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幸せな投資家の徒然記

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2005年07月18日
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カテゴリ:フージャース
(6)「中期経営計画」:通過点に過ぎず

中期経営計画自体は、年間供給戸数2000年3月期で2000戸など株主総会でも目標と同じで、マンション分譲業者としては平成16年の17位から「供給戸数1,700戸で13位、2000戸で10位」になりますが、あくまでも「通過点」ということ。アナリストがいう「2000戸」「売上高500~1000億円」の「成長限界」についても、「業界の通説を打ち破っていきたい」と。またNo.1を目指す布石として、東京都下・神奈川での供給を計画しているようです。但し、東京都下・神奈川においても「フージャースとして自分たちの思い(=安くて広い快適な住まいを提供する)を達成できる土地を自ら選定していく」とのことでした:

中期経営計画(平成18年3月期~平成20年3月期)の概要

    H17/3期  H18/3期 前期比  H19/3期 前期比  H20/3期 前期比

引渡戸数      979 1,3193 4.7%   1,700 28.9%   2,000 17.6%
売上高      21,032 31,000 47.4%        
経常利益      2,857 5,000 75.0%
売上高経常利益率 13.6%  16.1%
当期純利益    1,689  2,900 71.7%

■年間供給戸数:平成20年3月期に2000戸
■経常利益ベースで「年率20%以上の成長率」→それ以上を目指す
■徹底的な地域特化により効率性を重視→「埼玉・千葉で供給戸数ナンバーワン」
■「完成在庫ゼロ」の継続
■「株主資本比率30%以上」を維持

「長期経営目標として、「マンション分譲でNo.1企業」を目指す」

(7)経営理念:安くて広い快適な住まいを提供

上記に示したように、フージャースの「マンション分譲にかける思い(経営理念)」は:

「所得の多寡にかかわらず、「安くて広い快適な住まい(80~90m2、2,500~2,700万台目安)に住んでいただく」

■その結果、経済的にも精神的にも、家族にはゆとり(教育・余暇)が出来、本当の意味での「豊かなる日本」へのお役に立てる。
■この「暮らしの質を豊かにする」は、際限のない永遠のテーマであり、企業生命をかけるには十分な使命であると考えている。
■マンション管理事業を通じて、ソフト(暮らし)の領域への事業を展開。

で、従来と変わりありませんが、やはり経営理念・目標を社員が共有する企業は強いと思います。廣岡社長は、目標とする広さ(80~90m2)について「新婚さんの賃貸平均面積50~60m2の約1.5倍」と説明、「求めやすい価格」を設定して購入を促す戦略が分譲地域の賃貸組を意識しているのは、DAIBOUCHOUさんのブログでtakoさんが指摘している通りです(http://club.www.infoseek.co.jp/forum/view.asp?cid=l0600033&iid=11&num=1114 ん~takoさんさすがです(笑))。


2.会場参加者からの質問・応答:投資家のレベルが向上!

廣岡社長による説明終了後、質疑・応答の時間になったのですが、一年前の会社説明会とは投資家の態度・質が格段に向上していました。一年前は、聴衆の多くが「フージャース? 何やっている会社?」という感じで、出席者の多くも日経新聞を読んでいる企業退職者のおじいさんで「女性活用」にもピンと来ないようでした(笑)。私もokenzumoさんから教えてもらうまではフージャースを知らなかったのですから人のことは言えないのですが(苦笑)。

ところが、今年は司会者の「質問のある方は挙手を」の声に多くの人が挙手、昨年はほとんど挙手する人がいなくて私も質問できたのですが、今年は質問者が多すぎて全然ダメ(苦笑)。フージャースへの関心の高さが十分感じられました。やはり東証一部上場となり、メディア(日経新聞)にも取り上げられる機会が増え、業績の良さが認識され始めているのだと思います。質問者もフージャースについて良く勉強しており、非常に参考になる質疑応答の時間でした。

質問(1)自分は企業を判断する時に「ビジネスモデルの持続性」に注目しているが、売上高経常利益率が高い上に、継続して上昇している要因を具体的に教えて欲しい。(ビジネスモデルに注目した投資とは、DAIBOUCHOUさん張りですね(笑))

社長回答

「事業にかかるコストである『土地代+建物+一般管理費』を節約、合理的なコストにする
「土地は、他社が買いたくないところを買い、『目利きの力』を発揮する」(フージャースは業界の常識から離れた「駅から遠い」人気がない土地の仕入れを主体にしているので、競争が少ない)
「地主さんも(土地に)人気がないと価格を下げざるを得ない」
「都心などのタワーマンションは20~30社で競争入札となり、仕入れが高くなっている」
「人気がないといっても、それはあくまでも「業者」にとってのことで、お客さんは欲しがっている可能性がある」
「毎週、モデルルームをチェックすることで、マーケットにはないけれどお客さまが欲しがっているモノがぼんやりとわかってくる」
「建物は、基本スペックには自信がある。但し過剰設備は厳しくチェックして無駄を省く」
「建物のスペックは、販売地域で本当に望まれているものを徹底的に検証」
「一般管理費は無駄遣いを省くことは当然であるが、社員も株主なので株価が騰がれば社員もHAPPYとなる」(人件費を必要以上に吊り上げる必要がない!?)

印象に残った社長の言葉は:

「お客の近くにいること」

です。当たり前だけどなかなか出来ないことだと思います。

質問(2)数字に裏づけされた明快な説明に感服したが、従業員も今は若くて勢いがあるが、安定雇用を続けているといずれは平均年齢・給料も上がる。対応策は?

社長回答

社風の問題だと思う。わからないことはわからないという柔軟性を持った社風、社員が生き生きと働ける社風を維持していきたい」
「マンション事業を軸に事業を色々展開していく予定」

質問(3)文句のつけようがない程良過ぎて、死角が無く、逆に不安になる。会社が考える弱点は? No.1を目指すための課題は?

社長回答

「やはり社風の醸成が一番大事」
次々と目標を立てて達成していくようにしているが、危機意識が薄れて大企業病にならないよう気をつけたい。いつまでも生き生きと働ける会社にしていきたい」
「以上のようなことくらいしか今は正直、思いつかない。皆さんに良いお知恵があったら教えて欲しい(会場笑い)」

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ふぅ~長くなりましたが拙いながらも報告を書き終えることができました(笑)。ただExcelの表を貼り付ける方法がわからないので時間がかかりました(苦笑)。(どなたか機会があったら教えて下さい)

今回の説明会の投資家の質の向上でも示されていた如く、フージャースが収益性・成長性の高い優れた企業であることは投資家間に徐々に認識されつつあり株価も堅調で、「騰がり過ぎ」「加熱し過ぎ」と見る人もいるかもしれませんが、成長性・財務とも良い(と思われる)株が買われるのは当然のことです。成長を続ける限り全て織り込み済みとはいえず「将来の割安株」になっていく可能性があります。

何より微力な私にはフージャース以外に継続性ある高い成長性・財務安定性を持ち今期PERが10倍台の企業が判りません(一部の不動産流動化銘柄等を除く)(笑)。よって私個人の判断は、「フージャース永久保有・買い増しの方針に変更なし」の結論に至りました♪♪♪(☆おやすみなさい☆)





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最終更新日  2005年07月18日 05時54分01秒
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