気ままに趣味生活

2007J2開幕戦では東京Vに力の差をまざまざと見せつけられ惨敗、
前節のホーム開幕戦では風の影響もあり、徳島とスコアレスドローと、
ここまで1分け1敗無得点といい所なしのザスパ。
今シーズン初勝利を賭けて臨んだ今節の相手は、
2007北関東ダービー第1ラウンド、
「水戸ナチオ」ですっかりお馴染みになった水戸。
昨シーズンは2勝1敗1分けと、勝ち越した相手だけに、
堅守水戸ナチオアウェーとはいえ、何としても勝ちたい相手である。

前半早々に先制点を許して折り返した後半、
個々の能力と組織で上回るザスパは運動量を増やし、
ゲームを完全に支配する。
8分、左サイドでパスを受けたMF鳥居塚からのゴール前へのクロスを、
走りこんできたMF櫻田が上手く合わせて左足でボレー！
これがゴール左隅へ鋭く突き刺さり、
ザスパが2007チーム初ゴールとなる櫻田自身のプロ初ゴールで、
後半早々同点に追いつく。

勢いを増したザスパは続く15分、
MF櫻田からのCKを、
ゴール前にいたDFチカが相手DFの間をスルリと抜け、
走りこみながら右足でゴールに叩き込み、
ザスパが遂に逆転に成功する！

とどめは後半ロスタイム、
ゴール前でのクリアボールがMF鳥居塚に渡り、
鳥居塚が前線に走りこんでいた途中出場FW松浦にスルーパス、
これを受けた松浦が、前に飛び出してきた相手GKを冷静にかわしつつ、
無人のゴールへ軽く流し込む！
松浦の初ゴールダメ押し点で試合は終了。
今季初勝利をアウェイ水戸戦で見事に達成した。

前半と後半では見違えるように変わったザスパ。
キャンプ中からずっと練習してきた4-4-2に戻したこともあるが、
勝因は何と言っても攻守に奮闘した櫻田の動き。
前節は風の影響もあって思うようなパフォーマンスが発揮出来なかったが、
2月のPSM新潟戦でも可能性を見せていたように、
この日は最高のパフォーマンスを発揮、
もはやザスパには欠かせない存在となった。
ベテランらしい戦術眼を伴う渋い守備で勝利に貢献したMF秋葉、
相手に競り負ける事のなかったDFチカ、
2列目で本来のパフォーマンスを最大限に発揮したMF鳥居塚、
エースヤス、及び今季初先発のFW後藤のフリーランニングも効いたが、
なにより忘れてはならないのは、
宮崎キャンプ練習試合からずっと安定したパフォーマンスを見せ続けているFW松浦。
徳島戦で見せた驚異的なスピードはこの日も健在。
加えて、ブレることのない優れたボディバランスに足元のテクニックと、
これほどの素晴らしい選手がなぜ隠れていたのか？
よくぞ獲得できたと思う。
スピードが武器の、ザスパのカウンターサッカーにはピッタリの選手。
今後ますます得点を量産しそうな予感である。

次節はホームに鳥栖を迎えての一戦。
ザスパにとっては昨年でさえも達成出来なかった、
J昇格後初の連勝のかかる、非常に重要な試合になる。