奈良県・宇陀市桜紀行(2)~仏隆寺の千年桜と高井の千本杉
奈良県下最古にして最大級の桜「仏隆寺の千年桜」、今満開!(前回のブログの続きです)「又兵衛桜」の鑑賞を終えて、「仏隆寺の千年桜」に向かおうと思い、起点である近鉄榛原(はいばら)駅の観光案内所で、「公共交通で千年桜のある仏隆寺に行くには?」と問い合わせましたところ、「曽爾村役場行きのバスに乗ると15分くらいで「高井」というバス停に着くので、そこで下車し、徒歩40分なのですが、生憎、午後4時までバスはありません」とのことアチャ~、これじゃバスでは行けないぞ、信条には反するが、タクシーを使おう。ということで、駅前で待機しているタクシーの運転手に聞いたところ、「今日は桜祭りをやっていますので、仏隆寺まではタクシーやマイカーの乗り入れは禁止されていますが、高井のバス停からシャトルバスが随時運行しています。高井のバス停まで、大体1600円位で行けます」とのこと、よし、タクシーで高井まで行こう!ということで、迷わずタクシーに乗り込みました。(リュウちゃんの日帰り旅行の信条は、<移動は出来るだけ徒歩、やむを得ない場合のみ公共交通使用、タクシーは使わない>というものですが、今回は信条に反してしまいました)PM1時30分、「高井バス停」到着、タクシー代1560円、やれやれ、バス停近くのシャトルバス発着場は千年桜見物客の人の行列、リュウちゃんも行列の中に入り、待つこと10分でシャトルバス到着、バス代はたったの100円!PM2時、仏隆寺前に到着、坂を上がると、左手に見事な桜が見えてきました。「仏隆寺」は、平安時代前期、空海の高弟・堅恵(けんね)により、室生寺の南門として嘉祥3年(850年)に創建されたとされる山寺です(ここから約5,5キロ、山道を辿った処に「室生寺」があります)。また、空海が唐から持ち帰った茶の木を栽培した処で、「大和茶発祥の地」とされています。さすが大和一の桜、見事だ!以下に宇陀市観光サイトによる「千年桜」のデータを紹介します。★(桜の種別)モチヅキザクラ★(樹齢)900年【推定】★(幹周)7,5m★(樹高)16m★奈良県指定天然記念物以下の写真は「仏隆寺」の「本堂」で撮ったものです。「本堂」は約200段の石段を上った、千年桜を見下ろす場所にあります。「又兵衛桜」と同じように、「千年桜」の周囲を一周、どの角度から見ても、素晴らしい景観だ!「千年桜」の鑑賞を終えて、シャトルバスの発着場に着いたのがPM2時30分、、よし、帰路は歩いて行こう、そして、少し寄り道して「高井の千本杉」を観よう!◎高井の千本杉仏隆寺から高井のバス停までの道筋で、バス停から約500mあたり手前の脇道を400m位遡ったところに、「仏隆寺の千年桜」と同じ奈良県指定の天然記念物である「高井の千本杉」があります。この千本杉は江戸時代初期、古井戸の周りに植えられた十数本の杉の苗が井戸の水を吸って大きく成長し、遂に杉の根がまるで一本の木の根のように癒着してしまったものなのだそうです。ここで、「高井の千本杉」のデータを紹介します。★(樹高)約30m★(樹齢)約600年★(幹回り)13,2m幹回り13,2m、屋久島の縄文杉に近い!自然の摂理は偉大だ! PM3時30分、無事「高井のバス停」に到着、PM3時45分発榛原行きのバスに乗り、帰還しました。「仏隆寺の千年桜」と「高井の千本杉」、2つの「千」に出逢い、充実した午後になりました。この次は「桜実神社の八つ房杉」を観に行くぞ!