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2006.05.17
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カテゴリ:Jリーグ
2戦続けてアウェーで不甲斐ない戦いをし
指揮官及びサポーターの怒りを買ったザスパイレブン。

今節はホーム前橋に戻り、開幕戦で3-0と快勝した神戸を迎えての一戦。
雨の降りしきる前橋敷島で、
Jでも屈指と言われる熱いザスパサポーターを前に無様な試合など決して出来ない事を、
選手達が一番分かっていたはずである。

前半はいつもの様に、とにかく点をやらない事を第一にセーフティな試合運びを進める。
一身一体の攻防が続いていた前半43分、
開幕からずっとスタメンを張ってきたDF尾本が負傷退場。
一抹の不安がよぎるが、代わりに入ったMF櫻田が中盤で守りに比重をおいたプレーに徹し、
しっかりとボランチの役割をこなして前半はそのまま終了。

前半凌いで後半勝負のザスパは13分、
FW太田が倒されてFKを得る。
これを蹴るのは現在J2最高レベルのパサーでもありキッカーでもある司令塔島田。
島田の黄金の左足から放たれたボールは鋭いカーブを描いて神戸ゴールに突き刺さる!!
日本一のフリーキッカーと言われる三浦淳宏を目の前にしてそのお株を奪う見事なFKである。
前節ホーム札幌相手に6-1で勝利を飾った好調神戸から先制点を奪う。

ところでこの試合の主審はJ屈指のファンタジスタ家本。
その効力は後半に炸裂した。
後半13分、それまで再三に渡り神戸の徹底した悪質プレーで削られまくっていた太田が神戸DF坪内に倒され、
坪内が戻り際倒れている太田にぶつかり転倒した事が報復行為ととられてイエロー。
主審に抗議した太田が2枚目のイエローを貰い退場!!
その後も神戸側に酷いプレーが度々あったが、
特にお咎めはなかった。

後半20分には右サイドを抜け出した佐田がPA近くで坪内と交錯、
足を痛めて負傷退場する。
この日様々なシーンで「大活躍」、とんだ凱旋試合になった坪内は99年度前橋育英の選手権ベスト4メンバーであり、
ザスパの佐田、大谷、里見と同期である。
当時高校からJ1に6人同時入団という高校史上最高記録を作った時の主将であった。
正確には副主将であったのだが、大谷の負傷により選手権本大会は主将としてチームを見事ベスト4に導いた。
ちなみにその時の準決勝の相手、岐阜工のGKは現在神戸GKの萩という妙な巡り合わせである。

試合はザスパ1点リードの後半20分、
島田のスルーパスに抜け出したFW高田がGKの動きを見つつ落ち着いて決め、
ザスパが2-0とリードを広げる。

後半26分には佐田に代わって入ったDF籾谷が左サイドから上げたクロスを、
神戸DFエメルソン・トーメがクリアミス!!
ボールはそのまま神戸のゴールに吸い込まれ、
ザスパが開幕戦同様、3-0と神戸をリードした。

後半も30分を過ぎたところで、
開幕戦に続きザスパが3-0と神戸を大量リード。
試合はこのまま終わるかと思われたが、
さすがに相手は昨年までJ1の神戸。
開幕戦の借りもあり、このまま終わるわけもなく、
後半33分にはFWパク・カンジョが見事なドリブル突破でPAに侵入、
DF鳥居塚のファウルを誘いPKを得る。
これを神戸の精神的支柱、FKでは無回転のボールを蹴る日本一のキッカー
三浦アツが落ち着いて決めて2点差に迫る。
これで集中力が切れたわけではないのだろうが、
後半44分にはゴール前の混戦から走りこんで来た三浦アツが強烈なシュート!
これが決まって今日2点目のゴール。
遂に1点差に迫る。
ロスタイムはまさかの5分!!ここでもファンタジー炸裂である。
神戸相手にいつ追いつかれてもおかしくないこの長い長いロスタイムだったが、
ザスパは斎藤を中心に集中して守りきり、そのまま試合終了。
連敗を2で止めると共に、開幕戦に続き神戸戦連勝を飾った。

今日の試合、三浦アツ対策として依田を右サイドに入れて本来の動きをさせなかった事も奏効した。
佐田、尾本の怪我は心配であり、退場した太田が何試合の出場停止になるのか不安が残る。
が、とにかく今日は快心の勝利であり、
前節の山形戦とは違って何としても勝とうという選手達の執念の伝わってくるゲームだった。

次節はアウェーで仙台戦。
何人かの主力の欠場が予想され、
中でも代えの利かない佐田が出られるかどうかで試合展開は大きく変わってくる。
前回はホームで引き分けた相手だが、
柏と並んでJ2最強クラスのブラジル人トリオを擁する仙台相手に、
基本は勝ち点1、あわよくば勝ち点3を得られるよう奮起を促したい。





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Last updated  2006.05.18 03:40:23
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