062529 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

俺様的美人学

俺様的美人学

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2005.05.18
XML
カテゴリ:恋ごと


「手紙には 愛あふれたりその愛は 消印の時の その時の愛」

少し昔、俵万智が詠んだ歌。
アタシはこの歌がすごく好きだ。

あやちんです。

こう天気がおセンチな日は、こんな歌を思い出すのも悪くない。
今の時代、「手紙」ってツールは年賀状くらいしか残ってないけどね。

昔、凄く好きだった男に手紙を書いた事がある。

自分一人が「彼の女」だと信じていた相手だったけど、実はアタシと付き合う前から「彼の女」は別に存在していたんだ。
しかもアタシより10も上の女。
当時、彼が25、アタシが19。

彼はプロ野球選手という素敵な看板をしょっていた。
どうしてもアタシが欲しくて「女はいない」と嘘をつきアタシを手に入れたその男は、3回目のデートの時に尻尾を出した。
女が貧血で倒れ、入院したという電話がデート中に入ったので。。。
結局その日はアタシを取ったけど。

アタシは若気の至りで、彼に突っ走っていた途中で引き返せない状態だった。
男は女の存在がバレた時、小指を立てて笑った。
それから

「週末は電話掛けんといて。」

と、言ったんだ。
お前は2番手なんだ、だから女と過ごす週末は電話するなという意味で。

結局、アホなアタシはそれから4年程、彼と付き合った。
見た事も無い女に対抗して、アタシは女を磨いた。
去年末、男友達とbarで飲んでる時

「お前は本当に綺麗になったと、あの時思った。」

と、言われるくらいに、あの時のアタシは急激に成長していったんだ。
他に何人の男と付き合ったか覚えていないけど、キープをサクサクこさえて、男に会えない悲しさや、週末の苦しさを乗り切る事に専念した。
もちろん、男と同じチームの野郎にも手を出した。
男も嫉妬に狂えばいいと思った。
でも、男が緑の芝の上で白球を追う姿が、アタシは大好きだった。


その内、男は女に捨てられた。
でも、アタシには来なかった。
そんなモンだ。
もう新鮮味もないしな。

アタシが25の時に友人から、男が結婚した事を聞かされた。
24の時に共通の知人が亡くなったという知らせを、別の友人から聞かされ、夜中妙に怖くなって電話した以来連絡を取らなかったんだけど、
「今、アタシは自分を大好きでいてくれる人と暮らしている」
と言いたくなって電話を掛けた。

「お前より、ぶっさいくな嫁でな。お前と同じ歳や。キャバクラ行ったりすると、すぐ泣くねん。やから、もう遊び出れんのよ。」

そんな事を言っていたが、嫁が妊娠して実家に帰ってるのをいい事にアタシを飲みに誘った。
アタシもより一層「いい女」になったと、認められたくて勝負に出た。
煙草嫌いな男の前で旨そうに吸ってやった。
気分が良かった。

それから、もう会ってない。
去年の秋に、ショッピングモールの中のスタバで偶然見掛けただけ。
そこには、焼きもちやきの嫁と、子供二人がいた。
エスカレーターで降りる時、目が合った。
何秒か見つめた後二人、同時に目を逸らした。。。。。。。。。。

お互い家庭を持った。
背徳心の塊だ。

「消印の時のその時の愛」

まさにコレだ。
アタシの愛は、男にはもう無い。
あるとしたら、感謝なのかもしれない。
嫉妬に狂って、どうしても自分に目を向けて欲しくて女に磨きに磨きをかけた事。
男の口には表と裏があるという事実。
バブリーな食事に、デート。
日本シリーズのチケットや、プロ野球という特殊な世界。
そして優越感。

これが、今のアタシの糧になっている。

当時19だったアタシが、もう今年29を迎えようとしている。
アタシは、あと何ヶ月かであの時の「彼の女」と同じ歳になる。






(これはフィクションではありませんw)



dietblog

らんくり

さくらぷれす:女性向け情報を提供する、検索コミュニティーサイト
女性の為の検索情報




femal-m















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.05.18 16:56:58
コメント(10) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X