ミャンマー軍政トップが演説、総選挙などで外国干渉に警告
ミャンマー(ビルマ)・ネピドー(CNN) ミャンマー軍事政権の最高指導者、タン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長は27日、首都ネピドーで催された国軍記念日の式典で演説、同国が変革へ向かうに当たり、外国による内政干渉に注意しなければならないとの見解を示した。
ミャンマーの政治改革を求める米国などを意識した発言とみられる。ミャンマーでは年内にも軍政主導の総選挙が予定されている。米国は対ミャンマー政策でこれまでの強硬路線から対話も重視する方針に切り替えたが、両国関係の改善はミャンマーの政治改革の進展次第との姿勢を打ち出している。
同議長は演説で、総選挙の実施期日には触れなかったが、民主主義、市場主体の経済体制への緩やかな移行を実現させる準備はすべての面で行われていると強調。体制の変革を生む段階的な措置に失敗すれば、国家と国民を危機に直面させると述べた。
ミャンマーでの総選挙実施は1990年以来20年ぶり。軍政は先に、総選挙実施のための関連法を発表、政党登録法では、裁判で有罪判決を受けた政党員は選挙に参加できないなどと規定した。国家防御法違反で自宅軟禁中の政治改革運動指導者アウン・サン・スー・チー氏や最大野党・国民民主連盟(NLD)の締め出しを狙ったもので、総選挙後も軍主導で国政運営に当たる意図を鮮明にした。
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