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カテゴリ:奈良散策
信貴山朝護孫子寺のイチョウと紅葉 正に今、見頃なのだ! 11月21日、以前から一度歩いてみたいと思っていた「生駒縦走歩道」をハイキングして来ました。「生駒縦走歩道」は、昭和39年に完成した有料道路「信貴生駒スカイライン」の「信貴山線」(全長:14,1km)の付近を縫うように貫いている細い山道(遊歩道)です。 今回のハイキングの主な目的は、 「紅葉」です。 生駒山宝山寺には紅葉があるのかな? 縦走歩道の沿道には紅葉があるのかな? 信貴山朝護孫子寺の紅葉は「見頃」なのかな? 以下の図は、「信貴生駒スカイライン」の「全図」です。 (「信貴生駒スカイライン」の観光地図) 上掲の「地図」で、上部にある「生駒山上料金所」から、下部にある「信貴山料金所」まで、スカイラインに沿って設けられている細い遊歩道「生駒縦走歩道」を踏破しようという計画です。 平坦なスカイラインの距離が14,1キロ、 曲がりくねった「生駒縦走歩道」は 実測で何キロあるのだろう? 恐らく、「生駒縦走歩道」は実測すれば、20キロ近くありそうです。 20キロの山道は 古希を過ぎた高齢者の足には ちょっとキツい! これがリュウちゃんがこれまでこの道のハイキングを躊躇していた主な理由ですが、来年にはリュウちゃんも75歳の「後期高齢者」になります。 ハイキングに行くなら、 今の内だ! と思って、11月21日に決行に踏み切ったのです。 例によりまして、女房殿特製の「おにぎり弁当」と、リュウちゃん特製(?)の缶ビール(2缶)をリュックに詰め、午前8時過ぎに自宅を出発、午前9時、近鉄「生駒駅」に到着、 近鉄「生駒駅」からハイキングの「起点」である生駒山山頂(標高642m)までは「生駒ケーブル」で登ることにしました。 <宝山寺> 午前9時30分、「宝山寺駅」到着、「宝山寺駅」から、「昇天さん」という別称で親しまれている「宝山寺」までは、まるで「伊香保温泉」のような長~~い石段を上って行くのです。 やっと、「宝山寺」の参道に辿りつきました。 ここは、リュウちゃんの大好きな映画 「男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎」(マドンナ:松阪慶子) ロケちになったところだ! (「男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎」の宝山寺参道のシーン) You-Tubeに<男はつらいよ「浪花の恋の寅次郎」ロケ地巡り 宝山寺編>というのがありましたので、以下に貼り付けます。 この日の参道には、寅さんや松坂慶子さんの代わりに、一匹の黒猫が石灯篭の下に佇んでいました。 この黒猫、 寅さんの生まれ代わりなのかな? 「宝山寺」には、 紅葉が殆ど無い(残念!) 再び生駒ケイブルの「宝山寺駅」に戻り、生駒山頂に着いたのが午前11時、 宝山寺立ち寄りで、 思わず時間を使ってしまった。 先を急がなきゃ! <生駒山上~パノラマ駐車場へ> 生駒ケーブル生駒山上駅は「生駒山上遊園地」の入場口のすぐ傍にあります。 本日は、遊園地は休業していましたので、ここまで登ってきた人は数人、 これじゃ、マスク着用しなくても、 新型コロナには感染しない!? 遊園地の間の広い道を歩いて、「生駒縦走歩道」に向かいます。 ここにも、若干の紅葉があった! 道沿いには、山の麓からも見える「電波塔」が設けられています。これ等の電波塔は、「生駒山テレビ・FM送信所」で、大阪と奈良の放送電波を中継する「中継局」なのです。信貴山のほうから、生駒山を目指すハイカーにとりましては、この「電波塔」が、ゴール地点の目標となっているのです。 「電波塔」を通り過ぎると、すぐに細い山道に入ります。 ここが 「生駒縦走歩道」の入り口なのかな? でも、この山道、 かなりしんどい! <パノラマ駐車場> 細い山道を下ること約30分で、スカイラインに合流する「パノラマ駐車場」に到着、 スカイラインの脇の紅葉、 中々素晴らしい。 「パノラマ駐車場」は、生駒山系きっての「展望台」で、四方がパノラマのように見渡すことが出来ます。 ★(北西方向の眺め):眼下の高層ビル群は大阪駅周辺、背景の山並みは「六甲山系」です。 ★(南方向の眺め):多分、金剛山(標高1126m、大阪府の最高峰)です。 ★(東方向の眺め):こちらは奈良県側です。一番奥の霞んで見える山並みは「笠置山地」、この山並みの麓には、リュウちゃん行きつけの大和の古道「山の辺の道」が南北に走っています。手前の濃い山並みは「矢田丘陵」です。笠置山地と矢田丘陵の間にある盆地は「奈良盆地」(大和盆地、大和平野とも呼ばれます)、 奈良盆地には、奈良市・天理市:桜井市などがあり、奈良県の歴史と文化の中心地です。「矢田丘陵」の麓にうっすらと見える集落は平群(へぐり)町、古代の豪族・平群氏の本拠地だった歴史の町です。 この景色、 正に「大和は国のまほろば」だ! <暗峠(くらがりとうげ)> 正午頃、暗峠に到着、 暗峠にはちいさな集落があり、<峠の茶屋「すえひろ」>という茶店もあります(本日は休業していました。閉店したのかな?)。集落の中心を通る道路は「国道308号線」で、大阪市と奈良市を最短で結ぶ一般国道なのですが、何しろ道幅が車のすれ違いが困難なほど狭く、また大阪側はもの凄く急勾配になっているため、「日本一の酷道」と呼ばれています。峠の頂上には約50mに渡り「石畳」が続いていますが、この石畳は江戸時代、ここに郡山藩の本陣が置かれ、参勤交代の道でもあったため、殿様の乗った籠の滑り止め防止のために敷設されたのだそうです。 「日本百名峠」の一つでもあります。 上の写真に右側には「県境標識」が立てられていまして、石畳の向こう側は大阪府東大阪市、標識の手前は奈良県生駒市になります。 標識の左側の民家。 住所は東大阪市なのか? それとも生駒市なのか??? <鳴川峠へ> 正午過ぎ、「府民の森なるかわ園地」の一部である休憩所に到着、 おお、ここの紅葉は見事だ! で、紅葉の下にあるベンチで昼食、 プファ~、ビールが旨い! 生駒の見事な紅葉、独り占めだ! 午後1時、休憩所を出発、 ここで初めて 「生駒縦走歩道」の標識を見た! <鳴川峠> ここの紅葉、 色づきは浅いが、 中々見応えがある。 鳴川峠の上部には、「信貴生駒スカイライン」が走っています。 うわぁ! ここは「紅葉のトンネル」だ! <ここまでのリュウちゃんのとりあえずの結論> 生駒山系の紅葉は、「生駒縦走歩道」の沿道よりも、「信貴生駒スカイライン」の沿道のほうが 断然いい! <十三峠へ> 鳴川峠から十三峠へ向かいます。 山道の両側には、山茶花がいっぱい咲き始めていました。 山道の脇にも、 素敵な紅葉があった! 午後2時、 「鐘の鳴る展望台」に到着、 展望台からの眺めは「絶景」なのですが、今回は時間の関係で登ることはパスして先を急ぎました。 暫くスカイラインに沿って、縦走歩道は続きます。 スカイライン沿いのウルシ紅葉、 素晴らしい! 信貴山に近い「高安山駅」まで3,3キロという標識に出逢いました。 あと1時間と少しで ゴールの信貴山に到着できそうだ。 先を急ごう! 細い山道から、また舗装された道路に出ました。 この道路、 スカイラインとは別の道路だ? 道路脇の紅葉、これも素敵だ! しかし、この道路から縦走歩道に入る標識が見当たりません。やむなくその道路を下って行きましたが、どうやら迷ってしまったようで、この道は山の下の平群町に続いている農道のようでした。 どうやら信貴山行きは失敗したようだ。 しょうがない、 このまま平群町に下りよう。 暫く舗装された農道を下って行きますと、眼前に広大な「菊畑」が見えてきました。 平群町は日本一の 「小菊の産地」なのだ! 結局、「菊畑」から近鉄「平群駅」までは、徒歩で1時間30分も掛ってしまったのです。 生駒山から信貴山へのハイキングは失敗した。しかし、今年の信貴山の紅葉はぜひ観たい。 よし! 22日に信貴山に行こう! ということで、少々曇天ではありましたが、信貴山に出掛けてみました。 いつもなら、斑鳩町から歩いて信貴山に登るのですが、今回は初めて大阪府側から行ってみました。交通手段は大阪府八尾市にある「西信貴ケーブル」に乗ってケーブルの終着駅である「高安山駅」まで行き、そこから歩いて信貴山へ行く、という計画です。 高安山駅から信貴山まで歩くことにより、 昨日歩き残したミッシングリングは 多少埋められる。 下の写真は「西信貴ケーブル」の麓の駅「信貴山口駅」です。 ケーブルカーの車窓の下には、八尾市の街並みが見えています。 車中では「信貴山にお越しの方は、高安山駅からバスに乗って下さい」というアナウンスが流れていました。 「信貴山口駅」から約7分で、「高安山駅」に着きます。 アチャ~、 「高安山駅」の周りには、 バス停があるだけで、 他に何も無い! 当初は「高安山駅」から歩いて信貴山に行く予定だったのですが、バスが通行する道路は「歩行者禁止」のスカイライン、一見したところ、「生駒縦走歩道」の標識も見当たらない。 しょうがない、 十三峠から信貴山までの ミッシングリングは埋まらないが、 バスで行こう。 本日は早めに昼食を済ませ、午前11時頃、家を出ましたので、信貴山へは午後1時30分頃に着きました。 おお! 信貴山の紅葉は 正に今が「見頃」だ! 日本で2本しか確認されていない 珍しいイチョウ「仏手白果」(樹齢約500年)も 散り残っていた! 信貴山名物「世界一の福寅」です。北側の生駒山には「寅さん」が訪問しましたが、こちらは常駐しているのです。 信貴山の茶店の脇にトラ猫が熊の彫り物と並んで座っていました。 このトラ猫ちゃん、 「世界一の福寅」より貫禄がある! 信貴山からリュウちゃんの自宅までは約5キロ、ゆっくり歩き、1時間30分掛けて帰宅しました。 帰り道の紅葉も素敵だったですよ!
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