題が起こる筈です。
また、藤井四段のような「天才」にとりましては、高校レベルの勉強は余りにも簡単で幼稚過ぎて、授業は退屈な筈です。
既に「棋士」という天職を得た以上、
肩書としての「高卒」、「大卒」は藤井四段には不要だ!
とリュウちゃんは思うのですが、皆さまはどう思われるのでしょうか?
★高度な詰将棋を頭の中だけで解いてしまう、
どういうことか?
藤井四段は難しい「詰将棋」を駒を並べず、頭の中だけで瞬時に解いてしまうようです。
これ、リュウちゃんのような凡人にはなかなか理解できませんが、以下に同様な別の例を挙げて、藤井四段の思考過程を推定して見ます。
<数独(ナンプレ)>
将棋盤と同じ、9×9の升目を使った数字パズルの「数独」が今、凄い人気で、リュウちゃんも最近、ちょっとハマっています。
以下に「数独の図」を掲げます(この「図」は科学と応用数学の博士号を持つフィンランド人の環境科学者Arto Inkala博士によって作られた問題で「世界一難しい数独の問題」の一つとされています)
我々凡人が「数独」を解く場合、鉛筆で空いている升目に可能性のある数字を入れていき、入れた数字の相関性から、その升目に入るべき数字を決定し、空いた升目を全て埋め尽くすことで、「解答を得る」ということになります。しかし、
藤井四段のような頭の中だけで高度な詰将棋を解ける頭脳であれば、「数独」も鉛筆を使わず、頭の中だけで正解が出来そうだ!
とリュウちゃんは勝手に想像するのですが、如何なのでしょうか?
連勝がストップしてからの藤井四段の今期の動向から益々、目が離せなくなったリュウちゃんなのです。