125の物語

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• ひかり

  燃えるゆらめきゆらゆらと炎のなかで、あなたは産声をあげる。すべてのしがらみを焼き払い、私たちの罪と欲も焼き払い、あなたは飛び立つ。あなたの名は不死鳥フェニックス私のこころに宿るあたたかいひかり…不死鳥よ、不死鳥よ今日もあなたの鳴き声を聞く。あなたの中にもひかりはある。あなたを包むやさしいひかりを忘れていませんか？

  2005年09月24日

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• 神様からの不思議な質問

  ありのままにあなたを見ている人ただあなたを愛してくれる人あなたが一番困っている時ごく自然ごく当たり前のようにあなたを助けてくれた人それはとっても不思議な人に会いましたね。あなたはその不思議な人を大切にしてますか？その方こそ、あなたの運命のパートナーかもしれませんね。でも、あなたは迷う。それが異性ならなおさら迷う。容姿、経済性、相手の欠点そんな条件があなたの頭をよぎってはいませんか？でもね、あなたは相手に条件をつけることができるほど素晴らしい人間と言えますか？完全な人はいません。あなたもまた完全ではないように。許しの愛…ここからはじまる愛は発展します。あなたは彼、彼女を愛し、彼、彼女はあなたを必要とし、あなたを愛するようになるでしょう。もう一度よく思い出してください。あなたをありのままに見てくれた人見返りもないのに、ただ愛してくれる人一番困っている時にあなたを助けてくれた人もしも、すでに出会い、しあわせに暮らしているなら私の言うことはありません。どうか、あなたが、真のしあわせを手に入れることを私は祈ります。あなたの心を救う人こそあなたの良き人であり、イエス様が説かれた”隣人”でございます。あなたが一日も早く”隣人”に出会うことを祈ります

  2005年09月23日

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• 手放すということ

  誰かに認めてもらいたいとか、多額のお金を手に入れたいとか、欲だけが膨らんで、いつしか自分を見失っていた。手放すことで自分が本当に大切にしていたモノを思い出すことができた。それは楽な選択ではなかった。つらさを伴う選択肢だった。今まで信じてきた判断基準、それもすべて手放した。もう一度ゼロからスタートしようと思った。原点に戻ろうと考えた。時は静かに刻まれていく。私も静かに勇気を出す。しずかに、一歩を踏み出して歩き始める。あなたもしずかに、大切な一歩を踏み出してみませんか？

  2005年09月23日

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• 今日限りの命ならば

  今日限りの命ならば私は笑顔で人の話しを聞く。今日限りの命ならば私は人生の師から話しを聞く。今日限りの命ならばと、問いかけることで自分の本当にやりたいことが見えてくる。人は必ず死を迎える。人生の最後を想像するからこそ、生きることが輝く。人生の最後を迎える時、あなたは人から何と呼ばれたいのか？どんな言葉をかけてもらいたいのか？それこそがあなたの人生の隠れた願望であり、生きがいであろう。そして、本来のあるべき姿かもしれない。今日限りの命ならばやさしい言葉を伝えよう。今日限りの命ならば学んだことを惜しみなく伝えよう。今日限りの命ならばこの物語を伝えよう今日限りの命ならばあなたは何を大事にしますか？

  2005年09月22日

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• あなたはいつも突然もやってくる

  何の前ぶれもなく、あなたは突然やってくる。やって来てはうれしい知らせを教えてくれる。何のまえぶれもなくあなたは私に教えてくれる。私の進んでいる道は良い道だと。悩みすぎていると、必ず、切り替えし案を私に与えてくれる。人生は一冊の問題集どこかに必ず答えはある。マザーテレサは言った。「大きなことはできないけれど、小さなことを大きな愛でやる」一人でビルを建てれる人がいないように一人で人生悩まないで、一年後の自分に頼ってみよう。十年後の自分に頼ってみよう。百年後の自分に頼ってみよう。未来のあなたはいつも突然やってくる。私に最高のアドバイスをするために…。だから、いつでもやって来てね。遠慮はいらないから

  2005年09月19日

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• やっぱり、おばあちゃん

  勝ちを求めるでも、勝てない。おばあちゃんの言葉を思い出す。「勝ちたいって思ったら、負ける。負けたいと思っても負ける」「じゃあ、どうすればいいのよ」と、私は怒った。「どっちも思うなってことや」と、おばあちゃんは言う「でも、それだと、どっちにもならないじゃない」「勝つか負けるかわからんでもええ。生きてるって感じることが大事なんや」と、おばあちゃん私を見つめてくる。「生きてるって感じる？」「そうや」と、おばあちゃんは笑顔でほほ笑む。あの時はわからなかった言葉…でも、今は少しだけわかる気がする。勝つことを考える時未来のことにエネルギー（時間）を注ぐ。負けることを考える時過去の自分を振り返る不安要素を挙げることにエネルギー（時間）を注ぐ。でも、一番時間を注がないといけないのは今じゃないのかなそう思えるようになった。未来よりも過去よりも今にエネルギーを注ぐ。おばあちゃんはそれを伝えたかったのかもしれない。ありがとう、おばあちゃん

  2005年09月18日

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• 忘れていた都

  坂をかけ足でおりていると、あなたの声を聞く。あなたは自転車に乗っていて、私はあなたを追いかける。あなたは私を笑い、冗談を言って、去って行く。それは私の初恋。今、思い出してもあなたは私には手に届かない都のような人でした。それでも、楽しい思い出です。あなたに出会えたことで胸の高鳴り、知りました。ありがとうあなたの名前さえ知らない。それでも私は好きでした。忘れていた都…それは私にとって心のふる里誰の心にもそんな都があるのかしらもしあるならのぞいてみたい叶わぬ夢と知りながら人気blogランキングへ

  2005年09月16日

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• それでも道はある

  うしろを振り返って見るといろいろと後悔することはあるかもしれない。私なんて多すぎて困っちゃうって、人もいていいと思う。むかし自分のことを愛してくれた人を思い出してどうして答えてあげれなかったのだろうそれは切実でつらい後悔になるものもある。それでも道はある。つらい時悲しい時苦しい時酒を飲んでもタバコを吸っても暴れてみても逃れられないそれでも道はある。気持ちはあなたを支配することはあってもあなたじゃない。気持ちとは突然やってきた台風と同じ。台風の暴風域にいる間は風の強さに揺らされる家、窓の音におびえる。でも、通り過ぎてしまえば気分は楽なもの。気持ちとは台風、嵐のようにあなたの心の中で大暴れはするけども必ず通り過ぎるもの。忘れないでほしい気持ちはあなたじゃない。あなたを定義するのは気持ちですか？あなたは誰ですか？地位や名誉ではなく、鏡にうつるあなたであってください。地位・名誉という仮面を脱いだあなたであってください。建前、機嫌取りをしている仮面を脱いでください。誰もそんなあなたを見たいと思っていないんです。気づいてください。あなたは自分の笑顔を見せているだけでいいんです。相手の機嫌をとらないでください。あなたはあなたの機嫌だけとっていれば幸せなんです。あなたの笑顔を不思議と待っている人がいるんです。そんな人こそ、大切にしてくださいね。人気blogランキングへ

  2005年09月11日

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• 自分を見つめるとき

  今の世では幼い子がパソコンのやりとりで命を奪い合っている。残虐さだけを見れば悪に見える。でも、残虐な人ほど、他人に知られたくない寂しさを持っている。あの時、ほんの少しだけでいいからお父ちゃんに、お母ちゃんに、声をかけてもらいたかっただけなのに…。ただ、友達に声をかけてもらいたかっただけなのに…。「寂しい自分を見つけたら、その子のそばに行って抱きしめてやるんや」と、おばあちゃんは私によく言ってくれていた。私も小さい頃の寂しい自分に何度も出会った。見つける度に抱きしめた。不思議と涙が出た。自分でむかしの自分を抱きしめているだけなのに、うれしかった。ああ、私、この時、こうしてほしかったんだ。抱きしめてほしかったんだ。やさしくそっと抱きしめる。単純な行為の中に、忘れていた「何か」がある。今日も風は吹く。「何か」は風のように通り過ぎていく。それでも私たちはその「何か」を必要としている。自分を見つめるとき、あなたが「何か」をこころで感じるときしあわせはあなたに訪れる。

  2005年09月09日

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• お釈迦様

  おばあちゃんの教えの中に出てくるお釈迦様って人、偉いのかな？ってよく考えていた。今でもときどき思い出すおばあちゃんのありがたかったお話「混乱したら三つの約束を思い出すんやで」と、おばあちゃんはよく言っていた。「三つ？」と、私は聞き返す。「そうや。ええか、よう聞いとき。最初の一つはな、『どうやって』を『何を』に置き換えることや」と、おばあちゃんは私をじっと見つめてくる。「どうやって宿題しようじゃなくて、何をに置き換えるの？」「そうや。やってみ」と、今度は笑顔で微笑むおばあちゃん。「私は…何をする？宿題、国語、漢字の書取。でも算数はわからない」「うんうん。漢字の書取は自分で、できるんやな。じゃあ、算数は何をすればできるようになる？」と、おばあちゃんは聞いてくる。「えーーとね。私、わり算でつまずいちゃって。それから嫌いなの算数。だから、わり算ができるようになればできるわ」と私は答える。「ほぉか、それならかけ算とひき算、それにたし算は得意なんやな」と、おばあちゃんは聞いてくる。「ううん。たし算はできるけどね。ひき算、そんなに得意じゃないの。あと、かけ算はどういうわけか得意なの」と私は答える。「ほなら、二ケタのひき算からやってみ。それとも一ケタの方がええかな」と、おばあちゃんは言う。「二ケタぐらいなら簡単だよ。それより三ケタが難しいの」「だったら、やっぱり、二ケタからやな。二ケタのひき算を自分で十問作って解けたらおばあちゃんに見せてみ」と、おばあちゃんは言う。「うん」と、私はえんぴつとチラシを一枚持って来て、さっそく作った。そして、解いてみた。「はい、できたよ」と、私はおばあちゃんに見せる。「ようできとる」と、おばあちゃんは褒めてくれる。「じゃあ、次は三ケタのやり方を教えちゃる」という具合に私はうまくおばあちゃんに乗せられて勉強するうちに算数が得意になっていた。人は『どうやって○○しよう』と、考えるから、ますます焦点がずれてしまうということに気づかずにドロ沼へと足を突っこんで行く。それに対して『何を』だと、具体的に何かをすればいいんだと、前向きな方向に進む。　おばあちゃんはこうも言っていた。お釈迦様の教えの中でもすごいのは、天台知顎（てんだいちぎ）という方に説かれた一念三千論という教えだったって。　それは、『どうやって』を『何を』に置き換えるだけで、人間は、迷いの迷路から前向きで具体的な未来を作れるということに気づく教えなんや。って、言われたけどピンとこない。「わからない」って言うと、「つまりやな。一つ考え方を変えるだけで、過去、現在、未来にある三千世界を極楽浄土に導ける教えや。つまり、地獄は本来ないんや。わかるか？」と、またおばあちゃんは質問をしてくる。「わからない」と、私はわからないを連発する。「一念三千論が本当にすごいんわ、ここからや。よう聞いとき。人を明るくする言葉や話しをする人はどこにいっても天国を作れるっていうことや。だから、お釈迦様は常に天国におられるんや。わかるか？」と、おばあちゃんは、また私をじっと見る。「うん、今度は少しわかったよ」と、私は答える。その後はいつもの肩たたきタイムになる。「ねえ、おばあちゃん。あとの二つは？」「また明日教えちゃる」という口癖を聞く。私が続きを教えてもらったのは一週間後だった。それでもいいおばあちゃんだった。ありがとう、おばあちゃん。

  2005年09月06日

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• 遠い世界にいるあなた

  遠くであなたは笑っている。遠い世界であなたは踊っている。でも、むかしの私は持ち主を失くした人形のようだった。椅子に座り、あなたの笑顔の写真を眺めている。あなたがいなくなって私ね、気づいたの。まだあなたのモノを捨てれなかった自分に。まだあなたがいるかのように生活していた自分に。いっしょに歩いたメインストリートも春の訪れもあなたへの思いを募らせるだけ。それでも薄れていくあなたへの記憶が…。それでもいい。鳥の声、青い空、私をつつむやさしい風たち。私は自然を感じて生きている。山を眺めていると、ときどき思う。私を置いて外国に行ったあなたにこだわっていた小さな自分を私の人生を決めるのは私どこか遠い世界にいるあなたはもう幸せを手に入れたかしら私はなんとかやっています。だから、私のことは心配しないでね。でも、ときどき思い出してくれればうれしいわ。

  2005年09月05日

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• 風さん、また吹かないかしら

  蒼白い月にあなたの笑顔愛しくてつい、手でつかもうとした。つかめるわけないのに…。月光り些細な灯りなぜかあなたの優しさを思い出す。似ているのよあなたがくれた優しさと月光り…。あなたとの過去にひたりながら私は歩く。地に足をつけて生きる。かつて、二人で歩いた道を一人で歩く。ときどき振り返る。誰もいない。わかっている。でも、つらい。風が私に語りかける。三角帽子を被った小人と一緒に語りかける。緑、赤、青、黄色とたくさんの小人たち現れる。小人たちは私に魔法をかけて、私を小さくさせる。私は小人たちと一緒に小さな小さな草舟に乗る。黄金色の河をゆらり、くらりと流れていく。小人たちとのん気にお茶でも飲みながらゆらり、くらりと流れていく。終点にはいつもあなたがいる。あなたはいつも私に語る。「まだこっちは早いよ。君にはまだ使命があるから…ね、もう少しだけ。でも、ぼちぼちとね」あなたの言葉で現実に戻る。風さん、また吹かないかしら。私はまた歩き出す。ぼちぼちと生きるために…。人気blogランキングへ

  2005年09月04日

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• 涙の旋律…そして虹のかなたへ

  　カサを忘れて、どしゃぶりの雨の中を走った。無我夢中で走った。突然、雨は上がり、青き空が広がる。きつねの嫁入り。その言葉がわかる人も少ない。そんな人をからかったような天気の後、大きな虹の橋が山を覆う霧の中から姿を現す。見る角度によって、多彩に姿を変えるところなどはあなたそっくり。笑顔、悲しい顔、寝顔、どれもあなた。白血病で、赤い命の花びらを散らしたあなた。治る病気になりつつあるなんて誰が言ったのかしら。あなたは必死に恋人の指に赤い糸をくくりつけて叫んでいた。「時を越え、運命の絆、永遠に」私はそばでそれを聞いて、自分の幸せを噛み締めた。いや、噛み締めざるをえなかった。あなたはパズルのワンピースを手に入れたのかしら。きっと手に入れたのだと思う。私はあなたと永遠の別れをした後、桜の花びらを見に行った。吉野の桜があなたのようで…。涙が止まらなかった。私はあなたを失って気付いたことがある。あなたは私の心にいた。恋人さんも同じことを言っていた。「彼女は私の心にいますから」笑顔だった。あなたの死は生命の原点はなんたるかを私に語ってくれた。私はあなたの別れと共に流した涙を、エネルギーに変えて、前に進む。＜花びらよ、姿変えても、あなたかな、友の思い出、虹のかなたへ＞人気blogランキングへ

  2005年09月01日

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• 理解できない

  「あなたのことを理解できないわ」と、言えば、「オレだって君のことは理解できない」って言われた。そのことを母に相談すると、「そんなの当たり前でしょ」と、母はあっさり言う。「どうして？」と、私が聞き返すと、「理解できないから理解しようと努力するんだべさ」と、言われてしまった。理解できないから理解しようと努力する…。「そうなの？」と聞き返す。「そうだよ、それを理解できない人が多いからみんなすぐに、あれ、離婚だ。殺人だ。なんてことになるんだべさ」と、母は言う。理解できなくて当たり前。理解できないから理解しようと努力する。もしかして、児童虐待にしてみても理解できないから虐待をしてしまう母親がいる。でも、理解できないのが当たり前だったら？しないよね。理解できないから理解する努力をする。母の助言を元に私はあなたと話し合いを持った。母に言われたことをそのままあなたに伝えた。不思議とあなたは謝ってくれた。私も謝った。私はあなたをよく理解してなかった。あなたも私をよく理解してなかった。だから、お互いに理解する努力をすることを約束した。あの日からすべてがうまくいく。母さん、ありがとう。理解できなくて当たり前。私はこれからもあなたを理解したい

  2005年08月31日

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• おばぁちゃんの教え

  「仏様に感謝して生きよ」あなたはいつもそう言ってくれた。「仏様の姿は見たことないから信じれない」と、私が言えば、「でもな、命があるっていうんはわかるやろ」「うん」「命があるっていうことはあんたにも”たましい”があるってことや。”たましい”はな、仏様とつながっとる。弥陀の誓願言うてな、お釈迦様のお師匠さんはなすべての”たましい”が不動なる心を持てるようにしたい。そのためなら、この命をあなたにあげようと、おっしゃった。ええか、素直に不器用に生きるんやで」と、あなたは言ってくれた。そんなあなたも二年前に大往生した。今は、天国で私たちを見守っていてくれている。正確にはそんな感じがする。なぜなら、時々、あなたの声を聞く。「ぼちぼちな」と、あなたの声を聞く。疲れている時、悩み抜いて、絶望した時、あなたの優しい声を聞く。そんな気がする。天国から導いて下さってありがとう、おばぁちゃん

  2005年08月30日

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• 何度も壊されているあなた

  私、またあなたを壊しちゃった。でも、あなたは嬉しそう。あなたとは生まれた時から一緒にいるわよね。私はあなたを壊す度に私は強くなる。壊される時、あなたは「私、死ぬんです。ごめんなさい、神様。でもこれで彼女の愚痴からも解放されて、ひとり立ちできます。まあ、普段は影の存在だからかまわないけどね」と、言って笑ってくれる。そう、あなたは私の悩みが解決する度に壊れてくれたよね。ありがと「こら、またあんたは鏡と話して」と、母の声を聞く。「また会おうね。もう一人のあたし」と、あなたは言う。私は、うんと、短くうなずく。今度会えるのはまた私が悩んだ時…。私はこれからも何度もあなたを壊して成長する。さなぎから蝶に何度でも生まれ変わる。もちろん、あなたと一緒に

  2005年08月30日

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• タダほど高いモノはない

  あなたはいつも私にタダで快適な生活をプレゼントしてくれていたのに、私、全然気付かなくてごめんね。私の美しさと強さはあなたにもたらされていたことにも私は感謝しなくてごめんね。あなたはいつもいつもタダで提供してくれている。私が快活に動き、思考し、会話することを常にバックアップしてくれる。あなたは私が喜んでいる時、一番私を応援してくれる。悲しい時もつらい時も私と常に一緒であなたは私が気付かないうちに私を助けてくれる。あなたを知ったのは、私が生理になった時「ねえ、どうして女性には生理があるの？」と、聞くと、母は、「女性ホルモンの働きだよ。あんた、女性ホルモンをバカにしちゃいけないよ。神様からの贈り物なんだからね」と、教えてくれた。あなたがいるから私は健康でいれたことを知ったのは更年期…。ある日突然、体が私の意思通り動かなくなった。体のふしぶしに痛みを感じるようになった。一ヶ月入院することもあった。当然と思えるタダの生活の中に本当に価値あるモノが隠されている。あなたはそれを私に伝えてくれた。ありがとう。私はあなたに感謝しているわ。

  2005年08月29日

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• あいづち

  あなたはいつもあいづちばかり。私が星を見上げて「きれいね」と、言えば、「そうですね」とあなたは言う。私が花を見て、感想を聞いても「そうですね」とあなたは言う。たとえ愛の告白をしても「私もです」と感情のこもらない言葉ばかり。服を着せてもあなたは喜ばない。料理を作っても何もほめてくれない。あなたはいつも私の質問に答えるだけ。「これ、いつまでテレビゲームやってるの！」と、いつものように母の声であなたとの別れが来る。私はあなたに伝えたいことがあるの。「愛していたのよ。でもね、私ちゃんとした人と付き合うから。あなたとの思い出は忘れないから…。ねえ、ボーイフレンドを連れてきたら会ってくれる？」と、私は聞いた。「そうですね」と、あなたはいつものあいづちを返す。私はあなたに注ぎ込んだ情熱と時間を大切な人のために使います。

  2005年08月28日

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• 絆（きずな）

  あなたとの出会いはいつだったかしら。あなたとはずいぶん長く暮らしているのに私はあなたの名前を言えない。そんなにあなたと遊んだ覚えもないのにあなたはほころびている。あなたはいつも私が部屋に戻ると目を合わせてくれた。でも、あいさつさえ、私はしなかった。失礼な女ね。あなたはいつも勉強机の上から私を見つめてくれた。悲しいとき怒っているときあなたのつぶらでかわいい瞳はすべてを見透かしているようで怖かった。私はあなたを投げ捨てた。「大事にしなさい。せっかく、おばあちゃんに買ってもらったお人形でしょ」と、母は私に言った。私が投げたのが原因であなたは壊れてしまった。家に祈祷師がやってきて、あなたはお払いされた。私の胸に深い傷が刻まれた。あなたの純粋な瞳を恐れてあなたを追い出したのに、私はあなたを必要としていた。あなたは知らず知らずのうちに私の思いを受け止めてくれる『かけがえのないもの』だったと気付いた。そしてあなたは私の元に戻ってきた。あなたはいつも私の胸の中に…。

  2005年08月27日

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