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2012.05.17
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黄色いお花花

くろと散歩してる時に見かけていたのですが、最近見かけないので、もう散ってしまったみたいです。

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最近、読んだ本は、宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」というお話。


前に新聞で紹介されていて気になって読みました。


宮沢賢治も好きで、ちょこちょこ読んだことあるのですが、このお話は読んでませんでした。


新聞の記事を載せます。



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宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」は、自分の命をほかのだれかのためにささげる若者の物語である。
「献身」とか「自己犠牲」という言葉で表わされる行動や心のありようが描かれている。


グスコーブドリは、イーハトーブの森に生まれた。
両親に守られ、妹のネリをかわいがって幸せに暮らしていたが、あるとき飢饉が暮らしをおそう。
両親は子どもたちの食べ物を減らさぬようにと自ら森の奥へと消えていき、妹は人にさらわれてしまう。
ブドリはひとり残される。


生き延びて苦労しながら育ったブドリは火山の技師になる。
火山のエネルギーを利用して気候を制御し、凶作を防いでいたが、やがて大干ばつがせまっていることを知る。
ブドリは自分の命を投げうって火山を爆発させ、人々の命を救う。


そんなに遠くない昔、日照りや冷夏による凶作で多くの人が飢えに苦しみ、子どもが売られた。
そういう時代の物語だけれど、食べ物にあふれた現代にも通じるメッセージもうめこまれている。


昨年3月11日、東日本大震災が起きた。
東京電力福島第1原発が爆発し、放射性物質が広がった。
原発の近くはとても危険だった。


でも、被害を食い止めようと、そこにとどまった人たちがいた。
空から、周りから、原発を冷やす水をかけ続けた人もいた。
ブドリのような人たちだ。
私たちはそうした行いを尊いと思い、その心を美しいと感じる。


でも、もし、あなたの大切な人が、あなたのために、またはみんなのために命を落としたとしたら、あなたはそれをどう受け止めるだろうか。
そして、あなたはブドリになれるだろうか。


宮沢賢治は、今を生きる私たちを射抜くような問いを、過去から静かに投げかけている。






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最終更新日  2012.05.17 17:23:31
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