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テーマ:最近観た映画(54)
カテゴリ:外国映画(洋画)
https://www.youtube.com/watch?v=wrffB5vzk4o
「シェイプ・オブ・ウォーター」=「水の形」 「水の形」って何だろう? 本年度アカデミー賞4部門受賞作、早くも日本公開、 3月5日、第90回米アカデミー賞授賞式が開催されました。 結果、13部門でノミネートされていた話題作「シェイプ・オブ・ウォーター」が作品賞・監督賞の主要2部門と美術賞・作曲賞の計4部門で受賞、今年のアカデミー賞の最多受賞作品となりました。 この映画はアメリカでは昨年の12月8日に公開されましたが、全米公開の前の2017年8月に第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、最高賞である「金獅子賞」を受賞しました(ヴェネツィア映画祭の「金獅子賞は、かって昭和26年・黒澤明監督の「羅生門」、昭和33年・稲垣浩監督の「無法松の一生」と、日本映画として2度受賞、日本映画の質の高さを世界に喧伝しました) また、昨年11月2日に第30回東京国際映画祭の招待作品として上映され、話題を呼びました。 さて、「シェイプ・オブ・ウォーター」の予告編です。 (予告編のURLを貼り付けようと試みたのですが、うまくいきませんでした。ご覧になる方は、PCで検索して下さいね。いつまでもPC音痴のリュウちゃん、情けなやぁ~!です) 「予告編」のナレーションを文字起こししてみます。 言葉を持たないプリンセスの話をどう語るべきか? 「予告編」を2月末に観たリュウちゃん、公開初日の3月1日に近所のシネコンにこの映画を観に行ったのです。 下のスチル写真は、この映画の主人公、イライザです。 イライザは、東西冷戦下の1962年(昭和37年)、首都ワシントンの近郊の大都市ボルチモアにあるアメリカ政府の極秘の航空宇宙研究所で深夜勤務の清掃員として働いている中年の独身女性です。画面ではよく判りませんでしたが、彼女は白人ではなく、多分、アメリカで差別を受けている「プエルトリカン」か「メスティーソ」 (白人とインディオの混血=メキシコ人の60%を占める)だと思いました(アメリカではプエルトリカンが差別されていることは、1961年の映画「ウエストサイド物語」のジョージ・チャキリス、リタ・モレノの演技で印象に残りました)、 <映画「ウェストサイド物語」のリタ・モレノ> 彼女は幼い頃の「事故」で声帯を損傷し、発声が出来なくなり、他人の声は普通に聞こえるのですが、自分は話せない、従いまして友人との会話は手話と表情、しぐさで行っています。彼女は幼い時に両親を亡くし、天涯孤独でボルティモアの映画館の傍の古いアパートで白人の老人と共同生活を送っているという人物設定になっています。 映画の巻頭、彼女がこの老人と、その映画館で、映画を観るシーンがあります。 2人が観た映画、 多分、1960年公開のスタンリー・キューブリック監督の「スパルタカス」だ!? (「スパルタカス」) 痩せギスでしがない清掃婦の中年女のイライザ、 でも、凛とした気品を漂わせるイライザ、 年金生活者のしがない老年男のリュウちゃん、 映画の前半で凄く魅力を感じてしまったのです! この映画のメキシコ出身のギレルモ・デル・トロ監督は、イライザを演じたサリー・ホーキンスに「オードリー・ヘプバーンとのように演じて欲しい」というリクエストを出したのだそうです。 オードリー・ヘプバーンの代表作の一つ、 「マイ・フェア・レディ」の役名はイライザなのだ! <「マイ・フェア・レディ」のイライザ> 以上、ちょっとこの映画の主人公・イライザについて長々と書き過ぎてしまったかも知れません。でも、彼女の出自、生活環境が、このエキセントリックな物語を体感する上でとても重要なファクターだと思いましたので、あえて少し長目に紹介して見ました。 次のスチル写真はイライザと職場で一緒に清掃の仕事に携わっている黒人女性ゼルダです。ゼルダを演じたオクタビア・スペンサーは、この映画でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。 航空宇宙研究所のセットがおどろおどろしい! まん丸お目目のゼルダちゃん、 リュウちゃん、彼女の顔を見て、「風と共に去りぬ」の黒人メイド、「マミー」を思い出しました。 <「風と共に去りぬ」のマミー> 「マミー」を演じた女優ハティ・マクダニエルは、この映画でアカデミー助演女優賞を受賞、黒人初のアカデミー賞受賞者として映画史にその名を残しました。 映画「シェイプ・オブ・ウォーター」の舞台となったボルチモア市は1960年代、総人口930万人という大都市で、人種構成は白人32%、黒人(アフリカ・アメリカン)64%、ヒスパニックを含むその他人種及び混血が6%という「圧倒的黒人社会」だったようです。勿論、富裕層の大半は白人で占められ、多数派の黒人の多くは貧困層だったと思われます。 <ストーリーの概要> さて、映画のストーリーはこの極秘研究所にアマゾンで捕獲された「半漁人」(モンスター)が生きたまま水槽に入れられて運び込まれることから始まります。研究所の中に巨大水槽が設置され、ここで半魚人は飼育されることになりますが、深夜、監督者が誰もいない研究所で清掃の仕事をしているイライザは、自由に水槽に近づき、半魚人との交流を深めて行きます。 どうやらこのモンスターは高い知性を持っている! 交流が深まるに従い、孤独なイライザにとりましては、交流から「愛」に変貌していくのでした。 この辺りは、ディズニー作品などで有名になった「美女と野獣」に設定が似ていますね。この物語の「野獣」は、魔法の力で変貌させられた王子様という設定ですから、実際には人間どうしの愛の物語であって、異種生物の愛の物語とは言えないのですね。 <「美女と野獣」> ところが、研究所のボスは上層部(ペンタゴン?)からこのモンスターの遊泳のメカニズムを解明するために、解剖せよ。という指示を受けます。この「指示」を偶々知ることになったイライザ、 このままではモンスターは殺されてしまう! 助け出さなきゃいけない! どうやってこの研究所からモンスターを連れ出そうか? 連れ出しに成功したとしても、彼の「安住の地」は何処にあるのか? 映画の後半はモンスター救出劇のシリアスなサスペンス・ドラマに一変するのです。 <閑話> 監督のギレルモ・デル・トロは、この映画を、 幼少期に鑑賞した映画「大アマゾンの半漁人」の<「ギルマン」(半魚人)と「ケイ」(ジュリー・アダムスが演じたヒロイン)が結ばれていたら」、という考えから構想したのだそうです(ウィキペディアの記述)。 映画「大アマゾンの半魚人」は、昭和29年、日本で公開されました。 <「大アマゾンの半魚人」・アメリカの映画ポスター> <「大アマゾンの半魚人」、半魚人ギルマンとヒロイン、ケイのスチル写真> <ヒロイン、「ケイ」を演じたジュリー・アダムスのピンナップ> この映画は当時、かなり評判になり、映画評論家の山田宏一とイラストレーターの和田誠の共著「たかが映画じゃないか」の中でも取り上げられていて、本の中で和田誠が(確か?)ギルマンとジェリー・アダムスの素敵なイラストを描いていたという記憶があります。 モンスターが人間の美女に恋する物語でリュウちゃんの印象に残っている映画があります。 1976年に製作された「キングコング」、この映画では、モンスターのキングコングは、ジュシカ・ラング扮する美女ドワンに恋に近い感情を示します。 <キングコングの掌に乗るジュシカ・ラング> リュウちゃんが幼時に読んだ山川惣治の絵物語「少年ケニヤ」、 下の図は第4巻の表紙絵です。恐竜王国であるアフリカの地底で、白人美少女ケートはこの世界の王者である恐竜ティラノザウルスに上掲のキングコングと同じような感情を抱かれ、地底世界から地上世界まで追いかけてくるのですが、ここで身を滅ぼすことになります。 リュウちゃん、ジェリー・アダムスよりもジュシカ・ラングよりも、「少年ケニヤ」のヒロイン、美少女ケートのファンなのです(苦笑) 閑話休題、 再び予告編のナレーションに戻ります。 言葉を持たないプリンセスの話をどう語るべきか? 「言葉を持たないプリンセス」、 これ、アンデルセンの童話「人魚姫」だ! 「シェイプ・オブ・ウォーター」のイライザは「人魚姫」だったのだ! ーーーーーー <特報> 将棋の藤井聡太六段、師匠の杉本七段に恩返し! (左:藤井聡太六段。右:杉本昌隆七段) 3月8日、将棋の中学生棋士、藤井聡太六段が、王将戦一次予選で師匠の杉本昌隆七段と公式戦初対局、千日手指し直しの末、111手で師弟対決を制しました。 将棋の世界では弟子が師匠に勝つことを「恩返し」と言います。 藤井六段は僅か15歳にして、49歳の師匠に「恩返し」をしたのですね! これで藤井六段の今期(3017年4月1日~2018年3月31日)の通算成績は70戦59勝11敗、勝率8割4分3厘、前年の29連勝に続き、現在14連勝と、再び連勝街道を驀進中です。 今期の藤井六段の対戦予定は、最多であと6局のようです。これを全勝で乗り切れば、今期最終成績は76戦65勝11敗、勝率8割5分5厘になります。 もし、そうなれば、 年間勝率の新記録なのだ! 残念ながら、2017年度はタイトル獲得には至りませんでしたが、きっと2018年度はタイトル奪取が実現することでしょう。 これまでのタイトル獲得の最年少記録は、屋敷伸之現九段の18歳6ヶ月(棋聖位)、藤井が来期中にタイトルを獲得すれば、屋敷の記録を2年近く縮めることになります。 2018年度も藤井聡太から目が離せないリュウちゃんなのです。
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