イランへの追加制裁決議、数週間内の実現に期待 オバマ氏
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は30日、イランの核開発問題に触れ、国連安全保障理事会が検討する新たな制裁決議について、今後数週間内に実現させることへの意欲を表明した。ホワイトハウスでフランスのサルコジ大統領と会談後の共同記者会見で表明した。
オバマ氏はこの中で、安保理の一部諸国が制裁強化に反対していることは認めながら、説得は今後も続けると指摘し、追加制裁の実現について数カ月も待つつもりはないと強調した。安保理常任理事国では中国が制裁強化に反対している。
オバマ、サルコジ両首脳は会談で、イランに対しより厳しい制裁を打ち出すことで合意した。
イランは安保理決議を無視する形でウラン濃縮を続行、これまで存在が明らかになっていなかった第2の濃縮施設も発覚している。低濃縮ウランを国外搬送、加工・処理した上で同国に返還する国際原子力機関(IAEA)提案にも抵抗し、核交渉はとん挫している。
米国は、イランと安保理常任理事国5カ国、ドイツとの核交渉の期限を昨年末までとするなど当初は対話路線もにじませていたが、成果が生まれないことから追加制裁発動に軸足を移している。
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