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カテゴリ:奈良散策
初雪のような一面のススキの銀世界 曽爾高原の秋深し 11月26日、ほぼ10年ぶりに「曽爾(そに)高原」に行って来ました。 曽爾高原は奈良県の東端にある「曽爾村」の、そのまた東端にある面積約38ヘクタールの高原です。標高1038mの「倶留尊山(くろそやま)」と、標高849mの「亀山」の西斜面の麓に広がる高原で、楽天トラベルの「黄金色の絶景!日本国内の美しいススキの名所16選」にも選ばれた日本屈指の「ススキの名所」なのです。 <「黄金色の絶景!日本国内の美しいススキの名所16選」:楽天トラベル>→ここをクリック 以下の図は、「曽爾高原散策マップ」です。 (曽爾高原散策マップ) 上掲の図で、右上の「亀山」(標高849m)と、中央上の「二本ボソ」(標高996m)の下に拡がる黄色い三角形の部分が、「ススキの曽爾高原」なのです。図の中央にある「曽爾高原入り口」の標高は720mですから、一番高い「二本ボソ」と「曽爾高原入り口」の標高差は、206mとなります。 もう少し「曽爾高原」のイメージを具体的にするため、以下に「曽爾高原案内図」の看板を貼り付けます。 (曽爾高原案内図) 上掲の図で分かるように、「曽爾高原」は図の右上の「亀山」と、図の左上の「至・二本ボゾ・倶留尊山」を頂点とし、「青少年自然の家」の近くの「現在地」を底辺とするすり鉢状の逆三角形の地形をしています。すり鉢の底にある「お亀池」は、実際は殆ど水のない「湿原」なのです。 どうやって曽爾高原に行こうか? 約10年前に曽爾高原に行った時は、女房殿の運転する車の助手席に乗って行ったのですが、今回はリュウちゃんの単独行、 仕方がない、 近鉄「名張駅」から バスに乗って行こう。 ということで、例によりまして女房とのお手製のおにぎり弁当とリュウちゃんお手製(?)の缶ビール(2缶)をリュックに詰め、午前7時30分、自宅を出発、午前9時過ぎ、近鉄「名張駅」に到着。 「曽爾高原」のある曽爾村は、奈良県北部の秘境なので、公共交通はバスしかないのですが、近鉄「名張駅」から曽爾高原行きのバスは午前9時35分発の一便のみ(10時22分「曽爾高原」着、所用時間47分)、反対に「曽爾高原」から名張駅行きのバスは、15時27分発の一便のみ(16時10分「名張駅」着、所用時間43分)、 名張駅発曽爾高原行きの バスは三重交通、 奈良県にある曽爾高原には、 奈良交通のバスは運航していないのだ! 予定通り、三重交通の臨時バスを使って、9時35分、名張駅を出発、道の両サイドの壮大な岸壁がそそり立つ名勝地「香落渓(こおちだに)」を経由して、10時22分、無事、「曽爾高原」に着きました。 アチャ~、 バス停は 「曽爾高原」のかなり下にある、 バス停から「曽爾高原」までの 登り坂が大変だ! 杉林の山道を15分位上り、やっと10時40分、「曽爾高原」に辿り着きました。 下から見上げる曽爾高原、 やはり絶景だ! <この写真の「峰」は「亀山」(標高849m)です。手前の湿地帯は「お亀池」なのです> 以下の写真の「峰」は、「二本ボゾ」の入り口です。「二本ボゾ」という変な地名の由来は、昔、ここに巨大な2本のホゾ(コナラ)の木が生えていて、この木が山の目印になっていたところから来ているようです。 以下に「すり鉢の底」から撮った「二本ボゾ」方面の写真を何枚かアップします。 下から見上げた「二本ボゾの嶺」、 曽爾高原を代表する景観なのだ! 麓の休憩所に、小学生の遠足の団体が来ていました。 下の写真の山道を辿り、 「亀山峠」に登って行きます。 山道からの眺め、 正に絶景だ! 山の稜線が美しい! 「亀山峠」から見た曽爾村の山並みです。 ここは日本のザルツブルグだ!? 暫し亀山峠から眼下に拡がる雄大な風景を楽しみ、11時30分にすり鉢の底の休憩所まで下山、ここで少し早い昼食、 プファ~、ビールが旨い! 陽に映えるススキが目に眩しい! 正午に昼食を終え、「曽爾高原」を後にしました。 リュウちゃんのハイキング、 ここから本番なのだ! 本日のリュウちゃんの事前の計画は、 <往路はバスで、「香落渓(こおちだに)」を経由して曽爾高原まで行き、帰路はバスに乗って来た道を歩いて「香落渓」を散策する> ということだったのです。 曽爾高原から名張駅までは 約20キロの道のり、 全て徒歩で踏破するの はちょっと無理だが、 行けるところまで行ってみよう! <曽爾村について> ここで曽爾村について少し紹介します。 以下は「曽爾高原」のある「曽爾村全域マップ」です。 ★上掲のマップで、「曽爾高原」は中央右側」にあります。 マップ最上部に「小太郎岩」がありますが、この下を走っている舗装された道路(三重県道・奈良県道81号名張曽爾線)が、往路バスで来た道で、これからリュウちゃんが歩く予定の道なのです。 ★名勝地「香落渓」は、「小太郎岩」からマップの上の三重県名張市に続く約8キロに渡る雄大な渓谷です。渓谷を造っている川は「青蓮寺川(しょうれんじがわ)」です。青蓮寺川は曽爾村の南にある御杖(みつえ)村(奈良県宇陀郡)の「請取(うけとり)峠に源流を発し、曽爾村~香落渓を経由して、三重県名張市にある「青蓮寺湖」に注ぐ約30キロの渓流です。 ★曽爾村は全体が、約1500万年前の火山活動により形成された「室生火山群」(室生山地)に含まれていて、村内には至る所に柱状節理により形成された奇岩・絶壁があります。以下に代表的な奇岩「鎧岳(よろいだけ、標高894m)」の写真をネットからお借りして貼り付けます。 曽爾村のシンボルタワー「鎧岳」 まるで、 先端の円いマッターホルンだ! ★上掲図で、左側を上下に走る「県道赤目掛線」(赤目林道)の上部には「赤目四十八滝」の最上部「出会茶屋」があります。今回のハイキング計画は当初、「赤目四十八滝」を経由して赤目林道を通り、曽爾高原に行こうと思ったのですが、このルートは距離が25キロ近くもあることを知り、早々に計画を断念したのです。 ★上掲図左下の国道369号線は、「女人高野」として有名な「室生寺」方面に続いています。 「赤目四十八滝」、「室生寺」、それと「月ヶ瀬梅渓」も。皆「室生火山群」に含まれているのです。 正午を少し過ぎた時間に「曽爾高原」を出発、舗装された道をどんどん下って行きました。 道脇の赤い実のなる木、 この木、何の木? 道脇には、美しい杉林が続きます。 下り坂の前方上方に巨大な岩山が見えて来ました。 前方の2つの岩山、 曽爾村のシンボルタワー 鎧岳(右)と兜岳だ! 実はリュウちゃん、ハイキングをした時には、この右側の岩山は「鎧岳」とは別の山だと思っていました。リュウちゃんの頭の中の「鎧岳」は、上述の<曽爾村について>で貼り付けた「先端の円いマッターホルン」だったのですが、下り坂の途上から見上げた鎧岳は見る角度が違っていたため、別の岩山だと錯覚してしまったのです。 この角度からだと とてもマッターホルンには見えない。 しかし、 その雄大さには目を奪われる! 下り坂の道沿いの紅葉です。 「曽爾高原から約1時間掛けて、青蓮寺川の流れに出逢いました。 ここからは平坦な下り道です。 天王神社の紅葉です。 やっと 美しいカエデ紅葉に出逢った! 午後1時過ぎ、以下の写真の標識に出逢いました。 「香落渓」の入り口の 「小太郎岩」まで2,9キロ、 午後2時には 「小太郎岩」に着けそうだ。 県道脇の紅葉です。 午後2時、前方に「小太郎岩(標高703m)」が見えてきました。 青蓮寺川から 約200mせりあがった 巨大な岩山、やはり圧倒される! 以下の図は「香落渓の散策マップ」です 上掲のマップで、右側の「小太郎岩」から、中央よりちょっと左側の「トンネル」に至るやく8キロの県道沿いが「香落渓」なのです。 「香落渓」の急峻な柱状節理の岸壁の山です。 県道81号線に沿って流れる「青蓮寺川」の川岸には、紅葉が点在していました。 午後3時、「紅葉谷」に到着、 ありゃ、 「紅葉谷」には紅葉が少ない! ちょっと、「名前負け」なのだ。 とはいいましても、多少の紅葉は見ることが出来たのです。 「紅葉谷」の休憩所で、3人組のバイク・ツーリングの男性に出逢いました。 その中の一人が、リュウちゃんに声を掛けて来ました。 男性「歩いて来られたのですか?」 リュウちゃん「そうです」 男性「どちらから?」 リュウちゃん「曽爾高原からです」 男性「それはお疲れ様でした。で、これからどうされる予定ですか?」 リュウちゃん、「このまま名張駅まで歩いて帰ろうと思ったのですが、そうすると青蓮寺湖あたりで日が暮れてしまうので、ここ(紅葉谷)からバスで帰ります」 男性「それはお疲れ様です。気を付けてお帰り下さい」 僅か数語の短い会話だったのですが、ちょっと心が洗われる気持ちがしたリュウちゃんなのでした。 旅先で見知らぬ人と 交わす会話は楽しい! 当初の予定通り、15時49分発のバスに乗り、16時10分、無事に近鉄「名張駅」に着くことが出来ました。 結局、今回は「香落渓」の「紅葉谷」からトンネル(香落渓トンネル)の間の約5キロの区間は歩いて踏破出来ませんでした。 実はリュウちゃん、今回未踏破の青蓮寺湖から紅葉谷までは、5年前に歩いたことがあります。 その時の模様は、2015年11月29日に更新した以下のブログでご覧くださいね。 5年前の散策と今回の散策で、 「香落渓」のミッシングリングが
繋がった! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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