カテゴリ:●ニャンズ
まさか… 新事務所に連れてきたその日に居なくなるなんて… 事務所には猫が隠れるスペースなんてないし、箱類も無い。 ベランダから隣りを見ると、木造2階建ての屋根が見えるだけ。 ん!? よく見ると一枚の瓦が割れてる…!? それも、不自然に。上から石でも落としたみたいな割れ方。 たしか…以前は割れていなかったような・・・。 え~い!! 兎に角、お隣の家を訪ねてみましょう。 そんでもって、「ニャンコが迷い入ってませんか?」って聞いてみました。 まさか「空から降って・・・」なんて言えませんからね~。 「居ませんよ~」が返事でした。 やっぱりネ・・・。 仕方無いか・・。そう思った時、お縁の床下から「ニャ~~ン」と、か細い声をだして、 ニョッコリと出てきました。 キキちゃん!!あんたやっぱり飛び降りたんだ!! 困ったもんだ。身体を隅々まで診ると、 下あごを少し擦りむいていただけでした。 新事務所の2件先は獣医さんだし、これも運命の巡り合わせと思って^^ 平成6年.6月の中旬からニャンコの居るデザイン屋さんが再スタートしました。 私の、田舎の実家は農家ではありませんが、 小さい頃から犬・猫・ニワトリ・兎・モルモット・山羊などを飼っていました。 犬は番犬。ニワトリは玉子と肉を食べる為。山羊は乳を搾って飲んでました。 ※兎・モルモットは食べる為では有りません。念の為。^^ 猫に関しては、当時から屋根裏のネズミを獲るのが仕事でした。 ご飯は人間の残り物。玉ねぎなんてお構いなし、たまの褒美は「ダシ用のイリコ」。 そんなのが田舎の一般的な猫の生活でした。 そんな家猫も、5~6年で居なくなります。それは交通事故であったり、病気になると 知らない所へ行って、いつの間にか居なくなっていました。 だから、猫に対して「悲しい」とか「寂しい」の感情が湧くことは有りませんでした。 さて、このキキちゃん。 狸に似た愛らしい顔をしてたので、たちまち事務所に来るお客さんの人気者。 当時は雑種猫と思っていたのですが、猫に詳しい友人が来て教えてくれました。 ●「ヒマラヤン、シールポイント」。 初めて知りました。 24時間、一緒に暮らしている内に、今まで気付かなかっ事が少しづつ見えてきました。 ・「あぐら」をかいて座る。 ・どうやら人間の言葉がかなり理解できる。 ・利口で、頭が良い。 ・我慢強い。 ・便秘症である。 ・目やにが多い。 ・いたずら好きであるとか・・・。 キキ。事務所のドア前で家族の帰りを待ってます。 キャンプ場にて。 電話が鳴ったら「にゃ~ん」と教えてくれます。 特に、テーブルには上がっていけない。と言ったら2度と上がらなくなったし ご飯の時「待て」も出来るニャンコでした。 それに、車に乗るのが好きで印刷物の納品とかでは必ず車に乗せて行きました。 「キキ~~」と呼べば必ず出て来るし、 外出から帰ればドアの前で待っていてくれるお利口さんでした。 そんな、キキにも「発情期」がやって来ました。 こんな可愛いキキの子孫が出来るのなら「お婿さん」を見つけよう!! でも「ヒマラヤンの雄」なんて簡単には見つかりません。 仕方ないので猫専門のペットショップに相談して、 生後2ヶ月のヒマラヤン=タッチをお婿さん候補として買って来ました。 タッチ、当時・生後2ヶ月半。 「男」として、頑張れるのは1年後の予定ですが・・・^^ 新婦のキキちゃんは、タッチの小さな身体を見て母性本能が出たのか? 物すごく喜び、毎日ベッタリ状態でした。 ところが、 マゼンタさんちに来て約2週間。 タッチのお腹が、少しづつ膨らんで「タップン・タップン」しています。 単なる食べすぎ!?だろうとお隣の獣医さんに連れて行きました。 診断は『猫伝染性腹膜炎(FIP)』余命2週間。 私は、生まれて初めて「たかが猫」の為に 泣き崩れました。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月20日 14時18分35秒
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