カテゴリ:つぶやき
昨日、伯父がスイカの網を被って寝ていたことを 書きながら、叔母を思い出しました。 叔母は私が幼い頃、私の家族と一緒に住んでいた時期があり 私は優しい叔母が大好きでした。 叔母は九州から出て来ていたのですが、 お正月などに九州へ帰省する際、 必ず列車に乗り遅れるのです。 当時は列車(はやぶさ)の寝台車の切符を取るのも、 父が徹夜でならんで買っていた貴重な切符です。 叔母はおっとりしていて、のんびりしていました。 何度か、列車の切符を無駄にしながらも 九州へ帰省するときには、「今回は遅れないように列車に乗るわ。」 と言いながら、公衆電話から、「今日も列車に乗り遅れっちゃた。 今から行ってもいいかしら。」と電話が掛かってきました。 そんな叔母も結婚が決まり、九州に戻ることになりました。 九州へ戻る日が近づき、親戚一同で、東京駅まで見送ることになりました。 父と母は「親戚の人が大勢見えるから、 遅れないように行かないと。」と何度も繰り返していました。 当日、叔母と母と私達兄弟で余裕をもって 電車に乗ると、突然電車が止まり車内アナウンスで 「只今地震が発生しました。しばらく運転を見合わせます。」の アナウンスがありました。 さあ、新幹線は待ってはくれません。 電車を降りてタクシーに乗ろうとすると どこも長蛇の行列です。 そのうちに電車が動き始めました。 大きな荷物を抱え、私達は電車に飛び乗りました。 東京駅へ着くと、新幹線は発車寸前です。 とにかく必死に走りました。 新幹線のプラットフォームに到着したときには ベルが鳴り響いていて、叔母は新幹線に飛び乗り、 見送りに来ていた親戚の人たちに、お別れの挨拶も できないまま、新幹線は発車してしまいました。 今でも叔母に会うと、その時の話が必ずでるのですが それを聞いていた従妹が 「ママの着物の着付けが遅れて、 小学校の入学式に私は一人で行ったのよー」 「エ~ッ 小学校の入学式に一人で行ったのー」 毎日書いていることを振り返ると、 かなり変わった一族のように思いますが、 我が家を含めて、ごく普通の一族です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月13日 22時15分23秒
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