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カテゴリ:Jリーグ
激震の12選手解雇から2日、ザスパは今季最終節、ホーム最終戦VS東京V戦に臨んだ。
J2で今季唯一、東京Vに勝利の無いザスパ。 今季最低目標の10勝目を東京V戦初勝利という形で飾りたかったが・・・ この日は先発FWに先日解雇が決定した、 ザスパの前身であるリエゾン草津時代からの唯一の生え抜き選手であるFW堺がゲームキャプテンとして先発した。 J2昇格以降はほとんど出番が無いものの、関東リーグ、JFL時代は途中出場で貴重な働きをし、 多くのザスパサポの心を掴んだ選手、最もスタジアムを沸かせた選手である。 前半37分、その堺が魅せる。 ヴェルディがザスパゴール前まで攻め上がるが、 ザスパDF陣が何とか凌いで佐田が前線へ大きくクリア! これが高田→島田→堺と渡り、 堺が右サイドを突破、PA内で相手DFを振り切り、 切り返しながらゴール前へクロス! 島田がスルーしてボールは待っていた高田のところへ。 高田が軽くトラップして浮かしワンバウンドさせそのまま強烈なシュート! これが見事ゴール手前のヴェルディDF陣の間をすり抜けてゴールに突き刺さる!! ザスパが10勝目へ向けて念願の先制点を挙げる。 惜しまれつつレンタル終了が決定したMF島田から、 解雇の決まった堺に渡った魂の突破からの熱いメッセージを、 これからもザスパを引っ張って行くFW高田が全身全霊で受け止めて結実させた執念のゴール。 全ての熱い思いがその先制点に込められていた。 が、現実は非情である。 1-0のまま逃げ切ろうとしたザスパを嘲笑うかのように、 試合時間残り僅かとなった後半37分、 ヴェルディFW喜山が左サイドを突破しPA内に侵入、 これをザスパDF田中が倒してしまいPK! これをMFマルクスが決めてザスパが遂に同点に追いつかれる。 様々な思いを抱きつつ何としても勝ちたいザスパはその後怒涛の攻めを見せるが、 長いロスタイム4分間に突入しても得点できず。 結局試合は1-1のドロー。 掴みかけた10勝目は指の間からすり抜けて行ってしまった・・・。 試合終了後の選手達ほぼ全員が涙を見せていた。 それぞれに万感の思いを込めて臨んだであろう試合を結局モノにする事はできなかった。 だが、その気持ちは観ている者には確実に繋がったはずである。 今季移籍即攻守の要としてザスパを支え、観ているものに感動を与えたMF島田、GK高木、 唯一のチーム生え抜き選手であるFW堺、 J2昇格前からチームを支えてきたDF籾谷、依田、MF大谷、FW吉本、・・・ J2昇格初年度からレギュラーとして活躍したDF斎藤、 新加入のFW太田、結局試合に出ることは出来なかったGK近藤、DF柳澤、MF飯田、金子、豊原、 多くの選手がザスパを去る。 様々な思いはある。 だがプロである以上、チームが強くなっていくために英断を下さねばならないのは仕方の無い事である。 彼らの新天地での活躍、そしてザスパが彼らの思いを受け継いでより一層強くなっていく事を期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.04 01:47:42
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