備忘録

投資銀行で働く昔の先輩と語り。

投資ファンドの本質・価値って何よ、って厳しい突っ込み。

もとより、ファンド担当者は事業会社の人に比べて、事業のことは知らない。
経営自体、また、日々の実務にも携わることも中々困難。
だったら、事業会社の人が本気でやるのに比べて、投資ファンドの強みは何なの？
事業会社以上にどうやって儲けるっていうの？

教科書的に言えば、投資ファンドの儲け方（＝価値のつけ方）
１）借金をして投資を行い、それを株式価値に変えていくレバレッジ
２）安く買って高く売るアービトラージ
３）キャッシュフロー創出力を本質的に上げる、価値創造

となるが、１）はそもそも誰でも可能であり、３）は事業会社に劣る？となると、必然的に２）になる。ところが、いまや、投資ファンドブームで、２）のように安く買うこともできない。

さあて、困った。
やっぱり、３）のキャッシュフロー創出力を上げるしかないか。
これをやるために３－５年間、買った会社をうんうん言いながら経営するのだから。決して、身の丈以上に奢ってもいけないが、適度な自信、十分な自負心を持って、今までの経営陣とは違う、「儲け方」をなんとか作り出していかねば。上の「本質的」っていうところがミソ。場当たり的、その場しのぎ、また、社員・お客が肯定しないような「儲け方」は決してサイステイナブルではないし、結局は、大きなしっぺ返しが待っている。

もうすぐ会社を買収し、同社役員になる身としては、いやがおうにも背負わなければいけない使命。身が引き締まり、大きな不安が湧き上がる。必死で考え抜き、できるだけ議論を積み重ね、とにかく動く。不安を紛らわすにはこれしかない。

ということで、こんな時間まで語ってしまいました。寝なきゃ。