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カテゴリ:フージャース
皆さん こんにちは。ブログを少しお休みしていましたが、先週金曜日に7月成績検証を行い、ブログを再開することにしました。毎日更新は出来ないかもしれませんが、無理のない範囲で継続して行きたいと思いますので、これからも宜しくお願いします♪
さて、早速、主力銘柄フージャース(8907)の話題です(笑)。ご存知の通り、先週7月29日(金)、フージャースは、6月25日の株主総会の決議事項(第4号議案)でもあったストックオプション(新株予約権)の発行条件等の詳細について発表しました(7月29日発行)。↓ ストックオプション(新株予約権)の発行条件等に関するお知らせ http://www.c-direct.ne.jp/japanese/uj/pdf/10108907/00036333.pdf 自分のための復習ですが(苦笑)...ストックオプション(新株予約権)とは、会社の取締役や従業員に対して会社から無償で付与される「あらかじめ決められた価格で自社株を購入できる権利(=コールオプションに相当)」で、将来、自社の株価が上昇した時に権利行使すれば自社の株式を「お得価格」で入手できることになり、従業員を更なる成長(=業績向上=企業価値の向上=株価上昇)に向けて努めさせる動機となることを意図しています。 新株予約権の発行数は上限を約15%下回りましたが(会社側の株主への配慮かどうかは分かりませんが(笑)株主には嬉しいです♪)、株主総会での決議事項・社長説明に沿った予定通りの内容ではないかと思います。今回の発表の主なポイントを株主総会での承認内容と比較しながら見てみましょう: (1) 新株予約権の総数(新株予約権の対象となる株式の種類と数) 承認内容 7月29日発表の発行数 3000個を上限とする 2,565個 (新株予約権1個について普通株式1株発行) 株主総会ではストックオプション行使による株式希薄化を懸念する声がありましたが、廣岡哲也社長は、以下のように従業員の士気を高めるために導入、株主には成長で報いる、と回答していました: 株主質問 「ストックオプション:希薄化につながり株主には不利。従業員にはボーナス上乗せなどで対応できないのか?」 社長回答 「希薄化のリスクについては認識している。希薄化には『成長』で報いる」 「上場以来、ストックオプションの制度があっても実施実績は無い。今回も普通株式3000株はあくまで『上限』であって必ず実施されるものでは無い」 「会社の成長は株主のおかげだが、同時に社員が一丸となって頑張ってきた面もあるので、社員の更なるモチベーション向上という意味でご理解願いたい」 「ボーナスなどで対応した場合(社員100人で100万円とすると)年間1億円の経費増加となるが、ストックオプションだと現在の株価(¥458000)で計算した場合13億円超のボーナスを出したことになる」 今回発表された新株予約権の発行数は承認された上限3000個より少なく、85.5%に相当する2,565個で、希薄化につながる可能性のある新株予約権行使による発行株式数は最大2,565株となります。 2,565株=現在の発行済み株式総数108,660株の2.3% であり、希薄化の割合は2.3%に過ぎないこととなります。今期の純利益増加71.7%、来期以降も最低20%の増益(経常利益ベース)と引き続き成長を想定しているフージャースにとっては、2.3%の株式希薄化は問題ないと思います。しかも今回の決定により権利が行使(=希薄化)されるとしても3年先のことです(下記の(3)権利行使期間の項参照)。 勿論、公募増資・株式分割があれば状況(一株利益)は変わってきます。ただ株主総会でも確認できた如く、資金調達については当面は銀行融資で賄う見通しです。将来、大型プロジェクトのためにファイナンスを行う可能性はありますが、成長性との兼ね合い等その時点の状況で鑑みれば良いことと思います。株式分割は東証の基準(一株当り50万円を超える水準)に従う意向とされるため、現在の株価(¥451,000)をある程度上回る上昇が継続して続いた場合に実施される可能性がでてきますが、株価上昇の結果なので株主としては嬉しい状況が続いた結果でもあります(笑)。また会社側も希薄化の懸念を払拭する将来の増益(一株当り利益の増加)を見据えた分割決定となると思われます。 (2) 新株予約権の行使に際して払い込むべき金額:1 株につき453,600 円 株主総会での決議では、新株予約権の行使に際して払い込むべき金額について、「新株予約権を発行する月の前月の終値の平均値に1.05を乗じた金額(但し当該金額が新株予約権発行日の終値を下回る場合には、当該終値とする)」としており、今回決定された行使価格(=フージャスの株式を購入できる価格)は現在の株価(¥451,000)を少し上回る金額となりました。その結果、新株予約権の行使により発行する株式の発行価額総額は11億6348.4千万円(うち半分は資本に組入れられない)となります(現在の時価総額は450億566万円)。 (3)新株予約権の行使期間: 平成20 年7 月1 日から平成23 年6 月30 日まで 当該権利行使期間は、既に株主総会で承認されていた通り、平成20年7月からです。つまり3年先まで今回付与された新株予約権による新たな株式の発行は無い(=希薄化は無い)ことになります。 (4)新株予約権の割当対象者数:計100名 フージャースの廣岡社長は「役職や就業年数を考慮して新株予約権を割り当てる」と株主総会で話していましたが、今回の無償で新株予約権が割り当てられたのは、取締役2 名、監査役3 名、従業員40 名、子会社取締役1 名、子会社従業員54 名の計100 名となり、かなり幅広い割当状況となりました(フージャースの本社従業員数は約85名(男性41名+女性44名))。当然のことながら、権利行使時(期間)にフージャースもしくはフージャースの子会社の取締役、監査役、従業員でいないと権利は行使できません。また新株予約権の相続・譲渡等は認められていないので、割当者が退社・死去した場合は権利喪失となります。 ☆ 私的結論 今回発行された新株予約権では、権利行使(=新たな株式発行=希薄化される)が可能となるのは3年後で、3年後の平成20年7月とは現行の中期計画で販売戸数2000戸(平成20年3月期)を達成した後=今期(予想PER17倍)予定1319戸より51%超増加=最低50%超の増収増益後であり、希薄化を懸念する必要は無いと思います。新株予約権行使による希薄化は株主総会でも株主仲間が強く懸念を表明してくれたので、会社側も十分理解しているでしょう(笑)。 3年後までには新たな中期目標が設定され、次の成長軌道が明確になっている(だろう)時期でもありますので、その時点でフージャースへの投資判断を改めて検証すれば良いのではないでしょうか。 (ストックオプションに関する内容ですが、素人知識で間違っている点があるかもしれません。ご指摘頂ければ幸いです) Q1決算発表、ストックオプション条件決定を終え、年初来ずっと上昇してきたフージャースの株価(+87.1)は7月は一休み(+\3000)、という感じでした。昨年、株価は8月終わり頃から10月にかけて急落しました。今年は、大型ファイナンスが無い・東証一部上場企業となった・月次営業報告が発表されるようになった等、昨年とは状況が異なるように個人的には感じていますが、相場のことですから分かりません(笑)。いずれにしても現物株は売りませんが。一株主としては、全体の相場状況を鑑みつつ、月次データなどで業績動向を検証していくしかないかな、と思っています♪ 残念ながら行けなかった昨日のアセットM(2337)の会社説明会では、色々前向きの経営報告がなされていたようです(Yahoo!掲示板にも報告がありますが、AKIさんの「成長株で億万長者」サイトを引用させて頂きました)♪ 今週は郵政民営化法案採決が控えていますが(ダヴィンチの上方修正も控えています(笑))、皆さん、そして私にとって良き日々となりますように♪♪♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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