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カテゴリ:新たなヤミ金的ビジネス
過払い返還ブームや総量規制ですっかり勢いがなくなってしまった消費者金融。
いわゆる「ヤミ金」が、今どのように活動しているかは、すっかりマスコミにも出なくなってしまったので不明ですが、その一方で新しい金融ビジネスが誕生していました。 スポーツ新聞を開いたときに目に入る、下の方の「お金に困った方はお電話を」的な広告。 実はヤミ金ではないのだけれど、実態は限りなくヤミ金に近いといえるような新たな金融ビジネスなのです。 その手法は・・・・ 1.窓口で金貨を市場の倍近い価格で販売。支払いは1週間後とか10日後という契約を結んで客に金貨を渡す。 2.金貨を受け取った客は、貴金属ショップで金貨を売却。現金を手にする。 3.金貨を売却した業者は、約定日に金貨の代金を受け取る。業者の利益は、市場価格と売却金額の差額。 金貨をいくらで売ろうが、支払いをいつにしようが、契約自由の原則で、売り手と買い手双方が納得ずくであればなんの問題もないので、この形態を見る限り問題は無いように見えます。 しかし、実態は、金貨を客に売る時点で「こういう方法で現金化できます」と客に教えているし、客に売る値段は市場価格の倍ほどの価格。 それを1週間後、10日後に受け取るのですから、金利に直したら1週間で金利100%、月利なら400%、年利なら4800%という、以前のヤミ金など可愛く思えてしまうような途方もない数値です。 問題はこれがビジネスとしては、前述したように、売り手買い手双方が納得して契約しており、一見まともであること。 そして、このビジネスを行っているのは貸金業者ではないこと。 そのため、非常に問題が表面化しにくい状態になっています。 ただ、この途方もない金利は必ず以前のヤミ金問題の時のように、大きな社会問題、人の命に関わるような問題になるのではないかと懸念されます。 過払い返還ブーム、総量規制の鬼っ子のようなこのビジネスについて、また後日書きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月19日 23時36分59秒
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