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神大の学生が、とまった旅館の部屋の障子を破り、胴上げをして天井を破損した一件を自分たちでSNSにアップして退学になったという。 不思議なのが、自分たちのあほな行動をわざわざSNSにアップしたということ。大学は、退学という処分の一択であったと推測する。「こんなことをやらかしてこの程度か!」という反応がおそらくは世間一般のものだと大学が判断せざるを得なかったからだろう。 中二病・高二病・大二病という言葉があるそうだが、二十歳のころかな。 振り返ってみるに、下宿で「二十歳になったんだから意義のあることをやろう」という話が持ち上がり、先輩たちに「先輩たちが徹マンをやって、何時間くらいぶっ通してやったんですか?」と尋ねると、30時間という答えが返ってきたので、「記録は破られるためにある」 と卓に向かい、結局、35時間という「下宿大記録」を打ち立てた。これだけ長時間やると、四人の点棒の数はほぼ等しくなり、高校の数学の先生が言っていたことが頭の隅に浮かんですぐ消えた。それから四人で風呂に行って、前後不覚に寝た記憶がある。 つまり、その時の四人は、「世間様に迷惑をかけてでも自分たちのあほさを貫きたい」という考えはなかったし、またスマホもなかったこととてその行動を発信しようなどとは思いも寄らなかった。四人で、「あの時、オレら、あほやったよね」と振り返って笑うぐらいが関の山だった。 ふと思いついて調べてみると、ロシアのピョートル大帝は、25歳で200人近くの側近を連れて西ヨーロッパを視察、皇帝自らオランダの造船所で仮名で(ばれていたと思うが)ハンマーをふるって造船技術の習得に励んでいる。 ただ問題は、そうして働いた後の夜のこと、したたかウォッカをのんだ一行は、ホテルの部屋の窓を破壊し、テーブルや椅子、食器を盛大に放り投げたという。 当然、破損代金は、ロシア政府へ請求が行ったことと思われる。 ロシアを出発したのが1697年。それから300年ちょっとの時間がたった。 神大生たちの行動は、一罰百戒。「おれたちこんなあほなことが出来るんだぜ、えらいやろう」という思いで、世間に迷惑をかけるあほが少しでも減ることを願う。
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