そんなこわいこえで はいっ ていったらかわいくないよ
もっとやさしくいって
3歳になった娘は
わたしにやさしくこんなことを言う
おしゃべりで
おませで
おりこうで
なまいきで
かわいくて
いとしくて
毎日女同士の喧嘩みたい
お互いの
すきなところ
なおしてほしいこと
言い合って
謝って
理解し合って
歩み寄って
抱きしめあって
仲直り
なんかカリカリしてばかりの日は
せめて寝る間際にと
今日は怒ってばかりでごめんね
具合悪くてあまり遊べなくてごめんね
と話すわたし
そして
いいよー
穏やかなこの娘の一言に救われる
明日はこんなことして遊ぼうね
うんっ
この一日に感謝
こんなことが楽しかったね
ありがとう
おやすみ
おやすみぃー
そして
毎晩のように
先に娘が寝ている寝室の扉を
こう思いながら開ける
今日のわたしは
幸せに甘えていないか
娘に冷たくなかったか
寂しさで息が途絶えるなんてこと
させてないか
神様が罰を与えるほどのことを
しなかったか
娘の
胸が
背中が
呼吸をして動いているか
確かめてしまう
どこのママもそんなものなのかな
いなくならないでね
いなくならないよ