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リュウちゃんの懐メロ人生

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2021年05月02日
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カテゴリ:奈良散策
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
長谷寺の牡丹と室生寺のシャクナゲ、
​​対になって満開を迎えた!


​(長谷寺の牡丹)​​​


​(室生寺のシャクナゲ)​

4月下旬、牡丹とシャクナゲの満開の季節を迎えました。
​​​​奈良には、牡丹の名所と致しまして、五條市にある「金剛寺」、葛城市にある「石光寺」「当麻寺」、それと桜井市にある「長谷寺」があります。中でも「長谷寺」、は境内に150種7000株の牡丹が咲く、全国屈指の牡丹の名所です。
​​​​
​​奈良のシャクナゲの名所と致しましては、明日香村にある「岡寺」、それと、宇陀市にある「室生寺」です。
​​
奈良の花の名所は、
殆どが「お寺」なのだ!

「岡寺」も「室生寺」も、共に3000株のシャクナゲが咲いているのですが、牡丹とシャクナゲを1日で観るのには、「長谷寺」と「室生寺」がベスト・カップリングなのです。

車で行けば、
「長谷寺」と「室生寺」は、
所用時間20分なのだ!

4月23日、例によりまして、女房殿お手製のおにぎり弁当と、リュウちゃんお手製(?)の缶ビール(2缶)をリュックに入れ、午前9時、斑鳩町の自宅を出発、午前10時過ぎ、長谷寺の門前に到着しました。

​以下に、「長谷寺案内図」を貼り付けます。



​​​上図で、「牡丹ゾーン」は、(1)入り口の「仁王門」から続いている399段の「登廊」の周辺、(2)下図一番下の「本坊」の前の庭園、の2カ所です。​​​
「仁王門」の前は、ツツジが「見頃」、
牡丹も「見頃」なのだ!









「仁王門」から長谷寺の境内に入ります。

「登廊」の周りは、
牡丹がいっぱいだ!

















様々な色の牡丹、
正に「牡丹繚乱」だ!





















「御衣黄桜」と牡丹のコラボ
も素敵だ!







「登廊」の石段の横手にも、
「本堂」の前にも、
鉢植えの牡丹が置かれている!











「本堂」の舞台からの眺め、
濃い緑が目に眩しい!





​​<長谷寺と牡丹>
​​​​​長谷寺は、「寺伝」によれば、朱鳥元年(686年)、僧の道明が初瀬山山麓に三重塔を建立、続いて神亀4年(727年)、僧の徳道が本尊の十一面観音像を祀って開山したと伝えられています。9世紀の半ば頃に「官寺」に認定され、以後、「観音霊場」として貴族の信仰を集めたようです。藤原道長を始めとする多くの平安貴族が参拝し、「枕草子」「源氏物語」「更級日記」などの平安文學にも登場する古刹です。
​​​​​
牡丹は中国原産の花で、日本には、8世紀頃に伝来されたようです。長谷寺の牡丹は9世紀頃から植えられ始めたとされています。

伝説によれば、
「唐18代の僖宗皇帝(在位:873年~888年)の皇后・馬頭(めず)夫人は馬面だったので、美しくなりたいと長谷寺の観音様にお願をかけたところ、願いはかなえられて、大変な美人になった。馬頭夫人は祈願成就のお礼に数々の珍宝を長谷寺に献上し、その中に牡丹もあった」
のだそうです。

「本堂」の舞台から、五重塔の下にある「茶所」(休憩所)に下りて行きます。

ここは
シャクナゲの「見所」なのだ!















もう午前11時半、
ちょっとお腹が空いた。
よし、五重塔の下で昼食にしよう。

プファ~、ビールが旨い!
朱い五重塔と新緑が目に眩しい!



​正午ちょっと過ぎに昼食を終え、2つ目の「牡丹ゾーン」である「本坊」に向かいます。
​道の途中に「大手毬」が満開を迎えていました。







​​「本坊」の牡丹庭園からは、牡丹の上に「本堂」が見渡せるのです。



ここで撮ったアップの牡丹の写真を何枚か貼り付けます。

「長谷寺」は
牡丹の天国なのだ!













午後1時過ぎ、「長谷寺」を後にして、「室生寺」に向かいました。

<室生寺のシャクナゲ>

午後1時半頃、室生寺の駐車場に到着、
下の写真は、駐車場で撮った室生の里です。

長谷寺のある「初瀬の里」よりも
鄙びた山里だ。



​室生川に架かる赤い「太鼓橋」を渡り、室生寺に入ります。



​​川に沿って、杉の巨木が3本並んで生えています、この3本の杉は、「三宝杉」と呼ばれています。樹齢はおよそ200年程、室生寺のある室生山には、これより巨大な杉が何本も生えていて、「巨樹ファン」のリュウちゃんの目を楽しませてくれるのです、



おお、
「仁王門」の前の小道のシャクナゲ、
満開だ!
「長谷寺」のシャクナゲより、
スケールが大きい!!














​入り口の赤い仁王門との
コラボも素敵だ!







​ここで、「室生寺の伽藍図」を貼り付けます(実際の室生寺は杉や楓などの森の中にあるのですが、下図では、樹木は省略されています)



<「室生寺」とシャクナゲについて>
室生寺は、奈良時代末期の宝亀年間(770-781年)、興福寺の僧・賢璟(714-793年)によって開かれたとされています。平安時代には興福寺の別院あるいは末寺だったようです。また、山岳修行の場、諸宗の学問道場でもあったようです。
​江戸時代に真言宗の寺となり、当時から女性の参拝が認められていましたので、別名「女人高野」と呼ばれるようになりました。​
​​特に西暦800年頃に創建されたとされる「五重塔」(国宝)、は、「女人荒野」を象徴する優美な建築物で、リュウちゃんは「室生寺の貴婦人」と勝手に命名したのです。​​
長谷寺の牡丹と違って、室生寺にシャクナゲが植えられたのは、昭和初期からなのだそうです。現在では下の仁王門から、一番上の「奥の院」まで、約1キロ
の道沿いに、約3000本のシャクナゲが植えられています。
​これは当時の室生寺の管長がシャクナゲを気に入り、室生寺を「シャクナゲの寺」にしようと考えたことで実現したのだそうです。標高400mの「室生の地」は、シャクナゲの育成には最適な環境で、全国屈指のシャクナゲの名所になりました。
​​<鎧坂(よろいざか)>
​​「仁王門」に入ると、すぐ左手に「金堂」に登って行く72段の石段で造られた「鎧坂」があります。この坂の周囲に植えられているシャクナゲ、素晴らしい景観を作り出しています。












「金堂」(国宝)とシャクナゲ、「金堂」には、室生寺の本尊・釈迦如来立像や、それを守護する十二神将立像が納められているのですが、今回も仏像鑑賞はパスしました。



​​​「金堂」の裏手に、「天神社」という小さな神社があります。この神社の横にある大杉は、「室生の神杉」と呼ばれています。幹周9,6m、樹高45m、以下の写真では、その威容は伝わりませんが、室生山の一番の「巨樹」なのです。



「金堂」から更に石段を登り、「五重塔」に向かいます。





石段を登り切ると、すぐ右手に、お目当ての「五重塔」が出現します。

おお!
今年もシャクナゲと共に
「室生の貴婦人」に逢うことが出来た!
















​「五重塔」の裏手から、「奥の院」への山道が続いています。



ここから「奥の院」に行く道は、400段の石段を登り降りしなければなりません。リュウちゃん一人だったら、当然、「奥の院」に行くのですが、女房殿が、「疲れた!」と言いましたので、残念ながら、今回は奥の院行きを諦めたのです。

「五重塔」の下に、シャクナゲに包まれて10体ほどの小さい石仏が並んでいます。







室生寺の石仏たち、
皆、柔和な顔をしている!
人間界の新型コロナ騒動、
石仏の眼にはどう映っているのだろうか?
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最終更新日  2021年05月04日 04時15分59秒
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