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りんごの井戸端会議

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2009.05.31
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カテゴリ:着物

 

昨日は、日本橋の高島屋で、江戸小紋人間国宝である小宮康孝さんの作品展示会があり、目の保養に行って参りました。

江戸小紋は、以前に「いわれ柄」のリサイクル着物を買って以来、柄のいわれを調べるのが楽しくて、はまっております。
とはいえ、お高いゆえ、いまだ1枚しか持っておりません。

人間国宝である作家さんが作った着物は非常に高価です。
リサイクル品であっても、作家物であればかなりの高値が付きます。

まだ「作家物」におめにかかったことのない私は、それこそ興味津々で出かけました。

この日は、午後からご本人の小宮先生もいらっしゃり、直接お話しすることができました♪

小宮先生の着物の特徴は、染めの色にあるのだそうです。
限りなく透明に近い色を求めて20代の頃から染料の研究を重ね、ある染料に辿り着いたそうです。その独自の染料を使って染め上げられた着物は、50年経っても色あせることなく、新品のように着ることができるそうです。

 

人間国宝_小宮康孝さんと.JPG 小宮先生と

 

また、先生の息子さんからも、たっぷりといろいろなお話を伺うことができました。

先生のこだわりは、染料だけでなく生地にもあり、それはみな、実生活に基づいて「着易さ」を追求したものであるとのこと。 長襦袢ひとつとっても、生地の織り方からこだわっていらっしゃるそうです。

棚に並べられた反物には、裾回し用の生地も付いていたのですが、裾回し用の生地は、あえて共布ではなく、すべりのよい生地を使っているとおっしゃっていました。柄も着物地に合わせて粋な感じの柄が使われていました。

よく、共八掛けが付いていると上等だと言われますが、共布で八掛けを作ると、「しぼ」がひっかかってしまい、足さばきがいまひとつよくないので、小宮先生のところでは、あえて共八掛けは使っていらっしゃらないそうです。

 

さて、店内には、発色の良いすがすがしい色の反物が多く飾られていました。
ブルーや紫、緑と、本当に綺麗な色ばかりでした。

そして、小紋の柄も、今までに見たことのない珍しいものばかり。
もう、小躍りしたくなるほど楽しい柄がズラリです。

最初に目に留まったのが、「ふぐと茄子」の柄。
これは、先生にお聞きしたところ、昔は茄子を河豚の毒消しとして食べる習慣があり、そこから「厄払い」の意味で「縁起柄」とされているのだそうです。

うんうん、こういうお話が大好き。
洒落ているではないですか、昔の人って!

 

いつか機会があったら、工場を見学させていただこうと思っています。

そしてそして、いつかいつか機会があったら、先生の江戸小紋を誂えたいです(夢)ハート(手書き)

 

小宮先生のプロフィールはこちら

代表作はこちら

 

とても勉強になった有意義な一日でした。

 






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Last updated  2009.05.31 15:21:19
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