ポンギーがやってきた
山河(4)(5)ではトラウマの発生状況を書いて見たが
トラウマは衝撃的な事件を経験するのが
小学生の頃の方がひどくなる気がする
上の子は中学一年生 下の子は小学四年生だったので
立ち直りも下の子の方が遅かった
その為に様々試みる事になる 親が出来る事を
娘は ストアーの中のペットコーナーに釘付けになった
2か月になったばかりの♂のヨーキーがいた
その子は娘が覗くと ピグレットを咥えて
娘めがけて飛びついて来た
ゲージのガラスがあるからぶつかると痛いだろうに
何度も繰り返すのだ
娘は笑いながら ガラス越しに声を掛けて遊んでいた
私達が側に行くと 振り向いた娘の目が
何を訴えているのか 瞬時に分かった
慌てて 獣医に電話で相談
まだお願いしている子は見つからないと言う
ならば もしここで決めるとしたら
何に気を付けなければいけないのかを尋ねた
連絡をしている間に若いカップルが来た
彼らも 小さい方のヨーキー
つまり娘が気に入っている方を見つめていた
しかし チビスケ君は若いカップルには目もくれないのである
驚いた 何のアプローチもしないのだ
主人と目を見合わせた とにかく抱かせてもらう事にした
値段的にも 破格に安かった もしや 何か・・・？
抱かせてもらっている間に
獣医から聞いた注意事項を素早くチェック
全てクリア 娘の気持ちをもう一度確認した
引っ越しも完了していたし ルビーの事も頭をよぎった
家が建てども 生活必需品のみ
余暇を楽しめるものは何もない 勿論ツリーも
クリスマス・お正月は父は弟の家族と
私達は主人の実家で過ごし
なにもない世界から脱出できたが
帰国したら元の生活だ
それも
悲惨な思い出となった同じ場所でだ
火災から1年を迎えようとしている
だから 物品より心を優先する事に決めた
そこでチビスケ君の値段の確認 しかし・・・
書いている値段に なにやかにやくっついて・・・
倍近い値段になった 詐欺か!!!!
眉根がしかまったが・・・娘は大事そうに抱いている
う～ん 唸り声が出たが 清水から飛び降りた
そんなでやってきたのがポンギーだ
ゴミ箱を覗く ポンギー3カ月
べッドでくつろぐポンギー8か月
少し成長したポンギー1歳3か月
そう、娘の為 ルビーの為に ポンギーはやってきたのだ
トラウマ克服の為に
ルビ―と仲良くなってくれる事を願うのみだ
べッドでくつろぐポンギー8か月
