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マツダ君はいま大先生にべったり。 平日の夜には2~3回電話がかかってきます。 週末は朝に1本、午前中遊んだ後、昼食時に1本、習い事から帰ってくるとまた1本。 よくそれだけ電話をしてくるかと思うほど、頻繁に電話をして、遊びに誘います。
今日もまた、いつものような週末となりました。 「マツダ君と遊んでくるね」 あっと居間にお昼になり、12時を過ぎても帰ってきません。 結局12時半過ぎに帰宅。 「約束は守りなさい!」 妻のおしかりを受けています。 「大ちゃん、ピアノのあとは昨日欲しいって言っていた辞書を買いに行こうね」 土曜日の夕方は大先生はピアノのレッスンを受けています。 ところが、私が若先生の迎えに行った一瞬の間に、マツダ君から電話があり、出掛けてしまっていました。 「パパと約束があるんでしょ、と言ったのだけど、早く帰ってくるから大丈夫、と言って出ていったわよ」 ということで、5時まで待っていましたが、帰ってきません。 30分過ぎても連絡がないので、さすがに心配になり、まずはマツダ君の家へ電話。 留守電でした。 妻と手分けをしてマツダ君の家の近くを捜索。 「早く、リョウのおばあちゃんの家でご飯が食べたい。おなか減った!」 待ちきれない若先生がぐずり始めます。 15分ほどして、道を歩いている大先生を発見。 「こら! 時間を守れっていっただろう! お昼に破ったときにも注意したよね。なぜ守れない!」 気分を直して、外食に出かけようとすると、向こうから自転車に乗ってマツダ君がやってきます。 「お~い、大ちゃん」 私に言われる前に、大先生が先に伝えていました。 大人げないかもしれませんが、私の顔には「もういい加減にしろ」と書いてあったと思います。 そして、このことが、翌日の悲劇の伏線となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 20, 2011 05:04:19 PM
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