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幸せな投資家の徒然記

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2005年06月26日
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カテゴリ:フージャース
昨日はフージャースの株主総会&懇親会に出席してきました。深夜帰宅となりましたが、様々な意味で非常に充実して楽しい一日でした。以下、報告は長くなりますので、「私個人の結論」を先に書きます:

☆「フージャースは予想以上に良い会社」
☆「少なくとも今後3年間は30%以上の成長が期待できる(株価は2倍以上?)」
☆「10年後時価総額1000億円(現在498億円)を目指し、成長企業で有り続ける」

☆☆☆ フージャースへの投資は増やすことはあっても減らすことはない!!

(新興市場以外で、優れたビジネスモデルで連続最高益を続け、財務指標も改善し続け、ROEが35%以上の高収益、今期40%以上の増収・70%以上の増益企業は無い(と思う))

株主総会の出席者は成長企業らしく年々倍増、費用も昨年の倍の200万円だそうです。でも株主総会・懇親会に出席した株主で「売る気」になった人は皆無と思います。むしろ優秀な企業であることを改めて実感した株主が多いのではないでしょうか。

株主総会の模様はフージャース株主友の会会長okenzumoさんも記してくれており(http://plaza.rakuten.co.jp/okenzumo/)重複する部分もあると思いますが、自分なりに株主総会と懇親会の模様を綴ってみます(文中の←、☆は私の感想)。尚、質疑応答は私が勝手に簡略化しています。また記憶違いもあるかもしれませんので内容については批判的に読んでくださいね。

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フージャース株主総会:6月26日(土) 赤坂プリンスホテル 五色1階「紺青」の間

ホテルの入口に「カブドットコム証券株主総会」の看板が大きく出ていて一瞬会場を間違えたかと思いました(笑)。カブドットコムも利用者の視点で営業している会社なので、フージャースと同じく株主の便宜を考えた土曜日開催なのですね。

1.11:00~11:25 廣岡哲也社長による営業報告
2.11:27~12:00 株主からの質問・応答(受付番号と名前を名乗ってからの質問)
3.12:00~14:00 株主懇親会(1Fに会場移動、美味しいランチ付)

1. 社長による営業報告

通常通り、資料に従って滞りなく終了。業績も株価も◎なので誰も文句なし(笑)。

☆ 営業報告は事前に株主に郵送してあった「第11期定時株主総会召集ご通知」を資料に用いて行われ、新たな資料の配布はありません。無駄を省く意味で◎。廣岡社長もポイントを抑えたわかりやすい説明で◎。

2. 株主からの質問・応答

☆ 参考になる質問が多く、レベルの高い会社は株主もレベルが高い!?(笑)。

質問(1)
「ストックオプション:希薄化につながり株主には不利。従業員にはボーナス上乗せなどで対応できないのか?」

社長回答
「希薄化のリスクについては認識している。希薄化には『成長』で報いる。」
「上場以来、ストックオプションの制度があっても実施実績は無い。今回も普通株式3000株はあくまで『上限』であって必ず実施されるものでは無い」
「会社の成長は株主のおかげだが、同時に社員が一丸となって頑張ってきた面もあるので、社員の更なるモチベーション向上という意味でご理解願いたい。」
「ボーナスなどで対応した場合(社員100人で100万円とすると)年間1億円の経費増加となるが、ストックオプションだと現在の株価(¥458000)で計算した場合13億円超のボーナスを出したことになる。」

☆ 個人的にはストックオプションは乱発せず適度な上限があればよいと考えています。今回のフージャースのストックオプション上限3000株は、現在の発行済株式総数108660株の2.76%に相当しますが、今期も30%以上の成長(40%以上の増収・70%以上の増益を予想)が期待できるので希薄化には確かに成長で報いられそうです。また、株主懇親会の時にフージャースの手嶋経営企画室長(←非常に優秀な要の人材です)にお聞きしたところ、ストックオプションは役職に応じて数が割り当てられるそうで、会社としては新しい人に割り当てたい意向のようです。ただ株主の声として「希薄化につながるリスクのある施策はとって欲しくない」というメッセージを伝えることが出来たので、質問者の方には感謝しています。

質問(2)
「配当性向10%についての会社側の考え」
「新会社フージャースキャピタルパートナーズの実態(組織、業務、本体との関係)」

社長回答
「配当性向については他社と比べて高いとは思っていない。ただフージャースは成長真っただ中にある企業なので、土地の仕入れなど成長項目に優先的に資金を投入したい。現在(会社設立以来10年経ち)次の10年をどう成長していくか検討中だが、成長が現在の70%から20~30%に落ち着いてきた場合は配当性向の引き上げも検討する」
「新会社の構成は、廣岡社長、小川常務、手嶋経営企画室長の3人」
「ベンチャーキャピタルだが、本業と関係のない新規事業に投資するつもりは一切無い」
「『マンション分譲でNO.1』を目指す経営目標に変わりはない。意味の無い多角化は行わない」
「マンション事業というのは幅広い取引先とつながりがあるが、その中で若い有望な企業に投資、自分たちのノウハウを活かして育てていき、『暮らしを豊かにする』という当社の目標分野で相乗効果を狙う。『より良いマンション』に繋げていく」
「現時点では、取引銀行・証券会社などから紹介された1社のみに投資」
「投資は、一社当たり1000~1500万円・総投資額も5億円程度に限定」

☆ 株式会社フージャースキャピタルパートナーズは今年4月1日付で新たに設立された子会社です(http://www.c-direct.ne.jp/japanese/uj/pdf/10108907/00032020.pdf)。「本体事業との相乗効果を狙う」という具体的な事業方針・内容が明確になって安心しました。限度額を設けて慎重に投資対象を絞り、本体事業への相乗効果を得る経営姿勢は◎。

質問(3)
「新しい監査役について」(新しい監査役の方々がご挨拶して対応しました)
「社員持株会に優遇措置はあるのか?」

社長回答
「持株会に優遇措置無し。給与から身銭を切って積立購入」

質問(4)
「ストックオプション:グループ外からの出向者は対象になるのか?」
「P15の損益計算書の営業外収益にある解約金収入とは何か?」
「取締役3人というのは少ないのでは?社長と監査役の両方の考えを聞きたい」
「今後のフージャースを取り巻く状況:戸建て進出について」
「8月のつくばエクスプレス開業への取り組み」

社長回答
「グループ外からの出向者(現在2人)はストックオプションの対象にはならない」

「解約金収入とは、顧客が転勤などの都合でマンションの本契約に至らず、手付金(150万円)を放棄したことによる余り喜ばしくない収入。但し、契約キャンセルは年に17件、1ヶ月に1件程度で、業界内では非常に少ない数字」

「(社長回答)取締役3人というのは、確かに東証第一部上場企業としては少ないが、従業員100人の規模では適正と考えている。外から優秀な人材を安易に招くことはしない。ベクトル(目標意識)が一致したメンバーで今後も成長していきたい。多忙だが従業員数はスローに増やす」
「(監査役回答)取締役の充実は大きな経営課題だが、非常なスピードで成長していく会社としては、効率の面からも現状では取締役数3名は適正」

「確かに戸建て事業にも取り組むが、『マンションデベロッパーで1位になる』という目標は変わらない。『安くて広い良質の住まいを効率よく提供する』経営目標達成のためには、土地の仕入れが重要。5000~6000坪以上の大きな土地だと競合業者が少なく、安く仕入れられる。大きな土地で、200戸をマンション・残りを戸建てという総合的な住まいプロジェクトを効率的に構築する方針」

「つくばエクスプレスには非常に注目している。既に埼玉県八潮の徒歩圏でマンションを販売中(←マリーナガーデン188戸[http://www.hoosiers.co.jp/products/index.html#0102])。またつくば市でも新しい土地取得を検討中。現状での「先行者利益」を享受し、一気呵成に事業を展開していく予定」

☆ 「取締役」は100人の従業員では3人で適正でしょう。解約金収入の質問のおかげでフージャースの成約率の高さ(→完成在庫ゼロ)を改めて確認できました。戸建てについては予想通りの回答ですが、「土地の効率的な仕入れ」に繋げるのは◎。後ほど手嶋経営企画室長にも確認したところ、1万坪規模の土地の取得も検討しており、マンション+戸建て+ショッピングモールを含めた土地の総合開発プロジェクトになるとのことです。「フージャースタウン」のようなものでしょうか(笑)。但しショッピングモールもあくまでも「マンションの付加価値を高める」目的かつ経営はその業界のプロに委託する方針で、非常に賢明な施策だと思います。つくばエクスプレス開業で土地の値段も既に上昇しているようですが、確かに先行者利益(土地の仕入れ情報)を活かしている模様でした。

(フージャース:期待以上の株主総会&懇親会(二)に続きます)





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最終更新日  2005年06月27日 00時32分49秒
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