|
カテゴリ:歴史・社会
3月14日、マラッカ海峡で日本船タグボート「韋駄天」が海賊の襲撃を受け日本人を含む3人が誘拐されました。被害者の無事と事件の早期解決を祈るばかりですが、「今時、海賊?」と思われた方も多いのではないかと思います。私もかつては、幼稚園の時に読んだシンドバッドの絵本の如く昔話だと思ってました。
私が「現代の海賊」の話を聞いたのは、7年前位、軍事評論家・江畑謙介さんからでした。江畑さんは私の大学のOBで、一ヶ月に一回著名なOBをゲストに迎える大学の会合で直接お話を伺うことが出来ました。ご本人はユーモアたっぷりの気さくな方で、お話もとても面白かったです。 江畑さんから「今すごく海賊が出没しているが現実問題として非常に防衛が難しい」「海賊が出没するマラッカ海峡は中東からの原油輸入ルートで日本にとって大問題」等と聞き、その後、作家の曽野綾子さんが日本財団で海賊対策に資金を出した、との記事を読み、海賊問題の深刻さを感じました。 江畑さんからはまた「半島という場所は軍事・政治的に非常に不安定になりやすい」と聞きましたが、確かに朝鮮半島、バルカン半島など紛争が絶えません。 また「独裁政権は意外に長持ちする」という話も印象的でした。完全に国内を掌握し反対・民衆勢力を抑えつけている場合、どんなに国が疲弊していても独裁政権というものは長続きするそうです。確かに、フセイン政権も米国の強引な攻撃がなければまだ続いていたでしょうし、北朝鮮の政権も崩壊すると言われて久しいですね。 本を読むことも大事ですが、「本物」の専門家から直接お話を伺うということも大変貴重な機会です。もっとも一番大事なのは、本や話から得た情報を単なる知識から知恵にするために「自分で考える」、そして「自ら試してみる(行動する)」ことなのでしょうが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月20日 14時55分31秒
コメント(0) | コメントを書く
[歴史・社会] カテゴリの最新記事
|