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テーマ:行政書士(118)
カテゴリ:貨物運送業
昨日5月18日に、私のお客様2社の社長が「一般貨物自動車運送事業許可申請に係る法令試験」を受験しました。
この法令試験、去年の7月から新たに始まった制度です。 具体的には、一般貨物自動車運送事業、いわゆる緑ナンバートラックということですが、この許可申請を出すと、法人の場合は運送業を担当する常勤の役員、個人事業の場合は事業主が、申請した翌月に法令試験を受けないといけなくなった、ということです。 ところがこの法令試験、範囲がやたらと広い。 1 貨物自動車運送事業法 2 貨物自動車運送事業法施行規則 3 貨物自動車運送事業輸送安全規則 4 貨物自動車運送事業報告規則 5 自動車事故報告規則 6 道路運送法 7 道路運送車両法 8 道路交通法 9 労働基準法 10 自動車運転者の労働時間の改善のための基準 11 労働安全衛生法 12 その他一般貨物運送事業の遂行に必要となる法令等 と、ざっと挙げられているだけで12の法令。 これだけの法令の中から出されるのは30問。しかも時間は50分。 問題は○×式と選択で、法令集の持ち込みは自由とのことですが、WEBを探しても例題が見つからないですし、難易度も分からないので、一見かなり難しそうな印象を受けます。 この制度が始まって今回まで、うちの事務所では一般貨物許可申請の依頼がなかったので、対策を立てる機会がありませんでした。 ですが、今回2社同時に申請することになったので、受験対策テキストを作ってみました。 対象となっている法令を全部印刷するとものすごい量になるので、対象となる部分のみをピックアップ。各法令ごとにタグを付け、さらに対象となる条文にはマーカーで印も。 試験の1週間前にお客様にテキストをお渡しし、目を通しておいてください、あとは常識の範囲内で答えれば大丈夫だと思います、とお伝えしておきました。 その試験が昨日だったわけですが、夕方さっそく電話で試験はどうでしたか?とお尋ねしてみると、お二人とも開口一番「とにかく時間が短い!」 30問を50分で答えなければいけない内容なので、単純に計算すると1問に使える時間は1分半強(100秒)。 この時間で法令集の中から該当する条文を探して読んで答えを書く、というのは、考えてみればけっこう厳しい。 お二人ともテキストの中から探すのにずいぶん苦労されたようでした。 でも、単に市販されている自動車六法を持ち込んだだけの人は、ものすごい量の中から該当する部分を探さないといけないので、もっと大変だったかもしれません。 さらに、貨物運送事業とは直接関係なさそうな労働安全衛生法や労働基準法からも出題されるわけですから、やはりある程度の事前の準備はしておいた方が良さそうです。 そして今日、そのお二人から電話。 「合格したよ!」 「昨日が試験で今日が結果発表?!」と驚いたのですが、お二人とも無事合格。私もホッとしました。 終わってからの笑い話なのですが、このお二人、席が隣だったようで、お二人から「同じテキストを持った人が隣に座っていたけど、あの人音丸さんのお客さんじゃない?結果どうだった?」と聞かれました。 お二人とも合格しててホントに良かった、と思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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