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リュウちゃんの懐メロ人生

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2019年04月30日
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上千本から見下ろす吉野の桜
ここは吉野随一の
「インスタ映えスポット」だ!



​4月12日、夕刊の「桜便り」で、「吉野中千本の桜」が「七分咲き」になりました。​
 
中千本が七分咲き、
待ってました!
よし、明日、吉野に行ってみよう!

​​​「梅は月ヶ瀬、桜は吉野」が信条の奈良人リュウちゃん、ほぼ毎年、桜の季節には吉野に行っているのですが、一昨年、昨年と2年続けて「奥千本の満開の時期」に吉野行を決行したため、最も華やかな「中千本」の桜はちょっとご無沙汰していました。それで今年は中千本の満開の時期に吉野に行こうと思い、時期を狙っていたのです。​​​

4月13日の天候は「曇り」
まあ、仕方がない。

例に寄りまして、女房殿お手製のおにぎり弁当とリュウちゃんお手製の缶ビール(2缶)をリュックに詰め、午前8時に法隆寺を出発、午前10時、近鉄吉野駅に到着、
下の写真は、近鉄吉野駅前です。

​さすが吉野、駅前は大賑わいだ!​​



​下の図は「吉野山観光マップ」です。​


​​
「奥千本」に行く時には、往路はバス、復路は徒歩なのですが、今日は上図右上の「上千本」にある「吉野水分(みくまり)神社」が最終地点なので、往復共、徒歩で行くことにしました。​​
 
 
以下に近鉄吉野駅から吉野水分(みくまり)神社までの標高差、距離を書いてみます。

吉野駅:標高207m
吉野水分神社:標高590m
標高差:383m
距離:約5,5キロ
寄り道をせずに歩くと、1時間半の「行程」

​​<七曲坂>​​
​吉野駅前から「七曲坂」を上って行きます。ここが「下千本」なのです。


 
「七曲坂」の途上の景観です。









​「七曲坂」の紅枝垂れ桜が美しい!​









<黒門>
​​
吉野山の「総門」である「黒門」です。



「黒門」の前に以下のような説明パネルが立てられていました。



「金峯山(きんぷせん)」って、
吉野山から大峰山に至る「峰続き」のことだったのだ!
初めて知った。
 
​​<蔵王堂>​​
​「黒門」から軒を連ねる土産物店街(吉野山のメインストリート、吉野銀座?)を10分位上がっていきますと、金峯山修験本宗(修験道)の本山である「金峯山寺(きんぷせんじ)」に至ります。「蔵王堂」は、金峯山寺の「本堂」、吉野山のシンボル的存在なのです。​

​​久々に蔵王堂の前の桜を観た!​​



​​<吉野朝宮址(妙法殿)>​​
​「蔵王堂」の手前の急な石段を降りた所に、桜に囲まれた見事な「塔」があります。​




 
この「塔」、
吉野山観光マップに載っていない!
一体、何なのだろう?

​「塔」に近づきましたところ、塔の前に「吉野朝宮址」という石碑が立てられていました。​

​​​ここが後醍醐天皇の
「南朝宮址」だったのだ!




(後醍醐天皇)

​​建武3年(1336年)足利尊氏によって京都を追われた後醍醐天皇は、吉野に入り、この地に南朝の宮である「吉野行宮(あんぐう)」を建設します。これがいわゆる「南北朝時代」の始まりです。南北朝時代は1336年(建武3年)から1392年(南朝:元中9年、北朝:明徳3年)の57年間ですが、その内、吉野に行宮が営まれたのは、約20年ほどであったとされています。​​

​<余談>​​
​4月30日に今上天皇が退位され、5月1日には年号が「令和」になります。新しく即位される天皇は初代神武天皇から数えて126代目の天皇になります。​

「南北朝時代」には同時に2人の天皇が存在していましたが、
​それらの天皇は何代目の天皇だったのか?​
 
という疑問をリュウちゃんは以前から持っていました。ここでその疑問を解き明かしてみたいと思います。

(1)「南北朝時代」の直前の天皇は、第95代「花園天皇」、
​(2)「南朝」の天皇は以下です。​
★第96代(南朝初代)「後醍醐天皇」~★第97代(南朝2代)「後村上天皇」~★第98代(南朝3代)長慶天皇~★第99代(南朝4代)「後亀山天皇」、
​(3)「北朝」の天皇は以下です。​
★(北朝初代)「光厳天皇」~★(北朝2代)「光明天皇」~★(北朝3代)「崇光天皇」~★(北朝4代)「後光厳天皇」~★(北朝5代)「後円融天皇」
(4)「南朝」が絶えた直後の天皇は、第100代「後小松天皇」、
(5)現在の天皇家は「北朝」の子孫、

あれ、
現在の天皇家の祖先である
北朝5代天皇は、
皇統126代に含まれていない?
​何故なのだろう???​

​この問題を追及するとキリがありませんので、ここでは「新たな疑問」として留めておきます。興味がおありの方は、下記のサイトをご覧ください。​
 
​(余談終り)
下の写真は、「吉野朝宮址」の前の石段の下から見上げた「蔵王堂」です。

「蔵王堂」と桜のコラボ、
この角度が一番迫力がある!



​もうお昼、お腹が空いた。​

で、上の写真の石段の下のベンチで昼食。

プファ~、ビールが旨い!
一瞬の晴れ間のヤマザクラが美しい!



​​<東南院のしだれ桜>​​
昼食を終えて、中千本のメインストリートを上って行きます。
 
先ず最初に入ったのが、役行者が開祖と云われる1300年の歴史を持つ「東南院」、このお寺の「多宝塔」(昭和12年に移築)の前の「しだれ桜」は、隠れた吉野の桜の名所なのです。

あれ、
もう東南院のしだれ桜は終わりかけだ
残念!





​​<吉水(よしみず)神社>​​
​ここも役行者開祖とされる神社、かっては「吉水院(きっすいいん)」と言われた寺院で、後醍醐天皇が一時、ここに行宮を置いたところです。​
 
下の写真は吉水神社の参道から「蔵王堂」を撮ったものです。



吉水神社から見た上千本、
これは「絶景」なのですが、カメラが不調で写真がピンボケになってしまいました。残念!
 
口直し(目直し?)にネットからお借りした同じ構図の写真を以下に貼り付けます。



​<桜本坊>​​
「伝承によれば、天智天皇から逃れた弟の大海人皇子(後の天武天皇)は、「桜本坊」の前身である日雄(ひのお)離宮にとどまっていた。ある冬の日に桜が咲き誇っている夢を見た皇子が役行者の高弟・日雄角乗(ひのおのかくじょう)に訊ねたところ、「桜の花は花の王と云われ,近々皇位に着くよい知らせです」と答えた。その後、壬申の乱に勝利し,皇位に着いた天武天皇は、夢で見た桜の木の場所(日雄離宮)に寺を建立したとされる」
文禄3年(1594年)に行われた豊臣秀吉の花見の際には、関白・秀次の宿舎となった」(以上、ウィキペディアの記述です)
 
​現在。「桜本坊」は、遅咲きの「八重桜」の名所ですが、この日は八重桜はまだ蕾」
、ピンクのしだれ桜だけが咲いていたのです。​



​​<竹林院群芳園>​​
​​​「竹林院」は聖徳太子が開祖と云われる古刹、その後、弘仁年間(9世紀初頭)に空海が入り、寺号を改めました。庭園の「群芳園」は千利休が作庭し、細川幽斎が改修した庭園で「大和3庭園」の一つとされています。​​​







​この庭園には、樹齢数百年とされる「天人之桜」というしだれ桜があります。

​「天人之桜」は太閤秀吉が吉野の花見で立ち寄った時に植えられたもので、だとすれば樹齢約440年、「吉野の桜」の中では最も長寿の桜のようです。​

実はリュウちゃん、今回、「中千本」の桜の満開の時期に吉野に来た目的の一つは、、満開の「天人之桜」を観ることだったのですが、残念ながら今回も「ほぼ終わり」でした。

​​満開の「天人之桜」、
何時になったら観られますことやら?​​
 


寺社仏閣の立ち並ぶ中千本のメインストリートは「竹林院」で終り、「竹林院」からは眼下に上千本を見下ろしながら急な上り坂が続きます。











​​<花矢倉展望台周辺>​​
標高約580mのところにある「さくら咲競(さくら)プロジェクト」の標識があります。

ここから見下ろす「吉野の桜」は
正に天下一!
「月ヶ瀬梅渓谷」の「見下ろし茶屋」からの眺めに匹敵する「インスタ映えスポットだ!​​






「さくら咲競プロジェクト」の標識のすぐ上に、公式的には「吉野随一の願望の場所とされる「花矢倉展望台・子守茶屋」があります。​
 
​​ここは見物客でいっぱいだ!​​



ここから見下ろす「蔵王堂」の眺めも
天下一品なのだ!




 
以下にネットからお借りした動画を貼り付けます。
 
​​<吉野水分(みくまり)神社>​​
「花矢倉展望台」から100mほど道を辿ったところに、本日の最終到達点である「吉野水分神社」があります。
一昨年、昨年と、奥千本の満開の時期に合わせて吉野を散策した時にも、吉野水分神社のしだれ桜は咲き残っていましたが、中千本の満開に合わせて訪れた今年、果たして、
​しだれ桜は咲いていることやら?​
と思いながら水分神社に入りましたところ、

おお、
吉野水分神社のしだれ桜、
満開だ!











​<如意輪寺>​​
午後2時30分、下山開始、復路は中千本のど真ん中にある「如意輪寺」経由で下山しました。
 
以下の写真は、「如意輪寺」への途上の「中千本」の光景です。







60段くらいの石段を上がって、如意輪寺に入ります。



​「如意輪寺」の境内には、
「後醍醐天皇陵」があります​。
松尾芭蕉は、如意輪寺の後醍醐天皇陵の前で以下の句を詠みました。
 
​​御廟年を経て
しのぶは何をしのぶ草​​

午後4時ジャスト、無事に近鉄吉野駅に帰還、

今年の吉野桜行脚、
竹林院群芳園の「天人之桜」の満開に逢えなかった。

よし、来年こそは
「天人之桜」の満開の時期に吉野に行くぞ!
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最終更新日  2019年04月30日 07時23分52秒
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