ロシアより愛をこめて
ワールデンブックストアで買って来た「RUSSIAN,POLISH&GERMAN cooking」のお料理本見て「ボルシチ作ってみるねー」といったところ「ボルシチ」の発音が、まるで相方に通じない。「BORSHCHだよ。ぼ、る、し、ちー!」十回くらい、ボルシチコールしてしまった。「ああわかったBORSHCH(ボルシュー)だね」って、相方と意志の疎通がはかれるまで。いろいろお野菜に、まっかっかなビートいれてクローブ入れて、beefbroth(缶詰めのスープストックみたいなの)で煮込むの。仕上げ葱刻んだものと、サワークリームのトッピング。ビーツの赤が、見た目にも元気を与えてくれる一品です。で、ここはスタージンベルーガキャビアと、ギンギンに冷えたウォッカなどと思いねだってみたのです。でもベルーガは究極のお値段。ぐっとここは涙を堪えて我慢しようと思う。で、帰宅したらば「キャビアあるよ。食べよーよ」と相方がいうので、顔色輝かせて一口カナッペに噛り付いたら、それはやっぱり「インチキキャビア」であった。「ロマノフキャビア」とかってラベルにも書いてある。ランプフィッシュの卵だね。お口のなか真っ黒になったし。ベイビーフードくらいの瓶詰めで、えらいべらぼうなお値段のキャビアを、炊き立てほかほかごはんにのっけて食べるのが日本人の喜悦というものなのに。で、いきなり私事で恐縮だが、姐やんの母方の爺様は、顔立ちくっきり良い男。どうもハーフっぽい顔立ちをしている人だった。なにかの拍子で、「だから私は、16分の1は高貴なロシアの血を引いている」と、相方に罪のない戯れ言をかましたことがある。で、今日マーケットでお買い物中。「そういえば、お姐さんのロシアンネームって何なの?」と相方に真顔で問い掛けられてしまった。咄嗟に私も真顔で応える。「エカテリーナ=カムチャツカスカヤよ」と。言い切った自分を褒めてやりたかったが、口元がら薄っすらと血が滲む。舌を噛んでも、台詞は噛まない姐やんであった。で、相方にもすかさず命名してあげた。「今日から私は、セルゲイウラジミールラスプーチンムソグルスキーとあなたのことを呼ぶわね」と。それから二人でカーリンカ、カカリンカカカリンカマヤ!と合唱しました。相方は、コサックダンスも踊ります。姐やんは、ネッカチーフを頭に巻いた「バブシカ」スタイルで、バラライカ奏でてました。ええセーフウェイでね。………すいません。口元血滲んだのと、コサックダンスとバブシカとバラライカの部分は、適当にでっちあげました。………ハラショー!!