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カテゴリ:将棋・藤井聡太5冠
2023年の藤井聡太5冠 将棋の8大タイトル独占成るか? (藤井聡太5冠) 1月8日、藤井聡太王将に将棋界のレジェンド・羽生善治九段(52歳)が挑戦する弟73期王将戦7番勝負が静岡県掛川市にある掛川城でスタートしました。 藤井聡太5冠と レジェンド羽生善治のタイトル戦、 将棋ファン待望の「夢のタイトル戦」だ! (羽生義治九段VS藤井聡太5冠) ここで改めて羽生善治九段のプロフィールを書いてみます。 (羽生善治九段) ★1970年生まれ、現在52歳、 ★1985年15歳で四段昇段、加藤一二三、谷川浩司に続き、3人目の中学生棋士になる。 ★1989年、19歳2カ月で初タイトルである「竜王位」獲得、これは当時のタイトル獲得の最年少記録だった。尚、20歳時点では「竜王」、「棋王」の2冠だった。 ★1994年、24歳の時、「名人位」獲得、以後、通算9期名人位獲得、 ★1996年、25歳の時、当時の全7タイトル(名人、竜王、王将、王位、棋聖、棋王、王座)を独占した(但し、7タイトル独占は、1996年の1年のみであった) ★2018年、48歳の時、昨年まで保持していた「竜王」、「棋聖」の2冠の防衛に失敗し、29年ぶりに無冠となった。 ★現在まで公式戦優勝回数144回、内、タイトル獲得99回(タイトル登場138回、今回の王将戦で139回、タイトル獲得率:7割1分7厘) ★昨年までの通算成績は1509勝661敗、勝率6割9分5厘 ★、レーティング最高得点は2014年6月(44歳時)の2104点、(現在の藤井5冠と同じ、20歳の時の羽生の最高レーティングは、1821点でした)、昨年12月の羽生のレーティングは、1816点です。 それでは、ここで改めまして藤井5冠のこれまでのプロフィールについて書いてみます。 <藤井聡太5冠のプロフィール> ★2016年10月1日四段14歳2か月(最年少)プロ入り (=史上5人目の中学生棋士) ★2016年12月24日、レジェンド加藤一二三九段との対局がプロデビュー戦となる。加藤九段はこの時76歳、藤井聡太四段との年齢差は62歳、最多年齢差の対局となった。藤井はこのデビュー戦で快勝、以降、2017年7月に佐々木勇気四段(当時)に敗れるまで、デビューから29連勝という新記録を作った。 〈加藤一二三九段) ★2016年度(2016年4月1日~2017年3月31日)成績:10勝0敗、勝率:10割、 ★(2017年度):第11回朝日杯オープン戦優勝(初の全騎士参加の公式戦優勝。 順位戦C級2組10戦全勝で2018年度C級1組に昇級、五段昇段、 2017年度成績:61勝12敗、勝率:8割3分6厘、 ★〈2018年度〉:新人王戦優勝、朝日杯オープン戦連覇、七段昇段(15歳9カ月)、対局料・賞金トータル2031万円(ランキング12位)、 2018年度成績:45勝8敗、勝率:8割4分9厘、 ★(2019年度):順位戦B級2組昇級、2019年度成績:53勝12敗、勝率:8割1分5厘、 ★〈2020年度〉:第91期棋聖戦5番勝負で、渡辺 明棋聖を3勝1敗で下し、初タイトル獲得(17歳1カ月、タイトル獲得最年少記録更新、第61期王位戦7番勝負で、木村一基王位を4連勝で下し、「棋聖」と併せ、タイトル2冠獲得、 一般棋戦では、「銀河戦」、「朝日杯オープン戦」で優勝、順位戦B級2組で10戦全勝、2021年度B級1組昇級を果たす。対局料・賞金トータル4554万円(ランキング4位)、2020年度成績:44勝8敗、勝率:8割4分6厘、 ★(2021年度):第92期棋聖戦5番勝負で挑戦者の渡辺 明名人を3連勝で下し、タイトル初防衛、第62期王位戦7番勝負で、これまで苦手としていた豊島将之竜王を4勝1敗で下し、王位防衛、第6期叡王戦5番勝負では、豊島将之叡王に挑戦、3勝2敗で豊島叡王を下しタイトル3冠目獲得、第34期竜王戦7番勝負では豊島将之竜王に挑戦、4連勝のストレート勝ちで4冠目の「竜王位」獲得、名実共にトップ棋士となった。第71期王将戦7番勝負では、渡辺 明王将に挑戦、4連勝のストレート勝ちで5冠目の「王将位」を獲得した。B級1組順位戦は、10勝2敗で、2022年度のA級昇級を決めた。 対局料・賞金トータル6996万円(ランキング3位)、2021年度成績:52勝12敗、勝率:8割1分3厘、 ★(2022年度):2022年12月31日まで):タイトル5冠堅持、 (5月)第7期叡王戦五番勝負で、出口若武士六段に3連勝で勝利、タイトル防衛、 (出口若武六段) (7月)第93期棋聖戦五番勝負で、永瀬拓矢王座に3勝1敗でタイトル防衛、 (永瀬拓矢王座) (9月)第63期王位戦七番勝負で、豊島将之九段に4勝1敗でタイトル防衛、 (豊島将之九段) 〈11月〉43回将棋日本シリーズ(JT杯)決勝で斎藤慎太郎八段を下し、初優勝 (斎藤慎太郎八段) 〈12月〉第35期竜王戦七番勝負で、広瀬章人八段に4勝2敗でタイトル防衛、 (広瀬章人八段) 第30期銀河戦決勝で、高見泰地七段を破り、2回目の優勝、 第48期棋王戦挑戦者決定戦2番勝負で、佐藤天彦九段を下し、2023年2月から行われる5番勝負で渡辺 明棋王に挑む。 (佐藤天彦九段) ★2022年度の昨年末までの成績は、35勝7敗、勝率8割3分3厘、2022年度の対局料・賞金額は未定だが、1億円は軽く突破すると思われる。 <2023年の展望、タイトル8冠独占なるか?> 2022年年末の時点で、藤井5冠は、「竜王2期」、「王将1期」、「王位3期」、「棋聖3期」、「叡王2期」の計5冠のタイトルを保持しています。これまでのタイトル獲得数は計11期、もちろん、20歳でのタイトル獲得数はダントツの第1位なのです。 これまで11回タイトル戦に出場して、 11回タイトル獲得、 タイトル獲得率100%! 一発勝負のトーナメント戦は たまに敗けることがあるが、 番勝負のタイトル戦はパーフェクトなのだ! <王将戦> 1月8日から羽生善治九段を挑戦者に迎えた第72期王将戦七番勝負が始まりました。第1戦は藤井王将が先手番で、91手で羽生九段が投了しました。 羽生九段は第1局終了直後のインタビューで、「何が悪かったのか、調べてみないとわからない」とコメントしました。 このコメントは、 明らかな悪手、緩手が一つも無かったのに、 何故か短手数で負けてしまった。 敗因が全く判らない。 という意味ですね。 このコメントを聞いたリュウちゃん、 平成の王者だった羽生善治九段も、 令和の最強棋士・藤井聡太5冠に 遥かに先を越されてしまった。 7番勝負では勝てそうもない! と思いました。長年の羽生ファンにとりましては、ちょっと淋しいコメントだったと思いました。 もう一つ、リュウちゃんが「羽生九段は番勝負では藤井5冠に勝てそうもない」と思う理由は、これまでの2人の対局結果が、藤井5冠の7勝1敗と一方的な上に、「レーティングが大差」だということです。 <レーティングとは> レーティングとは、棋士の段位・タイトルに関わらず、現在の実力を示す最も客観的な数値で、得点で表されます。棋士全体の平均点は1500点、初めて四段になった時の持ち点が1500点で、以降、対局の度に、勝てば持ち点が上がり、負ければ持ち点が下がる、という方式で対局のたびに持ち点が変わります。但し、持ち点は一律に上下するのでは無く、対局者の前回対局までの「レーティングの差」によって、持ち点の変更幅が大きく違ってきます。 現在、レーティウング1位の藤井5冠とレーティング2位の永瀬拓矢王座の対局を例にとりますと、藤井5冠が永瀬王座に勝てばレーティングが「4点上がる」、逆に藤井5冠が負ければレーティングが「11点下がる」、といった具合です。 以下に昨年末時点での「レーティング・トップ10」の棋士を挙げてみます。 〈1位〉藤井聡太5冠(2092点)、(2位)永瀬拓矢王座(1925点)、(3位)豊島将之九段(1873点)、(4位)広瀬章人八段(1866点)、 〈5位〉渡辺 明名人・棋王(1840点)、 名人・棋王の2冠棋士の渡辺 明が、 レーティングでは第5位なのだ! (6位)菅井竜也八段(1840点)、 (7位)服部慎一郎五段(1833点) 五段の服部慎一郎が レーティング第7位、 これは凄い記録なのだ! 服部五段は現在23歳、2022年度の成績は昨年末の時点で41勝13敗、勝率:7割5分9厘、順位戦はC級2組ですが、各棋戦で目覚ましい成績を残している将棋界期待の新鋭です。遠からず藤井5冠のライバルの一人になる筈です。 (服部慎一郎五段) (8位)大橋 貴洸(おおはし たかひろ)六段(1823点) 大橋六段は現在30歳、2016年上期の奨励会三段リーグ戦を藤井5冠と同時に駆け上がり、同時に四段に昇進しました。 同期生の藤井5冠とは、現在まで6回対局して、4勝2敗、藤井5冠と5回以上対局して、勝ち越している唯一の棋士です。当初の対局では2連敗しましたが、その後、破竹の4連勝!、直近では、昨年5月の「王座戦挑戦者決定決勝トーナメント1回戦」で勝利し、藤井5冠の6冠挑戦を阻みました。現在のところ、唯一の「藤井キラー」の棋士なのです。 藤井5冠と大橋六段の タイトル戦を観て見たい! (大橋 貴洸六段) (9位)稲葉 陽(あきら)八段(1816点) 〈10位〉佐藤天彦(あまひこ)九段(1810点) 昨年11月、「棋王戦挑戦者決定トーナメント」準決勝で、藤井5冠に初めて勝ちましたが、その後、藤井5冠は敗者復活戦を勝ち上がり、再び決勝戦で佐藤九段と「挑戦者決定2番勝負」を戦い、藤井5冠は見事に2連勝して、今年の2月から行われる渡辺 明棋王との5番勝負を戦うことになりました。尚、1月15日に放送される「NHK杯3回戦」で藤井5冠と対戦します。 さて、前置きが長くなりましたが、羽生九段との「王将戦七番勝負」です。 昨年末の羽生九段のレーティングは1803点、全棋士中、12位です。 藤井5冠は2092点、 羽生九段は1803点、 レーティングの差が289点もある! このレーティング差で、藤井5冠の勝利する期待値は84%、羽生九段ファンにとりましては残念な期待値ですが、羽生九段が1勝出来れば「良し」としなければならない大差なのです。 でも、オールド将棋ファンとしては、 羽生9段の勝利を見て見たい! <棋王戦> 昨年末の「棋王戦挑戦者決定トーナメント」で優勝した藤井5冠は、2月5日から「棋王戦5番勝負」に挑戦者として登場し、渡辺 明棋王(名人)と戦うことになりました。 (渡辺 明名人・棋王) 藤井5冠の対渡辺棋王(名人)との戦績は、これまで藤井の12勝2敗、2020年の「棋聖戦5番勝負」は3勝1敗、2021年の「棋聖戦5番勝負」は、3連勝のストレート勝ち、2022年の「王将戦7番勝負」でも4連勝のストレート勝ち、 タイトル戦に限れば、藤井5冠は渡辺名人・棋王に、10勝1敗と圧倒しています。 2月から始まる「棋王戦5番勝負でも、 藤井5冠は渡辺名人・棋王を圧倒する筈だ! 6冠獲得は、射程圏に入った!? <王座戦> 7つ目のタイトル「王座」、 昨年は16名で争う「王座戦挑戦者決定トーナメント」1回戦で、「藤井キラー」の大橋貴洸六段に敗れてしまいました。今年度の王座戦挑戦者決定戦は5月にスタートしますが、まだトーナメントに出場する16名の棋士は決まっていませんが、藤井5冠は16人の中にシードされています。このトーナメントで4連勝すれば、秋に永瀬拓也王座と5番勝負を争うことになります。 若し挑戦者決定トーナメントで、 大橋貴洸六段と対戦することとなれば、 タイトル戦を凌ぐ大一番だ! <名人戦> 昨年3月、藤井5冠は、順位戦B級1組を10勝2敗の成績で終え、4月から名人挑戦者を決めるA級リーグ入りを果たしました。A級リーグは、トップ棋士10人が総当たりで、各9局を戦い、成績1位の棋士が渡辺 明名人と4~7月にかけて「名人戦七番勝負」戦う、というリーグなのです。 各6~7戦を終えた昨年末までのA級リーグは、藤井聡太5冠が5勝1敗でトップを走り、次いで、広瀬章人八段、菅井竜也八段が5勝2敗、豊島将之九段が4勝2敗で追随しています。 藤井5冠のA級リーグ戦、 残るはあと3局、 全勝すれば、勿論、名人戦挑戦者になる。 2勝1敗でもプレーオフ進出、 藤井5冠が名人戦挑戦者になる確率は、 80%くらいありそうだ! 挑戦者になれば、相手は、 タイトル戦10勝1敗と圧倒している渡辺 明名人、 名人になる確率は、90%くらいありそうだ! <一般棋戦> 将棋の公式戦には、8大タイトル戦の他に、一般棋戦として、「朝日杯オープン戦」、「NHK杯戦」、「JT杯将棋日本シリーズ」「銀河戦」の4棋戦があります。 いずれも持ち時間の短い棋戦で、優勝しても次期にタイトルは持ち越さないので、連続優勝が至難な棋戦です。 今期の藤井5冠は、上記4つの棋戦の内、「JT杯将棋日本シリーズ」と「銀河戦」に優勝しました。「NHK杯戦」は1月15日に放送される佐藤天彦九段戦に勝ちますと、やっと「ベスト8」入りです。「朝日杯オープン戦」は16人による「本戦トーナメント」が1月から始まり、2月下旬に優勝者が決まります。藤井5冠は過去3回優勝しており、相性のいい棋戦なのです。 今期の4つの公式一般棋戦、 藤井5冠は既に2つの棋戦で優勝した。 3月末までに、 4つの棋戦優勝独占の可能性がある! <2023年の藤井5冠、タイトル8冠独占成るか?> 以上、長々と述べて来ましたように、2023年の藤井5冠は、6月頃までに「王座」を除く7冠を獲得する確率は、70%位ありそうです。 「王座戦」は16人で決勝トーナメントを戦いますので、ここで4連勝しないと挑戦者になれませんが、仮に挑戦者になったとしますと、5番勝負で永瀬拓矢王座に勝つ確率は、80%位はあります。 2023年の藤井5冠、 今年中の7冠達成の可能性は70%、 8冠独占の可能性は50%位はありそうだ! <8冠独占後の藤井5冠、今後の可能性> 若し今年、8冠を独占したとしますと、今後少なくとも10~15年位はタイトル独占状態が続きそうです。 何しろ、 これまで出場した11回のタイトル戦は、 パーフェクト勝利!、敗け知らず! 強すぎて好敵手がいない。 今や、好敵手はAIだけなのだ! 今後10年位は、好敵手が出現しないと思われる。 恐らく、10年後の30歳の時点では、 大山康晴15世名人の持つ「通算タイトル80期」 の記録を抜き、35歳までに、「通算タイトル100期」 の新記録を達成すると思われる。 <藤井5冠の結婚!???> このブログの最後に、ちょっと柔らかい話を書いて見ます。 それは藤井5冠の結婚についてのリュウちゃんの独断と偏見に基づく妄想と願望です。 「平成王者」、羽生善治九段は26歳の時、アイドル歌手で女優だった畠田理恵と結婚しました。現在では2女の母親です (畠田理恵) 藤井5冠は、まだ20歳で、本人は自分の結婚については、まだ考えていないと思われますが、リュウちゃんは以下の2つの動画を見て、ほのぼのとしたのです。 上掲の2つの動画は、サントリーの緑茶「伊右衛門」のCM用として制作されたものですが、 藤井5冠(20歳)と芦田愛菜さん(18歳) 2人共、今年が新成人、 ピッタリと息があっていて、楽しそうだ! 芦田愛菜さんは現在、高校3年生、 大学に進学するようで、まだ結婚は先の先になる筈ですが、外野のリュウちゃんの目にも「お似合いの素敵なカップル」と映っています。 「将棋の道」は、孤独な道です。 藤井聡太殿、 願わくは幸せな結婚をされて、 「将棋の道」を究められることを、 ファンは切に祈っているのです。
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