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2011年12月09日
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(4) ルビー来たれど山河あり

11月末に建て直した家が出来上がり引っ越した

父の年齢を考慮した建て方にした

全てバリアフリー

玄関・勝手口・トイレ・お風呂・階段は当たり前だが

いたる所に手すり

ガスは危ないのでオール電化にした

避難所にいる時 同じ市内で火災が発生した

家が建て直せるまで住む仮住まいを見に行っている時だった

不動産屋さんの携帯が鳴って 

慌てた声で「すぐ向かいます」と言っていた

よりによって不動産屋さんが取引のあるアパートから出火したのだ

一部屋燃えただけで消し止められたが 

70代のおばあさんが犠牲になった

ストーブに引っかかりストーブごと転倒したらしい

痛ましい事故だった

仮住まいに住んでいる時 又近所で火災が発生した

同じくアパート 若い男性の火の不始末

燃える臭いが仮住まいまで漂ってきた

子供達のそれぞれの学校にも近かったので良く見えたそうだ

二人とも足がすくみ動けない状態になったようだ

たまたま主人は休みで自宅にいた

道一本挟んで並びのアパートだったので様子を見に行った

危ない様だったら非難するつもりだったようだ

しかし、煙の臭いにその場にいられなくなり逃げ帰って来た

私は 廻りが落ち着いて 現場検証が始まる頃

ルビーの散歩を兼ねて通り過ぎざまに様子を伺った

臭いはすさまじかったが 消防士の一人に見覚えがあった

そう 火事の時に駆けつけてくれた消防士だ

思い切って声を掛けた

「この間の火事でお世話になりました。」

一言お礼が言いたかった

ルビーは何を感じたのか 急いでその場を通り抜けようとした

これらの事から 原因は漏電だが 

火そのものに恐怖を感じるようになっていた

私の祖母は認知症を患い かなり大変な看護となった

その思いもあり 父がそうなった時の事も考え 

オール電化を選んだ

まさか 節電しなければならなくなるなんて 思ってもみなかったが

しかし 年を感じるようになっていた父は安心してIHを使えた

お風呂もボタン一つ 床暖房もボタン一つ 

私達を呼びたい時も 簡単にボタン一つで呼んでくれる

80歳になった父には 非常に安心して住める家となった

一方子供達は

息子は 火災の時 第一発見者だった

帰宅し おやつを食べていた

その時発生したきな臭いにおいで火事に気が付いた

まだ火が小さかったので 消そうとし水を汲んで火元に走った

しかし火の広がり方の方が速かった

手が付けられなくなり 逃げ出すと同時に 

二階に家族が集まっていたのを知らなかった為に

妹が家に間違って入らないように妹の学校へ向かった

パニック状態だ

しかし全ての戸は閉めてあった

そのおかげで煙があまり二階に上がらず

息子の異常な足音と逃げる際に少し開けた戸の隙間から洩れた煙で

私達も火事に気づけたのだ それが無かったらと思うとぞっとする

娘は 発熱し学校を休んでいた(息子はそれすら知らなかった)

火事に気付くと同時に外に逃げたが 犬を助けに戻っていた

学校で習っていた通り 

タオルで鼻や口を押さえ しゃがんで階段を上った

しかし煙に巻かれ苦しくて断念

私が真っ黒な煙の中を歩いている間に又外へ出たのだった

外にいる娘の元に私が行き ホッとしたのもつかの間

私が又家に入ったので パニック状態がひどくなった

『ママ―行かないで。止めて―』と泣き叫ぶ娘の声を背に

私は母を助けるために戻ってしまったのだ

主人もまだ家から出て来ない

『みんな死んでしまって一人ぼっちになってしまう』

娘はそう思ったそうだ

近所の方が通報してくれ

消防車が来てくれた時はもうかなり火が回っていた

近所の方も車庫にある自転車等を出してくれた

ホースで消火も試みてくれた

しかし火は燃え上がった

消火活動が始まると同時に 私は消防士の方に

まだ母が中にいる事 息子の所在が分からない事

実際、私は息子が逃げられたのか部屋に倒れているのか

なにも確認できていなかった

何台目かの消防車が到着した時

家の間取り図を広げられたテーブルの上の紙に画き始めた

 その時 友人が息子を探してくれ見つけ連れて来てくれた

あまりの安堵に息子を力いっぱい抱きしめた

私が間取り図を画きあげ消防士に説明していると

突然

『僕が悪いんだ 僕がばあばを殺したんだ―』

と、泣き叫ぶ息子の声が私の後ろから飛んできた

 

 






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最終更新日  2011年12月17日 05時32分59秒
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