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昨日夏休みのちっとも面白くない思い出を書いた。
今日は夏休み最大の思い出を書くことにしよう・・・。 私の弟は築地のとある高級老舗寿司店で板前をしている。もう8年目だ。 最近やっとカウンターに板前として立てるようになり、様々なお客の相手を している。 店が店なだけに、客層がすごい。芸能人から政治家、スポーツ選手、社長さん などいわゆる「セレブ」ってやつ?! 私たちが実家から自宅へ帰る日の明け方にその弟が実家へ帰ってきた。ものすごいお土産を持って・・・!! それは100g1万円の高級牛すきやき用肉だった! 店で知り合った社長さんと仲良くなり、実家に帰ると言ったら特別に手配してくれたらしい。その方は今をときめくIT関係の社長さんで、毎日店に来て一ヶ月で300万くらい使ってくれるお得意様らしい。 はじめは「こんなクソ暑いのにすきやきかよ~」などと文句を言っていた私たちも肉の値段を聞いてから態度が豹変。皆少し顔が蒸気して、興奮気味だ。 弟はその社長Tさん伝説を次々と語り始めた。とにかくハンパじゃない金持ちらしく庶民の我々からは想像もつかない世界である。 「やっぱり時代はITだよ!」「どんな味がするんだろ・・・」 「是非そのTさんとお会いしたい」「一生仲良くしないと!!」 などなど外野はやいのやいのの大騒ぎ。 そして母と私はすきやきの材料を買出しに行った。「暑さを我慢してでもすきやきにしないと、肉に申し訳ないよね。」「肉が高級だから野菜は安いのでもきっと すばらしいすきやきになるよ!。」などとアホな会話。 「こんな肉もう一生食べられないかもしれない。」「お腹をすかせておこう。」 「昨日帰宅しないでよかったねっ!」「今お菓子食べちゃだめ!肉が待ってる!」などのトークも繰り広げられる中、いよいよその瞬間が近づいた。 「この細かく切れた脂身さえも数百円するのだ!!」などと言いながら、煮る。 そして・・・・口に入れた瞬間・・・それは「溶けた」あっという間に! 「う・・・うま~い!!あま~い!」(ミスター味っ子風) 「なんじゃこりゃ~」(松田優作風)などの叫び声が食卓をかけぬけた。 「ママ、もっとお肉ください!」という3歳の息子の叫びで非日常的体験は幕を閉じた。 それにしても「おいしい!」しか言えない私たちにはグルメ番組のレポーターは 絶対にできないんだろうな・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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