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カテゴリ:花遍路・花のフォトブログ
境内に咲き誇る120種300鉢のハスの花 ここは隠れたハスの古刹なのだ! 7月12日、奈良の隠れたハスの寺、 「生蓮寺(しょうれんじ)」に行って来ました。 リュウちゃんがこの寺の存在を知ったのは、7月5日にNHKローカル放送「ぐるっと関西お昼前」で、このお寺が紹介されたのがきっかけです。 「奈良のハスの名所」といえば、リュウちゃんがこれまで知っていたのは、 (1) 藤原宮跡、 (2) 西ノ京エリアの、「喜光寺」、「唐招提寺」、「薬師寺」 の4カ所だけだったのです。 (昨年(2018年)から、(2)の3つの寺に「西大寺」を加えた4つの寺を「ロータスロード」と呼び、夏の奈良市観光の売り物の一つにしています) 奈良の新しいハスの名所を発見!? 何やら嬉しい。 <生蓮寺について> 「生蓮寺」につきましては、リュウちゃんも今年の7月5日にその名前を知ったばかりです。以下、少し紹介してみます。 <場所> 「生蓮寺」の住所は、奈良県五條市二見7-4-7、JR和歌山線「大和二見駅」から徒歩約10分の所にあります。リュウちゃんは、この日は「JR王子駅」8時6分発の和歌山行きに乗り、9時15分「大和二見駅」で下車、9時30分頃に「生蓮寺」に着きました。 (創建) 伝承によれば、安時代初期、嵯峨天皇が皇后の安産祈願のために参議小野篁(おののたかむら)に命じて地蔵菩薩像を安置したのが起源、 嵯峨天皇の在位期間は809年~823年ですから、創建は、平安時代の初期、西暦820年頃ということになりますね。 小野篁は歌人としても秀でた人物で、小倉百人一首にも、以下の和歌が選定されています。 わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟(『百人一首』11番) その後、空海(774年~835年)が来山し、地蔵菩薩像を刻んで本尊胎内に安置したと伝えられています。生蓮寺のある奈良県五條市は、京都・奈良から高野山に向かう道筋にあります。ひょっとすると空海は、京都から高野山に向かう旅の途中に、生蓮寺に立ち寄ったのかも知れませんね。 <生蓮寺のハス和尚:高畑公紀(たかはたきみのり)さん> (高畑公紀さん) 「生蓮寺」の寺名を分解すると「生きたハス(蓮)の寺」となります。 この寺が寺名のように「ハスの寺」になったのは、比較的最近のことのようで、「ハス和尚」の異名がある「高畑公紀」さんが住職になってからのことのようです。 (高畑公紀さんのプロフィール) 1977年、五條市生まれ、筑波大学生物学類卒業後、京都大学大学院生命科学研究科卒業(生命科学博士)、大学院時代は「植物版IPS細胞」の研究を行っていたが、その後、「生蓮寺」の住職となり、境内に120種のハスを植え、ハスの研究を行っている。2018年にハスに関する著書「五感で楽しむ蓮図鑑 見る、育てる、味わう」を刊行した。 (著書の写真) 以下は「生蓮寺」のHPです。 このHPの中に、高畑公紀さんのハスに関する動画が幾つかUPされています。 以下に動画の一つを貼り付けます。 また、高畑さんは独自に「はす茶」を開発し、インターネットで販売しているようです。 (開発した「はす茶」を持つ高畑さん) ハス博士が住職の生蓮寺、 きっと境内のハスは名前と由来が 表示されている筈だ? という期待をもって生蓮寺を訪れたのですが、 アチャ~、 ハスの由来はおろか、 ハスの名前も全く表示されていない、 残念! 仕方がないので、当日「生蓮寺」で撮影したハスの写を、花の色別に幾つかUPして観ます。 <白、薄いピンクのハス> <黄色いハス> <ピンクのハス> 実は上記HPには、16種のハスの品種名が写真と共にUPされています。 以下、その16種のハスを全て貼り付けます。 お彼岸過ぎまで咲くハスが いっぱいある! (1)「生蓮寺蓮(しょうれんじれん)」 (紅色一重 中型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月21日~10月16日 生蓮寺で生まれたお彼岸以降も花が咲く品種 花に光が差し込んだ時は光輝く。 (2)「生蓮寺華蓮(しょうれんじかれん)」 (紅色一重 中型) (生蓮寺での蕾と花の時期 ):6月11日~10月8日 生蓮寺で生まれたお彼岸以降も花が咲く品種 大変花上がりも良く、おススメ 淡いピンクが何とも言えない。 (3)「紫重陽 (しじゅうよう)」 (紅色八重 大型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月21日~9月10日 3倍体の色が濃い一重の蓮です。花期が長いです。 (4)「艶陽天(えんようてん)」 (紅色一重 大型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月4日~9月17日 3倍体の色が濃い八重の蓮です。花期が長いです。 (5)「大酒錦(たいせいきん)」 (斑八重 大型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月14日~9月2日 八重の斑です。 (6)「祇園(ぎおん)」 (白~ピンク 八重 小型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月4日~9月23日 花期が非常に長いです。 (7)「桃紅小碗蓮(とうこうしょうわんれん)」 (紅一重 小型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月27日~8月9日 (8)「緑風(りょくふう)」 (白一重 小型) (生蓮寺での蕾と花の時期):7月14日~10月12日 (9)「火炬(かきょ)」 (紅八重 中型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月21日~9月10日 (10)「一天四海(いってんしかい)」 (斑 一重 大型) (生蓮寺での蕾と花の時期):? (11)「エンジェルウイング」 (白 一重 中型) (生蓮寺での蕾と花の時期):7月5日~9月2日 (12)「紹興紅蓮(しょうこうこうれん)」 (白~ピンク 一重 大型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月4日~8月15日 (13)「 八重茶碗蓮(やえちゃわんれん )」 (紅 八重 小型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月4日~9月10日 (14)「喜上眉梢(きじょうびしょう)」 (紅 一重 小型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月4日~8月15日 (15)「祝福(しゅくふく)」 (紅 八重 小型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月14日~9月10日 (16)「紅小町(べにこまち)」 (紅 一重 小型) (生蓮寺での蕾と花の時期):6月4日~7月24日 う~ん、 リュウちゃんの撮った写真と、 「生蓮寺」のHPでUPされた品種名が リンク出来ない(残念!) 「生蓮寺」のハス和尚殿、 出来れば全てのハスの鉢に 品種名と由来を書いたプレートを付けて頂ければ、 有り難き幸せなのですが、、、 約1時間ほど「生蓮寺」の散策を終えて、次の目的地である「二見の大ムク」を観に行きました。 <二見の大ムク> 「生蓮寺」から「大和二見駅」の踏切を通り越して10分位歩いた個人宅の土塀の内側にあります。 この巨樹は樹齢1000年の椋(ムク)の木です。幹回り8,5m、樹高15mの堂々たる巨樹です。下の写真の土塀の外側の道に、「国指定天然記念物」の石碑が建っています。 奈良県の巨樹で「国指定の天然記念物」に指定されているのは、この「二見の大ムク」の他には、宇陀市にある「八ツ房杉」の2樹だけなのです。 (八ツ房杉) 念願の「二見の大ムク」を 観られてよかった! もうお昼時、 持参したおにぎり弁当、どこで食べようか? いろいろ探しましたが、適当な食事場所は見当たりません。この辺りには小さな公園も無いのです。 仕方がないので、JR大和二見駅(無人駅なのです)に戻り、駅のベンチで遅い昼食、 プファ~、ビールが旨い! 初夏の涼風が心地良い!
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