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ある日の朝と夜(3)救急車で運ばれ 気管が火傷をするのは免れた 炎を浴びたら水を飲んではいけない事は知っていた 病院ではテレビも見せてもらえなかった 精神面の心配がなされたのだろう 脈は飛びまくり 始終器械が鳴った 退院できたその日 親戚が たまたま見たニュースで事を知り飛んできてくれた 目前で肉親を助ける事が出来ない苦痛は想像を絶する 避難所でも家族中の心は沈み 会話が無かった 父の落ち込みようは 見ているのもつらかった 自分が出かけている間の惨事で 自分が出掛けさえしなければ と、父も自分を攻めた 出火原因は漏電だった 掘りごたつのコードがいつの間にか傷んでいたらしい 避難所生活は1週間がめど その後は早めに家を探してくれとのことだった 葬儀後に学校近くに見つけた家に落ち着いた 学校・私の同窓生・息子の部活仲間・娘の習い事の仲間から義援金が届いた 近所に住む方々が様々なものを持ち寄ってくれた 一か月が過ぎたころ電話がかかってきた 『そろそろどう? 犬飼えそう?』 お世話になっていたペットショップからだった その子がわが家の長男 ルビーくん です。 ルビーが来て 変わった。一気に明るくなり家の中の色まで変わった気がした。 ペットの力は凄いと改めて認識した テディーとボビー2の代わりになってしまったけど あっという間にマスコットになった
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