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カテゴリ:奈良散策
空は曇天、 されど 地上の藤原宮跡のコスモスは「晴天」だ! 10月26日、久しぶりに藤原宮跡のコスモスを観に行って来ました。 リュウちゃんの過去ブログを遡ってみますと、藤原宮跡のコスモスのブログを更新するのは、2017年10月以来、4年ぶりになります。 藤原宮跡には、2006年から地元住民が史跡周辺の荒廃を防ぐためにコスモスが植えられ始めたようですが、今では約3万平方メートル(甲子園球場の約2倍)の広大な平原に約300万本のコスモスが咲き誇る「奈良県随一のコスモスの名所」になっています。 昨年は新型コロナ禍のため、コスモスの植え付けはされませんでした。 今年も昨年に続き、 コスモスの植え付けは中止かな? と思っていたのですが、ブログ友達にさせて頂いている静岡県在住の「曲まめ子」さんが、以下のブログを更新されました。 <藤原宮跡の満開のコスモス> そうだったのか! 昨年は コスモスの植え付けは中止されたが、 今年は植えられたのだ! 善は急げ、早速、藤原宮跡に行ってみよう! という次第で、急遽、比較的お天気のよさそうな26日に藤原宮跡に行ってみたのです。 例に寄りまして女房殿お手製のおにぎり弁当とリュウちゃんお手製(?)の缶ビール(2缶)をリュックに詰め、午前10時に家を出発、藤原宮跡の最寄り駅である「畝傍(うねび)駅」に着いたのが11時30分でした。 <おふさ観音> JR「畝傍駅」から「藤原宮跡」へ行く道の途中に、バラの寺として有名な「おふさ観音」があります。 「おふさ観音寺」という寺名、 何やら寺名らしくないぞ。 どんな由来の寺なのだろう? と思ってネット調べしましたところ、「おふさ観音」のHPに以下のように書かれていました。 <おふさ観音の由来> 本堂が建つ辺り一帯は、かつて「鯉ヶ淵(こいがふち)」と呼ばれる、大きな池でありました。 時は慶安3年(1650)4月、ある日の早朝のこと。この地で暮らす「おふさ」という娘さんが、鯉ヶ淵のそばを歩いていると、白い亀の背中に乗った観音様が、目の前に現れたのです。おふささんは、池のそばに小さなお堂を建て、そこに観音様をおまつりすることにしました。 その観音様は、色々なお願い事をかなえてくださるとして、近くの村人たちに厚く信仰され、大切にまつられました。やがて誰からともなく「おふさ観音」と呼ばれるようになったといいます。 明治時代になり、「観音様のために、大きな本堂を建立しよう」という計画が持ち上がりました。そして様々な人たちが協力して寄付を集め、無事、現在の本堂が建てられたのです。完成した本堂には、高野山からお坊さんを紹介していただきました。 その後も、おふさ観音は多くの人たちに愛され続け、現在の高野山真言宗・別格本山へと発展していきました。 おふさ観音は、時の権力者や特別な地位の人によって建立されたのではなく、市井の人たちの手によって建てられ、守られてきたお寺です。そして、日々の悩みや苦しみに寄り添う、庶民信仰のお寺として、今もあり続けています。 「おふさ観音」は明治時代に 庶民の手によって建立された寺だったのだ! ちっとも知らなかった! <おふさ観音のバラ> 「おふさ観音」は、奈良市の「霊山寺(りょうせんじ)」、大和郡山市の「松尾寺(まつおでら)」と共に「奈良の三大バラの寺」として有名なお寺です。 「おふさ観音」のバラの特徴は、その種類の多いことです。 狭い境内に 3800種、4000株の バラが植えられている! 「おふさ観音」はバラの天国なのだ! 今の季節、「秋バラ」はもう終わりかけだったのですが、以下にバラの写真を何枚か貼り付けます(バラの品種名は不明なのです) <アメジスト・セージ> 本堂から裏庭に行く小道に、アメジスト・セージが植えられていました。 <メダカの学校> バラ園の後ろ側に「メダカの学校」が開校していました。 (この写真はネットからお借りしました) この「メダカの学校」は、どうやら今年の春に開校したようです。 木枠や陶器の水槽に クラス(種類)別に開校された 「メダカの学校」 一体、 何クラス、何匹の生徒がいるのだろう? いけない、もう正午だ、 先を急ごう! 「おふさ観音」から徒歩20分で、「藤原宮跡」の「コスモス畑」に到着 おお、正に今が見頃! 「コスモス畑」というよりは 「コスモスの海」なのだ! で、「コスモスの海」の傍にあるベンチに座り、昼食。 プファ~、ビールが旨い! 空は曇天なれど、心は快晴なのだ! ここで、「藤原宮跡」の位置について、若干の説明をさせて頂きます 先ず、下図をご覧下さい。 「藤原宮跡」は上掲図で「奈良盆地(大和平野)」と書かれている「下部」、中央部にある「葛城山」の右側にあります。「奈良盆地」は東側(図では右側)に「笠置山地」が南北に走っています。「笠置山地」の南端は大神神社の神奈備である「三輪山」、北の端には、奈良公園の園地になっている「若草山」があります。 中央上の「生駒山」の右手に「奈良市」があります。図で「京都」と書いてあるところは「京都市」ではなく、京都府の南端部にある「木津市」です(「奈良市」の北端部は京都府の南端部にある「木津市」に隣接しているのです) 以下の「図」は、「藤原宮跡」と周囲の「大和三山」(畝傍山、耳成(みみなし)山、天の香久山)のトライアングル図です。 上掲図の右下にある「天の香久山」を20分くらい南下しますと、古代王朝が続いた「飛鳥地区」(明日香村)に至ります。 持統女帝が、明日香村にあった「飛鳥浄御原宮」から、「藤原京」に遷都したのは、この地が、古代朝廷から崇められていた大神神社・三輪山が眼前にあったこと(明日香村から大神神社は、天の香久山に遮られて、見えないのです)と、大和三山のトライアングルの中心という立地が、素晴らしかったからだとリュウちゃんは勝手に憶測しているのです。 (百人一首の持統天皇) さて、「藤原宮跡」のコスモスです。 300万本ものコスモスの開花の様(さま)を全て紹介するのは至難の業ですが、ここでは、★大和三山とコスモス、★コスモスの種類、の2つの方向で紹介してみます。 <畝傍山とコスモス> 畝傍山のバックに見える山並みは「金剛山系」です。一番左側の山は主峰の「金剛山」、畝傍山の真後ろの山は、初夏の「一目百万本のツツジ」で有名な「葛城山」です。 下の写真で、金剛山系の一番右側に遠く霞んでいる2つの峰は、大津皇子の墓所がある「二上山(にじょうざん)」です。 <耳成山とコスモス> 下の写真で、左側の山は「耳成山」ですが、右側に遠く霞んでいる山並みは、大和平野の東側を縦断している「笠置山地」です。下の「笠置山地」の写真で、一番右側の山が主峰の「龍王山」、写真中央部の産地の果てに、奈良公園の「若草山」があります。 阿倍 仲麻呂が、百人一首に採られた 天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも という歌を詠んだ場所は、「ひょっとすると、藤原宮跡だったもかもしれない」という妄想が、一瞬、リュウちゃんの頭の中でよぎったのでした(苦笑) <天の香久山とコスモス> 下の最初の写真の手前にある小山が、かって藤原京の主であった持統天皇が、 春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣干したり 天香具山 と詠んだ「天の香久山」です。「天の香久山」の後ろの山は、紅葉の名所として有名な「談山神社」のある「多武峰(とうのみね)」なのです。 <藤原宮跡のコスモスの種類> 「藤原宮跡」には、以下の7種類のコスモスが植えられているそうです。 (1)サンセットイエロー(黄色) (2)ピコティ (3)サイケ (4)ダブルクリック(八重咲のコスモス) (5)ベルサイユ (6)クレストレモン (7)シーシェル(花弁が筒状のコスモス) ◎「サンセットイエロー」 コスモス畑の一角に、「黄色いコスモス」が主役として植えられているゾーンがあります。ここの黄色いコスモスが「サンセットイエロー」のようです。 ◎「ピコティ」 これは「白い花弁の縁が赤い」という特徴のあるコスモスなので、間違いなく「ピコティ」ですね。 ◎「ベルサイユ」 結局、藤原宮跡のコスモス畑に植えられているとされる7種類の内、リュウちゃんのカメラで確認出来たのは上記の3種類だけだったのです(トホホ!) 以下、印象に残ったコスモスの品種を推定してみます。 ◎「センセーションホワイト」か「ソナタホワイト」??? ◎「レッドベルサイユ」??? リュウちゃんの好きな「赤いコスモス」です。ネットのコスモス図鑑に載っているいる「レッドベルサイユ」は、下の写真のような「花弁の中心部に白い陽光」が無いのですが、、、、 ◎「ダブルクリック」 結局、「ダブルクリック」のような「八重のコスモス」は発見出来ませんでした。 なので、ネットからお借りした写真を以下に貼り付けます。 (ダブルクリック) ◎「シーシェル」 花弁が筒状になっている不思議なコスモスです。こちらも観ることhが出来ませんでしたので、ネットからお借りした写真を以下に貼り付けます。 こんな不思議なコスモス、 見た記憶が無い! 本当に「藤原宮跡」に咲いているのだろうか? (シーシェル) ◎「クレストレモン」 これは「黄色いコスモス」なのですが、黄色いコスモスは「黄色のコスモスゾーンしかありません。 「クレストレモン」は、 「サンセットイエロー」に交じって 植えられているのか? それとも「サンセットイエロー」 だと思ったコスモスが、「クレストレモン」だったのか? 花音痴のリュウちゃん、頭がこんがらがってきました。 「藤原宮跡」のコスモスを植えられた皆様、 出来ることなら コスモス畑の一角に 「見本園」を作って頂ければ ありがたき幸せ。 なのです。 コスモス畑を散策している間は、ずっと「曇天」だったのですが、一瞬、晴天になる時がありました。 以下の写真は、その一瞬に撮影しました。 やはりコスモスは 「晴天」がお似合いだ! <安倍文珠院へ> 午後2時、藤原宮跡を後にして、桜井市にある「安倍文珠院」に向かいました。 「安倍文珠院」も奈良のコスモスの名所の一つで、境内には背丈が3m近くにもなる「コスモス迷路」が作られている筈なのです。 周りの稲田は、稲刈りが終わって、稲藁が各所に積み重ねられていました。 午後3時ジャスト 安倍文珠院に到着。 おお、 「金閣浮御堂」の池の傍のコスモス、 「見頃」だ! しかし、「コスモス迷路」のある筈の場所は、「更地」のなっていました。 今年は「コスモス迷路」は 作られなかったのかな? と思い、浮御堂拝観の入場口にいたお姉さんに事情を聞きましたところ、 「例年なら11月上旬まで「コスモス迷路」は公開されるのですが、今年はコスモスの終わるのが早く、10月中旬で終わってしまいました」 とのこと、 ちょっと残念! 本当は「コスモス迷路」よりも、迷路の入口にある小さい鉢植えのチョコレートコスモスが見たかったのですが、今年は見ることは叶えられなかったのです。 なので、5年前に撮ったチョコレートコスモスの写真を以下に貼り付けます。 小さいが気品のあるチョコレートコスモス 奈良県では ここでしか見ることが出来ないのだ! 「安倍文珠院」から歩いてJR「桜井駅」に辿りついたのが午後4時ジャスト、 昼食休憩を除き、約4時間半、歩きっぱなしの散策旅でした。 腰に付けた万歩計は、 33605歩、 ちょっと歩き足りなかったかな?
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