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2008.03.03
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 長女の高校の卒業式は 3月1日だった。。。。

 しかし 彼女は 行きたくないと・・・。

 はあ????????  なんで???????

 「こんな からだ いやや・・・・。」と。






  彼女の高校生活は 後半の 1年半ほどが 「食」との 戦いだった。

 2年生の春 標準体重にも及ばないスレンダーな体型だったにもかかわらず 

 だれしもが やりたがる ダイエットに挑戦した。細いのがそんなにいいの???


 でも ダイエットって まあまあ 長続きしないのが おち。

 しかし うちの長女は がんばりすぎた。

 数回目のダイエットが なぜか 続いてしまった。

 食べたい気持ちは山々なのに 食べられなくなった。

 食べないことに 執着した。(私には そう写った。)


 体重は激減し、体力が低下する。貧血症状もでてきた。

 それでも 学校は休まない 休めない!!

 勉強も とりつかれた様に し始めた。試験勉強も 気になって仕方ない。

 バイトも 休んではいけない! でも 重いものはもてない、コップを割る・・・。


 学校の階段の 上り下りがえらい、和式トイレにしゃがむのがしんどい。

 体育の授業が こなせない。

 体育の授業を見学で済むようにと 受診に誘う。

 3年生になって やっと 受診できた。肝機能が正常値の 10倍だった。

 入院は嫌がり しっかり通院するからと 外来に通った。

 自宅療養も勧められたが 学校は休まなかった。学校まで車で40分、朝は送迎をお父さんが

 帰りは 私がした。


 カロリー計算や 栄養指導を受けながら それでも まだ体重は落ちていった。

 「食」への関心が 膨れ上がる。夕食作りを手伝うようになる。でも食べることはできない。 

 居間に姿を見せるようになり 他のきょうだいとも 接点が出てきた。

 でも体重は 元気だった頃から 20kg以上ダウン。。。。。骨皮スジコさん状態になった。

 バイトは お店の方から「元気になってから またお願いしたいので・・・」と言われた。



 3年生の秋頃 やっと 復活の兆し。食べるようになってきた。

 妹が「おねーちゃんと一緒に歩くのかなん。。。はずかしい。」と面と向かって言った。

 これがずいぶんと堪えたらしい。

 次女は 結構ストレートに しゃべってくる。

 「ぼく」の事も 「おまえみたい 何で生まれてきたんや! はよ どっかいけ!」と。

 また 私には「何でも おとうとの事ばっかりで、、、おねーちゃんには 気 つこうて

 やらせ放題。。。。おかーさん 子どもは 4人いるんやで! わたしも 一人やで!」と。  



 短大の進路も決まり(これは夏休み明けに早く決まった、気になって仕方なかったので

 とにかく 早くけりをつけたかったらしい・・・) 運転免許をとると言う目標で

 明るくなった気もする。

 体重も戻り 外来への足は遠のいた。

 主治医の先生は「もし もし 今度の診察予約日までに 食べることがやめられなくて

 それが辛くなったら いつでも 来なさいね・・・」と 言ってくださっていた。


 いつかそんな日が来ると 先生は わかっていたのか・・・・。

 わたしは あくまで 「もし」もの事だと たかをくくっていた。


 「食べない」ことと「食べる」ことは 背中合わせなんだと 実感した。

 食べたくて仕方ない、、、食べてしまう、、、、これが いまの長女。

 「こんな(太ってしまった)からだで 卒業式になんかいけない・・・」

 3学期のテストが終わってしまってから 自宅で過ごした 1ヵ月半ほどで 急激に

 増えてしまった体重。。。。。


 休むと聞いて ビックリした わたし。

 なんとか 説得しようとするが 長女は しまいには 泣き出す。怒鳴る・・・・。

 「何で私の気持ちが わからへんの!!式には出たいに決まってるけどそれができひん!」


 卒業式を控え 事前の登校日に行かなかった。

 わたしは高校の担任に出会いに行ってきた。(20代後半の女の先生。とても 綺麗な先生)

 長女の事を考えて2年生の担任のあと 3年生も持ち上がってくださった。

 ほんといろいろと お世話になった。悪い事も いっぱいあった。

 今の長女の様子を伝えた。

 「わたしも 女性ですし 彼女の気持ちもよくわかります。

 式はあくまで 行事ですし どうしても 無理やりに なんとしてでもとは 思いません。

 最終的には 彼女の意思にお任せします。食べてしまうことで 辛くなっているのは

 彼女です。早く 気持ちを楽にして 元気になってと お伝えくださいね。」
と。

 先生の前で ポロポロと 涙が流れた。

 車に戻り 待っていた 長女に その話を伝えた。彼女もまた ワンワンと泣いていた。



 式前日 長女は便箋を買ってきて仲良しだったクラスメートに手紙をいっぱい書いていた。

 「かけた~・・・・」と 伸びをして 妹を助手席に乗せて 出かけていった。

 5人に手紙を配り そのうちの代表の子には手紙と共に大きなケーキを渡してきたらしい。

 ケーキ屋さんで 一番大きなケーキに「卒業おめでとう!」と 書いてもらったんやでぇ と。




 3月1日 式当日 やはり 行かなかった。

 8時半頃 学校に電話を入れた。

 「はい わかりました。また 彼女が学校に来て 卒業証書を・・・と 思える時が来たら

 いつでも きてください。本日は 卒業証書授与式 おめでとうございます!!!」
 


 おっしゃってくださった。またまた ポロリと きてしまった。



  式には出ない ・・・・そんな選択も ありなんだぁ とこの歳にして認識したわたしだった。



  通っていた外来の看護師さんは 知り合いだった。

  通院のたびに 様子を聞いてくださる。

 「まあ 25,26歳くらいまで 付き合ってあげてね」と 言われたのを 思い出した。

  ぼちぼち・・・・歩こうか。









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Last updated  2008.03.04 21:40:31
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 ジョー0114@ Re:「ほな 行ってくるわ~」(05/20) こちらは一足お先に新年を迎えます。 今年…
 ジョー0114@ Re:「ほな 行ってくるわ~」(05/20) 元気ですか? 暑中お見舞いにやってきまし…
 ジョー0114@ 明けましておめでとうございます お元気ですか。 私は去年より仕事を始め…
 修&航ママ@ こんばんは~~。 ほんと ご無沙汰してます~。 その後 …

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