昨日の怒り話で思い出した話です。
学生時代の先輩に、いつもとっても穏やかで、めったに怒らない人がいるのだけど、その先輩がある日激怒したというのです。
それは、先輩と奥さんが二人で車に乗っていたときのこと。
道路に一匹の猫ちゃんが横たわっていました。
車にひかれてしまったようです。
そのときは、瀕死の状態ながらもまだ生きていたそう。
優しい先輩は、車を路肩に寄せ、その猫ちゃんがこれ以上他の車にひかれないようにと、猫ちゃんの頭と足を持って道の片隅にそーーっと引っ張っていきました。
後続の車たちに、こっちに寄らないでくれと合図しながら。
しかし、非情な車がいたものです。
そーっとそーっと猫ちゃんをいたわりながら引っ張っていたそのときに、1台の車が猫ちゃんの上を踏んでいったのです。。。
猫ちゃんは先輩の手元で息絶えてしまいました。
このような状況に見舞われたとき、皆さんは平常心を保てますか?
先輩は猫を踏んでいった車を追いかけ、運転手を激しく叱咤し、車のボディをボコボコになるまで蹴り続けたそうです。
運転手はその剣幕に縮みあがっていたとか。
この話を聞いて、相手の運転手が怖いおにーさんじゃなくてよかったと思った私ですが、先輩は、相手がたとえヤクザだったとしても、あのときは同じことをした、と言っていました。
普段とても穏やかな人なだけに、怒り狂う姿が想像できなかったのですが、もし自分も同じ状況に置かれたら、きっと同じように車をボコボコにして、怒り泣きしていたと思います。
その非情な車の運転手、相手が優しい先輩だったから怪我をしたのが車だけで済んだのは運が良かったのかもしれません。
という怒りにまつわる悲しいお話でした。
休暇届<(_ _)> (ぱくり)
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