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リュウちゃんの懐メロ人生

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2020年11月23日
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カテゴリ:奈良散策
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
法起寺のコスモス、法隆寺の紅葉
今、「見頃」!?





11月17日、リュウちゃんの住んでいる斑鳩町縦断ウォーキングを試みました。
目的は、紅葉とコスモス、

斑鳩町の紅葉とコスモス
今、「見頃」なのだろうか?

​以下に、斑鳩町の「散策MAP」を貼り付けます。


(斑鳩町散策MAP)
​斑鳩町は「法隆寺」を中心とする古い門前町です。リュウちゃんは上図の中心にある「法隆寺」のすぐ下の所に住んでいます。​
​斑鳩町の一番西側には、春の桜、秋の紅葉の名所として知られている三室山と竜田川のある「県立竜田公園」があります(上図で左下)
​​そして一番東側には、聖徳太子建立七大寺の一つとされる「法起寺(ほっきじ)」があります(上図で右上)、法起寺には、日本最古で、かつ日本最大の三重塔(706年建立、高さ24m、国宝)があります。
​​
斑鳩町の中央部分に住んでいるリュウちゃん、以下の順路​で「斑鳩町縦断ウォーキング」をしました。
自宅(法隆寺の下)~竜田公園~藤の木古墳~法隆寺~斑鳩神社~法輪寺~法起寺~中宮寺跡~法隆寺~自宅、
結局、
2回縦断したことになる!

​​
早めに昼食を済ませて、午前11時30分、自宅を出発、正午に今回の散策の出発点となる三室山の麓に着きました。

<三室山(みむろやま)>
​​
三室山は、斑鳩町の西の端にある標高82mの小さな山です。現在では「県立竜田公園」の一部に含まれていまして、奈良県が管理をしています。

​三室山の麓に、以下のような「歌碑」が立っています。​

嵐吹く三室の山のもみぢ葉は
​竜田の川の錦なりけり~能因法師
千早ふる神代も聞かず竜田川
からくれなゐに水くくるとは~在原業平


 
​<閑話:落語「千早振る」の解釈>​
昔、人気大関だった「竜田川」が吉原に遊びに行った。その際、「千早」という花魁に一目惚れしたが、「千早」は相撲取りが大嫌いだったので、竜田川は千早に振られてしまった。竜田川は次に千早の妹分の花魁「神代」に言い寄るが、彼女も、「姐さんが嫌なものは、わちきも嫌でありんす」と、言うことを聞かない。
千早と神代に振られたことが原因で成績不振となった竜田川は力士を廃業し、実家に戻って家業の豆腐屋を継ぐ。
それから数年後、竜田川の店に一人の女乞食が訪れ、「おからを分けてくれ」と言う。喜んであげようとした竜田川だったが、なんとその乞食は零落した千早太夫の成れの果てだった。激怒した竜田川は、おからを放り出し、千早を思い切り突き飛ばした。千早は、井戸のそばに倒れこみ、こうなったのも自分が悪いと井戸に飛び込み入水自殺を遂げた。和歌の最後、<水くくるとは>の「とわ」は、千早の本名だったのだ。

​閑話休題、​
​三室山の紅葉です。山の麓を流れる川は「竜田川」です。​

​​色づきはイマイチだ。






 
<竜田公園>
​​
やはり色づきはイマイチ、まだ「見頃」にはちょっと早かったのかも知れませんね。
でも、朱い小橋を渡った竜田川の川向うの高台の紅葉は中々見応えがありました。









​​<藤の木古墳のコスモス>​​
 
竜田公園から20分くらい歩きますと、「藤の木古墳」に着きます。藤の木古墳はリュウちゃんの自宅から徒歩6分の所にあります。



藤の木古墳の周辺では、、10年ほど前から休耕田を利用して、コスモスが植えられています。
 
藤の木古墳とコスモスのコラボ、
コスモスは終わりに近いが
見事!





今年は以前に比べ、コスモスの耕作面積が半分くらいになってしまいました。
 
元々、斑鳩町のコスモスは政府の減反政策で休耕田になった私有地に植えられたのですが、減反政策が2018年に廃止になりましたので、斑鳩町のコスモスの2大名所である「藤の木古墳周辺」、「法起寺周辺」の両方共、コスモス畑の面積が半減したようです。

しかし、
斑鳩町全体のコスモス畑は
減っていないのだ!
何故なのか(?)

​この(?)が今回のブログのテーマの一つです。​

この(?)、
ブログの最後で明らかになるのだ!

​​<斑鳩文化財センター周辺、業平道のコスモス>
​​
斑鳩文化財センターはリュウちゃんの家から徒歩4分の近所にあります。
主として「藤の木古墳」のガイダンスをする目的で平成22年に設立されました。
館内には藤の木古墳から出土した石棺や金銅製の装飾品などのレプリカが納められ、藤の木古墳の概要が分かるシステムになっています(尚、本物の出土品は橿原考古学研究所付属博物館に収められています)


(斑鳩文化財センター)
文化財センター周辺のコスモス、
まだ「見頃」だ!













​​<法隆寺の紅葉>​​
 
​先ずは南大門の前の長い松並木の中の「紅一点」、サクラ紅葉です(この桜は、今年の5月4日に更新したブログで紹介しました)​



南大門から境内に入ります。

おお、法隆寺の紅葉は
「見頃」だ!























法隆寺は「松の寺」です。参道の松並木に始まり、境内の至る所にクロマツが植えられています。
法隆寺が「松の寺」になったのは、1261年(鎌倉時代)に後嵯峨上皇が法隆寺に参拝した時から始まるようですが、「黒松」は杉やクスノキのように長命の樹木ではなく、せいぜい300年くらいの寿命なので、何度も植え替えられて今日に至っているようです。​
 
法隆寺の境内で最長老(樹齢不明)のクスノキの周囲にも紅葉が見られましたが、これは老クスノキの貫録勝ちですね。



​世界最古の木造建造物である「法隆寺」ですが、境内の樹木は上の老クスノキを除き、皆「若木」なのです。​
 
特に、春の桜、秋の紅葉の殆どは、推定樹齢20歳位、これではとても「奈良の桜・紅葉の名所」とは言えませんね。

しかし、今年の紅葉を観て、

​​法隆寺は奈良屈指の紅葉の名所、
といえるようになったとリュウちゃんは感じたのです。

<斑鳩神社裏のコスモス>
​​
​法隆寺東院伽藍から、斑鳩3塔の一つである「法輪寺」に向かいます。​
途中、斑鳩神社の裏手にもコスモス畑があります。

​​ここのコスモス、
もう終わりかけだ。​​





​<法輪寺付近のコスモスとイチョウ>​​
 
斑鳩神社から法輪寺に向かう小道の脇もコスモスの見所です。



コスモスの下は柿畑、コスモスと柿のコラボが観られます。






 
コスモスと法輪寺三重塔のコラボ、



上の写真右側のイチョウ、
見事な黄金色だ!





​​<法起寺周辺のコスモス>​​
 
​法輪寺から5分程、東に向かって歩きますと、本日の散策の最終ラウンド、
「法起寺」に至ります。
ここは斑鳩町を代表する
コスモスの名所なのだ!

















法起寺周辺のコスモスも、この日にはもう終わりかけで、開花している花の間にしぼんだ花の名残りが多く見られました。そして作付面積も以前の約半分ほどに減っていました。
 
藤の木古墳から法起寺までのコスモス、
減反廃止で半減した!

しかし皆様、
斑鳩町全体のコスモス畑は、
ちっとも減っていなかったのです!

​それは、2018年に公園として整備された「史跡・中宮寺跡」の周りに広大なコスモス畑が出現したからなのです。
​​<史跡・中宮寺跡公園>
​​
​法起寺から奈良県道9号奈良大和郡山斑鳩線を国道25号線に向かい300mほど南下した所に「中宮寺跡地」があります。ここは2018年、公園として整備され、「史跡・中宮寺跡公園」になりました。​





​​「中宮寺跡地」???​​
弥勒菩薩で有名な、「中宮寺」は
法隆寺夢殿の裏手に在るのに、

何故、別の場所に
「跡地」が在るのか???

​​
​「中宮寺」は、法隆寺創建と同じ頃、聖徳太子が母・穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ)のために創建したと伝えられる尼寺です。現在の「中宮寺跡公園」の地に創建されましたが、16世紀末頃の戦国時代に、中宮寺は戦禍のため炎上したので、現在地である法隆寺夢殿の裏手に避難、そのままその地が現在まで続く「中宮寺」の地となったのだそうです。​

「史跡・中宮寺跡」は、
元「中宮寺」の跡地だったのだ!

2018年の政府の減反政策廃止で、藤の木古墳周辺や法起寺周辺のコスモス畑の減少を見越したように、「中宮寺跡地公園」の周辺は広大なコスモス畑として生まれ変わったのです。

「中宮寺跡地公園」のコスモス、
斑鳩町のコスモスの新しい名所なのだ!













午後4時過ぎ、約4時間に渡る斑鳩町散策を終えて、帰途につきました。
 
リュウちゃんの家は法隆寺の傍にありますので、帰り道も法隆寺の境内の参道を通ります。

法隆寺参道の紅葉、
夕方は一段と美しい!




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最終更新日  2020年11月24日 05時47分19秒
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